決着…そして
「この魔法疲れるから嫌いなんだよね。」
「何をした?お主。」
私が魔法を使うとそこは異次元とも呼べる空間になった。
「ここは嘘であり虚ろである精神空間。ここにある限り私が絶対で私がルール。これが私の切り札。魔力はいっぱい持っていかれるし、半径2メートル以内っていう制約があるから、使い勝手は良くないけど…本気出したくなったから。」
「では行くぞ!」
ライオンが動こうとするが、
「動けん!?まさかこの空間そのものの絶対神になったのか!」
ライオンが私の魔法を看破してしまう。
「え?ばれるの早くない?もっと焦ってほしかったんだけど…」
「まあ、神獣にもなると看破することはできる…が、これでは我の負けだな。うむ。降参しよう。」
こうしてライオンとの闘いは終わった。
少し経って
「では、話し合いを始めようか。」
そこには私と同じくらいの年齢の少女がいた。
「え?だれ?」
「む?ああ、人型は見せていなかったな。我はネメアーの獅子だ。」
「ええ!?いや、でもここにはライオンさんと私しかいないもんね。」
「むう。ライオンさんと呼ばれるのはなんだかいまいちだな同居する身だし、そうだな…ネメとでも呼んでくれ。」
ネメがそういうので、
「わかった。これからよろしくね、ネメ。」
「では、お主には報酬がある。我との試練に打ち勝ったのだから、不死を与える…と言ってもお主はいらんだろ?」
その質問に私はためらいなく
「うん。いらない。」
「であろうな。だから、我が神獣の権限により、神域の図書館の階層1の権利を与える。」
「何それ?」
「説明しよう。今、多分お主のスキルの一覧に神域図書というものがあるだろう?」
ネメがそういうので、確認してみる。
― スキル・魔法一覧 -
《家事》 《ナイフ術》 《虚偽魔法》 《夢幻魔法》 《神域図書》
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「うん。あるよ。」
「ではそのスキルの説明をしよう。このスキルは神の権限によって、どの世界の情報も集められるスキルだ。まあ、階層1だから多少の魔法や情報、一番多いのは娯楽だな。そのスキルを発動すると、今閲覧できる書物が浮かび上がるから、選択をすると、こんな風にその書物が読める。」
ネメの説明したとおりに行動すると、私にもスキルが使えた。
いろいろな書物がある。この世界とは違った魔法体系や、魔法そのものが存在しない世界のものまで、私の常識とは異なる情報がたくさんある。
「ありがと、ネメ。これからよろしく。」
「うむ、こちらこそだ。レリアよ。」
こうして私たちの生活が始まった。
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