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変な異世界には変な仲間をね  作者: 深海右佳
1/3

死んで、即決して

暑い夏に公園のジャングルジムのてっぺんで何かを叫んでる少年がいた。

「嘶け!俺の愛刀『邪龍剣デスヴィオス』!暗黒龍星斬り‼︎(今日もキマッた!)」

2時間程似たような言葉ばかり叫んでいた少年はやりきったような顔をして汗を拭いた。

「ふぅ、今日の訓練はこれくらいにしてそろそろ帰るか。」

少年は慎重にジャングルジムを降りようとしたその時、ジャングルジムに掛けてあった先程汗を拭いたタオルに足を乗せてしまいすべった。

「うわっ‼︎」

少年は頭から地面へと落ちていった。





(ここはどこだろう、なんか頭はダルいし身体もふわふわしている。もしかして死んだらこんな感じなのかな)


そんなことを考えていると... グニッ

(?なんだろう何かが体にあたって...)

グニグニッ

(?あれよく考えたらちょっと気持ちいいかもしれない...?)



ドガッ‼︎

「いヒャッ! え、えぇ!な何!スイマセン何か分からないけどとりあえずスイマセン!あともうちょっとだけお願いします」

「何変な声出してんの?そんなとこで訳わかんないこと言ってないでさっさと手続きを済ませてよ。私も忙しいんだから。」

「は、はい?」

「だぁーかぁーらぁーさっさと手続きを済ませろって言ってんのわかんないの?」

「は、はい。すいません。そもそも俺はここがどこだか分からないですし、手続きってなんの手続きですか?」

「あぁそれもそうよね。なんか最近の奴らはなぜか一瞬で理解してたから忘れてたけどフツーわかんないわよね。」

「コホン、じゃあまずはあなたに何が起きたかを説明するわね。あなたは死んだのよ」


「...え?」

「まぁ最初は自分の死が受け入れられないのは分かるわ。じゃあ次にここがなんなのかなんだけど...あんた大丈夫?」


心配そうにうつむいて何かをつぶやいている少年を気遣って手を肩にやると少年は耳を澄ましても聞き取れないような小さな声で何かをつぶやいた。


「...った」

「へ?」

「やったーーーー!ついにこの時が来たんだこの生まれてから十数年間ずっと努力し続けた甲斐があったぜーーー!アニメやラノベを見てもしかしたら死んだら異世界とか行けちゃうんじゃないかと思ってはいたもののやっぱり死ぬのは怖いから取りあえず必殺技の練習を毎日欠かさずやって来て良かったぜー ん?てことは俺ジャングルジムから落ちて死んだの?ハズッ!ちょっ俺のこと見ないでぇー」

少女はとてつもない勢いで喋った少年に呆れた目をしてため息をついた。


「はぁ、もう終わった?大体の奴らはすぐこういう反応ばっかして飽きてくるわね。」

「それってどういう...?」

少年が少女の言葉に疑問を持っていたがそんなことはお構い無しに少女は説明を再開した。


「じゃあ気を取り直してここがなんなのかね。ここは死んだ若者たちが集まってくる場所『天界ヘルティア』よ。そして私はそこで死者を案内する仕事をしているティリア」

「天国なのにヘルってつくのか、なんか変な感じだな。」

「そんなのそっちの言語がたまたま当てはまっただけでしょ。それに、ここは天国じゃなくて天界だからそこらへんちゃんとしなさいよ」

「は、はぁ」

「まぁそれはともかく取りあえずあんたの案内を始めるわね。 えーっと...名前はーーえっ?」

「どうしたんだ?」


「ぷっ...わははははひーっ何あんたの名前...く...黒野き...きりっとってわははははひっお...お腹痛い...」

「そ、そんな笑うこと無いだろ、確かに他の人の名前と比べると少し変わってるかもしれないけどカッコいい名前だろ」

「そ、そしてその名前を気に入ってるなんて、最近キラキラネームの奴が多いけど中でもあんたズバ抜けてヤバいわね」

一通り笑い終わったティリアは涙を拭いて落ち着いた。


「今度こそ気を取り直して、あなたにはこれからもう一度同じ世界で赤ちゃんからやり直すか、別の世界で今の記憶を持ったままやり直すか選んでもらうんだけど...まぁ答えは決まってるわよね」


そうティリアが言うと輝は目を輝かせて言った。




「もちろん異世界で!!」




初めての投稿なのでいろいろ曖昧なところなどあります。そしてこの回ではまだ肝心な異世界にまだ行けていませんゴメンナサイ 次回はいつになるか、蒸発してしまうか分かりませんが気に入って下さった方は気長にお待ちください。

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