1P目 VRMOOがうちにあるなんて聞いてないです。
初投稿です。前々から出したかった小説を出せてとても嬉しいですが、皆さんに気に入られる作品にしていくので、皆さん、応援よろしくお願いします。では、スタートです‼
とある日の平日、高校の昼休みに、俺、「神野 創真」と友である「稲葉 春樹」がゲームの話で盛り上がっていたところだった。
「なぁ、創真お前さ、今朝のニュース見た?」
「唐突だな、それがどうした。」
「ついにあの最新型VRMMO『World Make Attacker』通称「『WMA』《ダブルムーア》が今日!やっと‼発売されたんだー‼」
「あぁ、あの巷で有名な。何、お前今日の授業終わったら買いにいくの?」
「いや、家でもう予約してて、6時くらいに来る予定だ。」
「えぇー、いいなぁ。俺、今回金がなくてな、無理なんだよ。泣ける。」
「あらら、それはシャーナシだな。買ったら言ってくれよ。」
「おう、感想言ってくれよ。血涙流しながら聞くからよ。」
「嫌、怖ーよ(笑)」
…『World Make Attacker』 通称『ダブルムーア』とは、最新のVRMOORPGだ。色々な職業と種族がいて、戦闘、生産、観光など自分の好きなようにプレイできる。そしてこのゲームの中での時間は、リアルの時間で言う4時間が1日で、自分だけのオリジナルスキルや技、武器、道具を作ることもできると言われている。だが、 何よりもみんなが目を輝かせたのは、補助相棒の存在だ。このサポートバディは、他のNPCとは少し違い、人間みたいな自我が存在する。種類によっては、様々な効果や、力を発揮し、主人を補助する。そのなかには超貴重な〈星5〉の相棒も存在するとかしないとか。また、バディはマスターの行い次第で見限ることもあるのだとか。まぁ、そこは自業自得と言うことで。それでも人気があるのに変わりはないので、その『World Make Attacker』の発売を皆が今か今かと待ち構えていたのだ。
にしても今日だったかー、『ダブルムーア』。 欲しかったなー。今度買えたら買おうか。
そんなこんなで授業が終わり、家に帰って、部屋の中見てビビった。何せ見知らぬ紙袋があったのだから。恐る恐る開けてみると中には…
「……………ゑぇ?」
中身を見て更に驚いて歴史的仮名遣いになってしまった。何故なら中にはさっき春樹と話してて話題になった、『WMA』のソフトと、専用のヘッドギアがそれぞれ3つずつあったのだから。
「何でコレがある……んん?中にまだ入ってるな。」
出てきたのは手紙だった。表面には「創真と未来とカレンへ」と、書いてあった。 あ、未来とカレンは俺の可愛い双子の弟妹だ。
「誰だ、一体…あ、親父だ。」
手紙にはこう書いてあった。
〈創真、父さんと母さんは仕事の関係で海外へ行く事になった。最大3年間、あっちで住むことになるので、暇にならないように父さんがツテを使ってこのゲームを手に入れた。ちゃんと未来とカレンのぶんもある。金は心配するな。母さんが宝くじで100億円を3枚当てたので、それをうまく使って暮らしてくれ。頼んだぞ。父より〉
…………
………
……
…
「ハァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッッ!!!!???いきなり!?いやいきなりでもほどがあるわ‼コレくらい電話しやがれ!っていうか母さんすげぇ!300億円当たったのか!?どんだけだよ!?どんな強運の持ち主だ!?あの人!?ええっと、と、兎に角有難うございます!!!」
「兄貴、うるさい。さっき叫び声が外まで来たんだけど。」
「どうしたの?」
俺が叫んでいたところで中学三年の未来とカレンが帰って来た。
「ん? あぁ、未来とカレンか。いや、これ見てみ。」
「「ん?」」
二人は親父からの手紙を見て、二人は息ピッタリあわせていった。
「「母さん何者なの? あとゲーム早くやりたい。」」
あ、親父の部分どうでもいいのね。
まぁ、制服姿でやるのも変なので、着替えて、飯を食った後にプレイすることにした。いやー、楽しみだ。あっそうだ、春樹にこのこと伝えなきゃ。そう思い、電話して事の事情を説明したら
『お前のお袋さんスゲーな…あとゲーム手にはいってよかったな。あとで広場の噴水で会おうぜ。』
「おぅ、わかった。」
こいつも、親父の部分はカットするのね。まぁ、いいけど。
よし、目標達成。あとは飯食ってプレイするだけ!楽しみだ!
………………………そして飯を食い終わりただいま、3つの同じソフトを3つのPCにダウンロードしてヘッドギア3つをそれぞれ俺、未来、カレンのPCをつけ終わったところだ。ただいまの時刻は午後8時半。
「さぁ……やるぞ、お前ら!」
「「イエッサー!!」」
そして、俺たちはヘッドギアを装着した。その瞬間、目の前が真っ白になり、気づいたら目の前にOLみたいな姿をした女性がいた。
いかがだったでしょうか?この作品は不定期ではありますが、早めに出せるよう心がけますので、皆さん、楽しみにしててください。最後まで読んでくださり、有難うございました。