貴女が笑った。
掲載日:2025/12/21
箸休めです。またポン書きます。
貴女が笑っていた。それでよかった。
前にもそう言っていたことがあった。けれども僕にも貴女にも、欠点があって、愛し合う二人は時に殺し合い、時に足を引っ張り合い、喧嘩をし、泣き、また仲直りし、そうして静かに笑った。
どんなに僕が頑張っても貴女が、怒ってしまう時もあった。
「それで、その物語の次は?」
そう貴女は言う。
「うん。それでPは愛する人に去られて悲しみと屈辱と憎しみを知る。それでだんだん大人になっていく・・・・・最後には愛する人に巡り合えて・・・・」
「ちょっと・・・・・それ、誰がモデル?」
「うん、僕とか、他の人とかかなあ。無意識に書くから時々、分からないときもある。」
「私のこと、書かないでね。恥ずかしいし・・・・・」
「もう書いたよ・・・・・」
そう言って貴女を怒らせた。
冬は街にこもっている。テレビを見ていても、意識が集中できずにいた・・・・・・・
ふと、街に出ると、道の人が僕に言う。
「真実の愛には、あなたは巡り合えない。」
そう言われても、僕は気にしなかった。気にしないのではなく、強がっていた。
空はどこまでも黒ずんでいて、光の穴かと思う、月もあり、星がやけに瞬くかのようだった。
『さようなら、君また会う日まで』




