世界観
この作品は、作者の個人サイトで掲載していたものの転載です。
多少手直しはしていますが、基本的には同じです。
【日常と非日常が交錯する世界《日常》】
通称、学園組。日常を舞台とした話。
中等部と高等部は敷地内に隣接している。
初等部は別の場所にある。
ごく普通の、日常の風景。その中で少年少女の関わりや生活を描いている。
【日常と非日常が交錯する世界《非日常》】
通称、死神組。学園とも深い繋がりがあるが、死神編にはあまりその描写はない。
死神とその関係者に関わることを描いている。
【死神が存在する世界】
一般人には死神の存在は認知されていない。
死神は死んでいる死神と、死んでいない死神が存在している。
死んでいない死神は普通の人間としての生活を送り、生を終える。その中の優秀な死神のみが、死してなお死神として働く。死神は拠点を持ち、基本的にはそれぞれの担当地区で仕事をする。
死神のランクはC、B、A、S、SSと続く。鎌を持つことが許されているのはSとSSランクのみ。SSランクはSランクの死神が生を終えたあとにつくランクである。
Aランク以下の死神は鎌を持たず、舞や鎮魂歌で魂を送る。
死神は通常、舞を踊る者と鎮魂歌を歌う者の二人組である。これは互いを守るためにとられている制度で、稀にパートナーを持たないイレギュラーな死神もいる。
通常は問題ないが、時々悪霊や羅刹と呼ばれる妖の類いに遭遇してしまうときがあるためである。しかしそれは滅多にないことなので、精神的理由が大きいとされている。
死神には転生制度が存在する。Sランク以上の死神は貴重な存在として、記憶を保持したままの転生が許される。来世ですぐに仕事が出来るようにするためであるが、鎌を持てるのは16歳からである。鎌は使いすぎると生命力を削るため、体が発達していない年齢での使用は認められていない。故に鎌持ちは短命で、だいたいが50歳まで生きられない。
転生後は死神を続けるものが殆どだが、稀に離脱する者もいる。
記憶を保持したままの転生をしない死神たちは、完全にすべての記憶が消えるわけではなく、前世の一部の記憶は残る。(死神だったことと、拠点のある場所)
死神はこうした制度により、恋愛は必然的にパートナーとすることになる。パートナーは異性とは限らないため、恋愛=異性とするものという認識は殆ど存在しない。同性での恋愛はとても多いため、日常生活にしばし支障をきたす者も少なくない。
【国の頂点に立つものと町の歌姫】
通称、王族組。日常と非日常では王族編と呼んでいるが、学園・死神共に繋がりはほぼない。
現在は停戦中であり、平和が訪れている。
王族編での主人公、ミレイの住まう国の隣国とは仲が良く、同盟関係にある。
国の経済的状況も比較的良好で、貧富の差はあれどそれほど国が乱れた様子もない。
王政に反発もなく、支持率も高いとされている。特に姫君は民への関心が強く、よく街へ降りては従者たちを困らせている。
そんな中、町で有名な歌姫と出会い、彼女を城へ招いたことから物語は始まる。
なお、今が平和だからといってこれからも平和だとは限らない、いつ戦争になってもおかしくない世界状況である。
【日常と非日常の境に立つ者たち】
とある社。日常と非日常の境、日常に溶け込み日常の一部ではあるが、それは表だけのこと。
裏は羅刹と呼ばれる妖や悪霊の類いとの関わりを持った、神や神に仕える者たちの集う社。
学園・死神・王族共に関わりのある者たちである。
そこにいるのは巫である一人の少女と、神使である白狐。
この世界は、けしてひとつだけな物語で成り立っているわけではない。沢山の者が沢山の者と関わることで、この世界はここに存在するのである。