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クリスマスツリーの密室  作者: 江東うゆう
第三章 メリークリスマス
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紫藤利桜の告白

  無敵雫花 様


 この手紙を読んで、あなたはきっと驚くことでしょう。

 きっと、私が犯人だとは思わなかったでしょうから。

 難波先輩から合宿の計画を聞いたとき、考えたのは猫屋敷君を殺すことでした。

 猫屋敷君は、いつもあなたの隣にいて、私が二人の間に入り込む余地などありません。いっそのこと、二人が付き合ってくれれば、私の気持ちも楽になるのに。

 猫屋敷君さえいなくなれば、私はあなたの隣にいられると思いました。

 でも、私が猫屋敷君を殺せば、あなたは私を恨むかもしれない。

 一年生の四月から一緒に過ごしてきたのに、二年近く経った今でも、私はあなたの猫屋敷君に対する気持ちがよくわからないのです。

 私は猫屋敷君を殺す計画をあきらめました。

 その代わり、猫屋敷君以外の人物を、全員殺そうと思いました。

 いちばんかわいがっている野津田さんを殺すだけでもいいと思ったけれど、それではほかのメンバーに見つかったり、止められたりするかもしれない。

 だから、野津田さんを最後にして、力の強そうな人から順番に殺していきました。

 さて、あなたと猫屋敷君の関係が原因で、何人も死んだとわかったら、あなたはどうするでしょうか。

 たぶん、あなたは罪悪感から猫屋敷君と付き合うのをやめるでしょう。

 それが、私の目的です。

 さようなら。

 またいつか、別人になって会いましょう。


 一二月二四日                紫藤利桜

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