My wife is mistrias.
掲載日:2011/08/04
あなたはわたしをあいしてらっしゃったのかしら?
それはまるで儚げであった。
水中に沈んでいく女の体をただ、ただ、眺めていた。
女は沈む前にこう言った
「あなたは私以外にお好きな女性はいらっしゃるのでしょうね」
「私は……」
出したかった言葉は出なかった。
すると、女は湖に飛び込み
「私はあなたの前から消えますね」といい放って沈んでいった
水の底に女の体がぼやけながら光彩に写り、女は笑顔で沈んでいった。
はっきりと明確では無いが、彼女の姿は私の前から消えなかった
何年も何年も女は水の底に居た。
半透明な緑色の女は私を視ている
それだけが明確だった。
「妻《さい》……君は私に何を望んでいたんだい?」
私は水底に沈んでいき、妻を抱き締めた…
妻の躯と共に眠るそんな幸せをみたい




