表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新・裁きを司る者達〜正しさ・正義・裁きって何? 何なの?〜  作者: 志野ゆもも
二幕 様々な出会いと相まみえる二人
6/32

四 赤き剣




 作戦が始まって列車ジャック犯達の悲鳴が聴こえた……

 すぐ静かになったけどね……じゃあ取り押さえたのかな?


 こちら……列車内部……犯人達を拘束完了よぉ〜


 頭の中に、導士のお姉さんの声が響く。良かった〜安心だね……


 こちら隊長レノアーデ……了解した……

 レノア隊長は返事をした。その時だった……!


 列車の窓硝子が割れたのだった。な、何が起きたの?!


 こちら列車内部……! 罪業者と思われる者が複数!


 ……しばらくして。


 ……こちら罪業者達の無力化に成功……繰り返す、無力化に成功……


 ──程なくして列車内部の裁司者から思考が流れてくる。


 ぐっ……! 気を付けろ! まだ罪業者が潜ん……で……


 そこで途切れた……まだ罪業者達が? 大変だよ……


 ……今向かう! 場所を教えてくれないか?

 おおよそでいい……誰か……!

 レノア隊長の思考が流れる。


 恐らく……列車一号から三号車よぉ〜四号車にいて前から悲鳴のようなのが聴こえたから……


 レノア隊長……二号車です!

 わたしの思考に隊長は答える。


 ……ああ、私もそう思ってた!

 レノア隊長は走る。二号車の上に経つと光状の剣を生み出す。

 下にある2号車の天井の一部分を、四角に刻み穴を造ると、足から飛び込んだ。


 わたしも続く。えい……


 2号車内を即座に見る。ビンゴッ!


 わたしが動くより早く、レノア隊長は罪業者一人、二人を気絶させた。残り一人……


 その一人が大声を上げる。「何なんだよ、お前らぁ!?」

 罪業者は手をかざし攻撃をしてこようとする。

 だけど、わたしは硬質化させた翼の羽根を、一本だけ手目掛けて放ち命中させる。

 ……そうはさせないんだから〜


 既にレノア隊長は、距離を詰めて相手の頭を掴んでいた。

 「動くな! 私の光と熱の力で火傷したくないならな」

 「ひっ! 分かった、降参だ。とでも言うと思ったか!?」

 罪業者は隊長の頭に手をかざし、力を使おうと……


 その時、気品のある女性の声が響いた。

 「おやめなさい……そこまでよ」


 「誰?!」赤いフードにローブ……まさか罪業者たちによる反組織……赤き剣……なの? そんな……赤き剣が関係してたなんて……


 わたしの質問に気品のある罪業者の女性は答えない。

 「そのお声は……ということは隣の方は……もしや!?」代わりに、レノア隊長と相対していた罪業者は、丁寧な口調になった。


 「そうよ……我らが赤き剣のリーダーの御前よ……」

 気品のある罪業者は、奥に控えている同じく顔を隠している罪業者をリーダーだと言った……


 「こちらに来なさい……貴方には失望したわ」

 気品のある罪業者はため息をつく。

 「それが、この裁司者に頭を掴まれてまして……」

 罪業者の男がそう言うと……

 「それならワタクシの力で動けなくしてあるわよ?」と気品のある罪業者はそう答える。


 見れば、隊長の様子が変な気が?

 レノア隊長はぷるぷる震えていた。何かに抵抗しているみたいに……

 「レノア隊長、ダイジョブですか?!」


 「ア、アリシェア……」

 レノア隊長はしばらくして、気絶してしまう。

 糸が切れたように倒れ込むところを、わたしは支えた。


 「行くわよ……」気品のある声の罪業者と男の罪業者は、天井に出来ていた穴から外に出ていった。

 残る一人……リーダー? と思われる罪業者はわたしを一瞥する。


 「ま、待って!」

 わたしの言葉通りに待つはずがなく、罪業者のリーダー? は、天井の穴から去っていったのだった……



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ