休憩1:研究論文における、『レビュー』
研究論文にも『レビュー』と言われるものがあります。
これは、ある研究分野の論文(いわゆるレポート論文)を複数まとめて、これまでの積み重ねで明らかになったことを体系的に理解できる教科書みたいなものです。その研究分野をよく理解している研究者が書きます。『レビュー』を書くには、それなりの実績が必要なのです。『レビュー』をお願いされたら、その分野で認められたということですね。
なろうの『レビュー』はこれとは異なります。どちらかというと研究論文(いわゆるレポート論文)の『要旨(アブストラクト、概要)』に似ていると思います。
要旨とは、その論文がどういったことを報告する論文かを端的にまとめたものです。
要旨は、100人の研究者が書いたら、ほぼ100人が同じような要旨を書きます。
面白さを求めるのではなく、その論文に内容を理解できるように書く必要があるからです。
一方で、なろうの『レビュー』は全く違います。
100人が書けば100通りのレビューが書かれるはずです。
個性があるのです。
誰でも書けるし、誰が書いてもオリジナルのレビューが書き上がる。
面白いですよね。
正直、論文の要旨を書くのは面白くないです。
仕事なので、やりますけどね、もはや作業です。
でも、なろうの『レビュー』は創作に近いので、楽しいです!
アイディアが出ずに、書けない……ぐぬぬ、となる時もありますけどね。




