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プロローグ
平民の生活は楽なもんだ。王国の隅っこの小さな村でさえ身売りなんて言葉は聞いたりしないだろう。
百年前の戦乱の時代では横行していたというがこのスミル王国の初代国王により治められた後、さまざまな製作が打ち出された。
このくっそつまらない歴史も教育政策の一つで学校から習ったものだ。他にも行政改革や農業改革。経済体制の移行や専門知識をもつ技術者の育成などをどんどん打ち出したらしい。
お陰でどんな平民でも一日一回、魔力槽に魔力をためておけば真夏に涼しい部屋でアイスを食べることが出来る。
身分差を小さくして各々の領域をしっかりと決めたお陰で、農民も商人も技術者も貴族も増長することはない。重税に苦しむ農民も、圧政の末倒される貴族もいない。
そんな満ち足りた生活だと、俺のような農家の三男坊には刺激が足りない。
男なら人生の目標って奴が必要だと思うんだ。
そうして二日と一晩悩んで俺の得た結論はこれだ。
…………女にモテたい。