2P目 こんなに強い運を持ってるなんて知らないです。
お待たせしました。2話目です。と言ってもキャラ設定だけですけれど……。それでも楽しく見れるように頑張りましたので最後まで見ていってください。
『ようこそ、World Make Attackerの世界へ、私はナビゲーターのビーナです。これからアバター設定をしてもらいます。まず、始めに名前を教えて下さい。』
おぉ、すげぇリアルだな。 っと、名前を決めるんだった。だが、もう名前は決定している。
「ソーマでお願いします。」
下手に厨ニ病系の名前を出して笑われたくないしな。ここは、シンプル イズ ザ ベストだな。
『わかりました、もう一度確認しますが、ソーマ様でよろしいでしょうか。一度つけたらリセットするまで変えられませんよ?』
「はい、大丈夫です。」
『わかりました。では、次に容姿を決めてください。』
そしたら目の前に1人の男が現れた。それほど長くない黒い髪の毛。はっきりとまではいかないがしっかりとした目。整った顔。170cmある身長。そして、一般的な体つき。そこにいたのはまごうことなきおれ自身だった。さぁ、改造開始!まず髪の毛だが、ここは、黒の正反対の白色にしておこう。そしたら、きれいな純白の髪の毛になった。次に髪の毛の量だが、折角のゲームの世界なのでMAXまで髪の毛を伸ばす。そしたら膝まで髪の毛が伸びた。どうしよう、カッコいい。背は…そのまんまにしとこう。よし、これでいいな。
『決まりましたら、決定ボタンを押してください。』
目の前に『決定』と『もう一度』が現れたが、俺はためらいもなく『決定』を押す。
『わかりました。では、次に種族を決めてください。』
そして、俺の目の前に種族一覧表が現れた。表にはこんな感じで書かれていた。
・人種族
基本的な種族。最初こそ弱いが、レベルが上がるととても強くなる。魔法が使える者もいる。
・獣人種族
獣の特徴がある種族。身体能力が高く、危険察知能力もあるが、魔法は使えないのが多い。一部例外として、狐人種族は魔法が使える。
・妖精種族
自然と共に生きる種族。魔法が使え、身体能力が高い。だが、場所によっては、魔法を使えないのが多い。また、平均的に力が若干弱い。
・竜人種族
竜の特徴がある種族。空を飛び、尾を使って、すべてを薙ぎ倒し、爪と牙を使って、すべてを引き裂く。その代わり、特定の魔法しか使えない。
・魔人種族
魔物の特徴を持つ種族。魔法を使える者もいれば、魔法を使えない者もいる。攻撃力はかなり高い。
・機人種族
機械の体を持つ種族。攻撃力が高く、防御力も高いが、魔法には弱い。
・ランダム
何が出るかはお楽しみ♪もしかしたら、レアな種族をゲットできるかも…
おぉ、色々と種類がある。何にするか迷うが、ここは、楽しみもかねて、ランダムにしよう、そうしよう。という訳で、俺は『ランダム』を選択した。そしたら目の前に……これは……ガチャガチャ?みたいなのが現れた。ビーナさんに聞いたところ、このガチャガチャの横にあるスロットレバーを回すだけでOKとのこと。なので…
「いいのがでますように!!」
と言う願掛けをしながらレバーを回したらガチャガチャがなんかひとりで揺れて、中からガチャ玉が出てきた。色は…黒だった。もしかしてコレ……外れ? そう思い、ガチャ玉を外し、中から出てきた紙を取り出して、内容を確認したらこのようなことが書かれていた。
・全能竜人
レアリティ 星★★★★★
全ての属性を取得した唯一無二の最強の竜人。竜属性魔法だけでなく、全ての属性魔法を使うことができる。また、全ての属性魔法適性も持つ。そして、全てのスキルを扱うことが可能。また、幸運度がかなり上がる。
……………………
………………
………
…
「えええええええええええええええええええええええ!!!??」
俺、今回何回絶叫するんだろうと思いつつも、俺は叫んだ。何せ星★★★★★ つまりは超激レア種族だ。幻の種族といっても過言ではない。驚かずにいられるか。しかも、全てのスキル取得可能!?どんだけのチート種族だ!!風の噂で聞いたが、まさかコレほどまでのチート種族なんた聞いていないぞ!?そんな凄いのを自分が引いたと思うと驚きを通り越して、呆然としてしまっていた。
『種族が決まりましたら、次は補助相棒を仲間にします。』
その声を聞き、自分は我に帰った。そうだ、こんなところで呆然としている暇はない‼このゲームの醍醐味は、このバディだったではないか!よし、この流れを利用してとても強いバディを手に入れてやる‼
………いやー、確かに頑張ろうとは思ったが……まさかのバディ選びのやり方がコレ?
俺の目の前には……ダーツ板みたいなのがあった。大きさ的には直径が約1m位。そして、手にはいつの間にかダーツの矢があった。そして、目の前のダーツ板には星★とか星★★とか書かれていたが……
「星5小さすぎるだろ!!!」
そう、小さすぎるのだ。時計を例にして表すと星1が12:00から6:00位の間隔(つまり、丸の約2分の1)なのに対し、星5は……11:59と12:00位の間隔しかないのだ。いやいくらなんでも狭すぎだろ!と思った自分は馬鹿ではないはずだ。おそらくプレイヤー全員が思ったことだろう。 そして、ふと思ったことがあった。それは職業とスキルを獲得場面にいかないのかと言う疑問だったが、ビーナさんは、後でやるといっていた。普通そっちが先じゃね?
『では、ルーレットを始めます。』
その声を合図にダーツ板は回り初めて、星1とか2とかがわかんなくなるほど凄い勢いで回った。
ええい、考えてたって仕方がない‼俺はこのゲームを楽しむんだ!!そのためにも!
「星5の補助相棒来い‼」
俺は手にあったダーツの矢を投げた。矢はそのまま板に吸い込まれるように刺さり、板は刺さった瞬間にゆっくりと回転速度を緩めた。そして、矢が刺さったところの星の数はと言うと……………
「いいいいっやったあああああああああああああああああ!!!!!」
そして俺は叫んだ。嬉しい悲鳴と言うやつだ。なぜなら矢が刺さったところの星の数は5だったからだ。今まで誰も出すことができなかった星5の補助相棒を手に入れることが出来るのだ。喜ばずにいられるか。
『おめでとうございます。それでは、バディとのご対面です』
そんな声が聞こえたと思ったら、目の前で強烈な光が発生した。あまりの眩しさに思わず目をつぶった。光が収まったのを確認し、恐る恐る目を開けるとそこには……
「ア、機人族?」
白い体をしていて、頭にはちゃんと(?)白い髪の毛が生えており、アホ毛みたいなのがピョンとでている。さらに狐の耳みたいなのがあった。顔には下半分が白く、上半分が(鼻に当たる部分は白いけど)黒く、その黒の中に目と思われる水色の楕円形が2つあり、耳の部分にはヘッドフォンの音を聞き取る部分みたいなのがあり、そこから白い髪の毛が出ていた。うでは肘より上側が水色で肩まである。(膝も付け根とところまである)、肘とお腹、膝の部分が黒く、肘と膝から下は白く、手首と足首まで徐々にそで回りが広くなっていき、手首に当たる部分から白い手がでていた(足首からは楕円形の足と思われるものがでている)。腰の回りにはコレまた楕円形の狐の尻尾みたいな物体が九個浮いていた。胸は……あると言えばある。要約すると、〈白い体と狐の耳と尻尾をもつ少女型機人種族〉という感じだ。
『初めまして、マスター、私は………名前がないので、マスターがつけて下さい。』
えマジで?俺星5当てたの?すげぇ、やったー。てか言葉に違和感がない。普通に人と話してる感じだ。無機質感がない。というか名前俺がつけるんかい。えー……名前…名前かぁ……そうだなぁ…白いし……ヘッドフォンっぽいのもあるし……うん、決めた。
「お前の名前は『白音』だ。いいな、白音だ。」
変な名前と思ってはいけない。俺にネーミングセンスを求めてはいけない。
『………インプット完了。私の名前は白音、です。』
その言葉を言った直後、俺の目の前にステータス画面が現れた。
・白音『九尾型機人族』
体力200/200
魔力200/200
攻撃力200
防御力300
魔防力250
瞬発力250
筋力1~500
幸運度60
器用76
…………………………………嫌々嫌々、え何なにこのチート過ぎにも程がありすぎる強さは。凄いのを通り越してもう怖いよ。星5ってこんなに凄いの?回り見たらマッハでドン引き間違いなしだぞコレ。
『終わりましたら、次は職業を決めてください。』
あそうだ職業すっかり忘れてたわ。この職業決めも悩むんだよなぁ。あ、ランダムがある。コレにしよう。そんな軽い気持ちで押したら、またあのガチャガチャが目の前に現れた。さすがに慣れたので、そのままレバーを回した。中からは、白いガチャ玉が出てきた。中身は……。
絵師
星★★★★★
この職業は、創造力が強くないと上手く使う事が出来ない。その代わり、威力はとてつもなく強い。
……………………うん、そんな感じはシテタヨ、デモモウ慣れたからモンダイナイネ。
『おめでとうございます。本来なら、この次はスキル獲得に移りますが、ソーマ様は種族の力で全てのスキルを手に入れていますので、関係ありません。ですのでこれで全てのアバター設定を終了しました。最終的に、ソーマ様のステータスはこのようになりました。』
なんか言い方がなぁ…まぁいいや、それで、俺のステータスはーっと…。
ソーマ 職業 絵師 種族 全能竜人 補助相棒 九尾型機人族
体力150/150
魔力200/200
攻撃力1~500
防御力1~500
魔防力300
瞬発力200
筋力100
幸運度77
器用65
……………………………オレモヒトノコトイエナイナー。ナァニコノステータス。ヤバーイ。攻撃力とか色々スゴーイ。
『確認しましたでしょうか。これでアバター設定を終わります。それでは、World Make Attackerの世界を楽しんできてください。Welcome to World Make Attacker』
その声を最後に俺の目の前は光に包まれていった。そして再び目を開けたときには、そこは見渡す限りの大平原だった。
いかがだったでしょうか?ソーマ君の強運の強さは母親譲りです。次回もいつ投稿できるかはわからないですが、楽しみに待っていてください。