表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/96

目覚めれば異世界

初投稿です。

頑張って更新するぞー。

目覚めたら乙女ゲームの世界って、ラノベ鉄板の設定だよね。

そして、自分も転生者。

そう分かったら、何だか笑えてきた。


前世は50代のオバサン、今世は14歳の乙女ゲームのヒロインらしい。

ってか、そも乙女ゲームっていうもの自体なんかムカつくんだよね。

ヒロインって外見・中身もパーフェクトなんでしょ?

そんでもって、婚約者のいるイケメン全員を篭絡するんでしょ?

おいおい、他人の恋人奪うってどんな女よ。

いっちゃんムカつく、虫唾の走る女じゃん。

自分が一番モテてる~なんて、何処からみてもバカ女。

乙女ゲーってあれか?

一妻多夫ゲームなのか?

それって楽しいの?

前世は50歳手前の晩婚だったけど、旦那さまとの仲は、それはそれは大変良好でしたよ。

ひと一人を愛し愛されるって、本当に満ち足りた人生よ。

なのに何故、複数の男とイチャこらしなきゃいけないの?

とにかく、逆ハーありきの乙女ゲーのヒロインってものが気に入らない。

そんなものに生まれ変わったからには、その存在を消してやる!

と、言うわけで、私は乙女ゲーの裏を掻いて生きることに決めたのだ。



今世はどんなストーリだったのか、思い起こしてみるが心当たりはない。

そりゃそうだ、乙女ゲーは嫌いなので実際やったことはない。

よってストーリーなんてものは知らん。

なら、なんでここが乙女ゲーの世界と分かったか?

何故なら、日本人のオバサンが私の前世だったから。

然も、今世はピンクブロンドの髪の毛よ?

この二つのキーワードだけでも、ここが乙女ゲー世界で確定でしょうよ。

そして、まだあるパワーワード!

私が貧乏男爵家の令嬢で、光魔法が使えてしまうってあたり、もうヒロインでビンゴでしょ?

自分でストーリーの予想を立ててみる。

この世界、光魔法は割と貴重。

もちろん、この国セルバンにも光魔法を使える人はいる。

そういう人は国に召し上げられて、喰いっぷちと名誉を与えられる代わりに自由と恋愛を捨て一生を国に捧げる事になる。

男なら聖人、女なら聖女として死ぬまで神殿仕えだ。

たまに王族と釣り合う年齢の聖人聖女がいれば、政略結婚の駒として使われ王家の人気取りに一躍買うこともある。

そんな他人に決められたレールの上を生きていくなんて、しかも人間に超絶大事な色恋も捨てて生きていくなんて、自己犠牲の極み。

何が楽しくて生きてるの?

無理。

食べて、笑って、飲んで、歌って、恋をして、最後は愛しい人と共に手を繋いで歩いていく。

人生って最高よ!

そこに自由がなきゃ、楽しい人生は送れない。

なので、頑張って国の強制ドナドナを回避せねば!



普通、この国の貴族子女が学園に入学するのは15歳。

と言うことは、14歳の今から1年間は聖女認定される可能性があるということ。

そして、ありがちなパターンは卒業パーティーでの断罪イベントか。

これは18歳の話かな?

ならば、これからの4年間、リスク回避の計画を立てる必要がある。

聖女認定されてしまえば、学園に無条件で放り込まれる。

よって聖女認定されないよう、魔法を使えないフリをする。

学園に行かない。

王太子以下、攻略対象者に会わない。

ライバル視されそうな令嬢に会わない。


しかし!

確か乙女ゲーにはバッドエンドなるものがあったはず。

全てのイベントを無視すれば、お仕置きみたいな結果が待っている。

例えば、我が家のような貧乏貴族だと、お家の貧困に拍車がかかって家族離散になるーとか、酷いと攻略対象者や悪役令嬢に刺されるーとか。

ヒロイン死ぬとかあるのか?

奥が深いな乙女ゲー。

まあ何が起きてもいいように、お金も人脈も備えておいたほうが良いだろう。

自立できるように蓄財しないとならないし、刺してきそうな方々はこの国の上級貴族なわけだから、やっぱり早めの国外脱出が目指す安牌ルートかな。


実行可能な金策として、ポーション用の回復薬草栽培なんてどうだろう。

魔法でこっそり成長促進させて、薬草をドンドン収穫、ガンガン販売。

とりあえず、販促まで軌道に乗せたら家族に任せて自分は旅に出る。

ほとぼり冷めたら国に戻れば良い。

旅に出るには身体強化や護身術、語学も必要だ。

隣の国でしばらく過ごすのも良いかな。

成長促進魔法は光属性だから、今は使えなくとも頑張れば身につけられる、と信じたい。

やる事多いなー。


まずは薬草採取だ。

我が家は貧乏なので、小さい頃から薬草を採ってお金に換えていた。

だからこの分野では割と経験があるつもり。

善は急げ。

早速、森へ薬草狩りにいざ行かん!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ