表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハナビシソウを君に  作者: 池りん
1章:変身
11/19

舞い込んだ部活動紹介ムービー2

少し長いかもです。

とにかく、鷲野先生作のムービーを完成させ、部活動紹介当日となった。あの地獄の時間は絶対に思い出したくない。ちなみに鷲野先生の役もちゃんとあり、ノリノリで演じていたことは、言うまでもない。


今は体育館で本部の部活動紹介のために裏にいる。勿論、幸崎さん、薫さんも一緒に。先生は体育館で準備中だ。体育館のほうから声がした。

『今から部活動紹介を行います。まずは生徒会長の挨拶です。』

『一年生の皆さんは部活動は決まりましたか?まだ、決まっていない人も多いかと思います。今回の紹介で、いい部活に入るいい基準になることを願っています。』

外まで響くその声に、僕は少しだけ足が震えていることに気がついた。緊張だった。

久しぶりに大人数の前にたつことになるからだと思った。

すると、隣にいた薫さんが唐突に言った。

「鷲野先生…、海ちゃんの奥さん。むっちやクチゃ、美人さんなんだよ。」

会話の道筋がよくわからず、幸崎さんと僕は首をかしげたが、なお薫さんは話を続けた。

「そんでもって、優しいんだよね。でも、海ちゃんは奥さんに頭が上がんないらしいんだ。今までで、一番怒られたことは、ポケットにバナナを突っ込んでたとこ。勿論皮付きだけどね。生徒にネタとして持っていったんだけど、出すのを忘れて洗濯しちゃったらしいの。」 

「学校にわざわざバナナを持ってくる先生がスゴいわ。それ………。」

とおもわずと言ったように、幸崎さんがつっこんだ。

「…………………これ、奥さん情報。紹介終わったら、3人で鷲野先生いじろ。」

「「うっ、うん」」

なんでこのタイミングで話したのかよく分からなかったけど、もしかしたら、緊張する僕たちに気を使ってくれたのかもしれない。






順番がまわってきて、僕たちは体育館のステージへと上がった、待機していた場所が暗かったせいか光輝いて見えた。静かな中に僕たちの足音が響いた。マイクを手にしている薫さんが口を開きハキハキとしゃべりだした。

「皆さんこんにちは。本部です。…さっそくですが、本部が何をしている部活か分かる人っていますか?……分からない人が多いかと思います。簡単にいうと、この部活は本を読んで感想をいい、その本に対しての謎や登場人物の気持ちを共有する部活となっています。」

そこまでいうと、薫さんは僕にマイクを渡してきた。予定通りの言葉を間違えないように慎重に、口にのせていく。

「先生との仲も良く、わちゃわちゃできるのが魅力の一つです。」

言えたことに安堵しつつ、隣にいる幸崎さんにマイクを渡した。

「では、ここまで言っても本部の魅力が分かっていない貴方に、本部に入ると良いことがありまーす!動画にしましたので、ご覧下さい。」

そして、黒歴史の動画がはじまった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ