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【終】ユーキの日常(『断捨離』スピンオフ)  作者: As-me・com


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7話  変態はなんでこんなにしつこいのか

 ー???視点ー


  ふははははは!とうとうやってきたぞ、新たな別世界!!


  ここで俺様は天下をとり、ハーレムを築くのだ!


  見渡した感じ一面砂だらけだが……ここは砂漠の世界なのだろうか?しかし、たまたま≪流星群の奇跡≫に願ったら、たまたま神様の能力が手に入って、たまたま磁場の乱れに巻き込まれたんだが、たまたまうまく逃げてこれたなんて俺様はとんでもなくラッキーボーイだな!


  前の世界では俺様は特別過ぎて合わなかったせいで犯罪者になってしまったが……ここならうまくいく気がするぞ!


  なに?俺様の事が気になる?

  ふふふ……やはり俺様は罪な男だ。いいだろう、教えてやろうじゃないか。


  まず、俺様が最初にいた別世界は住人の全てが虎柄のパンツを履いている世界だった。もちろん女は虎柄の胸当てをしていて、かなりの薄着だ。重力の関係で少しでも身につける物を軽くしないといけない世界だったのだが、なぜか虎柄のパンツを履くと過ごしやすくなるというとても変わった世界だったのだ。ずっと謎だったんだがたぶんあの世界の神様がそういう趣向だったようだな。


  ん?さすがに頭にツノは生えてないし語尾に「だっちゃ☆」なんて言わないぞ?それじゃあーんなワールドになってしまうからな!ふははははは!


  なんでそんなこと知ってるのかって……そんなの俺様が転生者だからに決まっているじゃないか。


  じつは俺様には前世の記憶があるのだ。ふふふ……驚いただろう?


  俺様はとある事故で死んでしまったのだが、ある時その前世の記憶を思い出し……俺様は自分の使命に気付いたのだ。


  “あの女”を探さねばならないと!


  だから俺様はあの世界にいる女たちを自分のハーレムにしようとした。その女はたぶん俺様のように転生しているはずだ。だが、どんな見た目に転生したかとか、記憶があるかどうかなんてわからないからな!世界中の女を俺様の物にしてしまえば必ずあの女もいるはずだ。俺様って天才!


  だが、前の世界では失敗してしまった。声をかけた女たちにはことごとく逃げられてしまったのだ。


  たぶん、俺様のように素晴らしい男に声をかけられて恥ずかしかったんだな……。俺様のハーレムに入るなんておこがましいと思ったのか全員に断られてしまった。あの世界の女はみんな、うるせぇくらいに威勢が良かったはずなのに……俺様に対してだけ謙虚な奴らだったのだ。


  しかし、俺様は女心がわかる男だ。突然の幸運に戸惑い逃げてしまった女たちにチャンスをやらねばと、毎日追いかけ回して家を調べあげた上にポストに入りきらなくなるまでラブレターを送り続け、女たちのスリーサイズを調べて作った特注の白衣をプレゼントし続けていたら……


  1000人の女から訴えられてしまい、逮捕されたのだ。


  うーん、なにがいけなかったんだろう?


  まぁ、こうやって無事に逃げられたからいいか!俺様はポジティブな男だからな!


  え?元々前世ではどんな事故で死んだのかって?


 あぁ実は……俺様はとある大学にこっそり忍び込んでは、とある女を追いかけていたのだが、あの日その女が授業をサボって入り浸っていた実験室が突然爆発したのだ。


  その実験室の天井裏に忍び込んだ俺様はその時の衝撃で大怪我をしてしまい、入院することになった。


  しかし不思議な事に、爆発した実験室にあの女はいなかったと言われた。俺様は絶対に誰か中にいたはずだと訴えたが、死体どころか誰かがいた痕跡もなかったそうだ。


  さらに驚いたのはあの女の事を誰も知らないという。俺様は退院後、あの女の痕跡を調べ尽くしたが、戸籍すらも消えていて、あの女はいないことになっていたのだ。


  世界中であの女のことを覚えているのは俺様だけ。これはまさに運命だと思った。


  世界の中心ならぬ、道路の中心であの女への想いを叫んだら暴走トラックに轢かれて死んでしまったが。


  まぁ、いいだろう。日本から消え、虎柄パンツの世界にもいなかったようだが、今度こそあの女がいるはずだからな!そんな気がするんだ!


  きっと俺様が追いかけて見つけてくれるのを今か今かと待っているはず……。


「ふははははは!待ってろよぉ!」


  俺様はこの世界にいるはずの愛しい女の名前を叫んだ。


  “結城沙絵”と。









「きさまぁ!あの時のストーカーかぁぁぁぁぁぁ!!!」


  ちゅど────ん!!


  突如砂漠から現れた巨大な人型のロボット。なぜか半分溶けかけているそのロボットは「しゅごぉぉぉぉ」と叫びながら口からレーザービームを吐き出した。


 しかしそのレーザービームが変態に直撃するものの、煙を出し焦げた“それ”がぴょいんと奇っ怪な動きを見せる。





「仕留めたか?!……ちっ、まだ生きてるね」


  巨大ロボットの上では、白衣をはためかせた人物が分厚い眼鏡を押し上げて舌打ちをしていた。




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