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クラスで存在感が薄い少年の勇者記録  作者: 神﨑 翔
序章
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冒険者の昇格試験2

いつも通りの時間帯に起き、普段着へと着替える。着替えるときは俺が土魔法で壁を作ってその裏でやる。


日課になってきたので土魔法のレベルもある程度上がってるだろう……多分。


壁の奥から着替が終わったという彼女達の声が聞こえてきたので俺は土魔法を解除して、3人で1階に降りて朝食を食べる。


ダンジョンに行くのは今日の昼に出る馬車に乗って1時間くらいの場所なので、それまでは準備の確認などをする時間である。


先輩冒険者達にダンジョンの聞き込みもしてるので、相当なことがない限り大丈夫なはずだ。


トラブルなんざ王城にいる勇者組が引き受ければ良いよ。どうせ暗殺者なんざ脇役だし。


スフレとハスカも今日の調子は良さそうだし、準備も出来たので少し早いが待ち合わせの場所に移動することにした。


『それにしても試験のダンジョンで出るのはゴブリンとスライムのみで、トラップ無しだから、そこまで難しくなくて良かったな。後は迷うことさえなければ問題無いだろう』

「ですが、強さや数にボスについては何一つ教えてくれなかったので、そこに関しては注意しておいた方がいいですね」

「それにダンジョンの構造次第では主様の不意打ちが上手く機能しない可能性も十分あります」

『なら、最初のフロアでどいういった感じの行動を取るか考える事にするか。今考えても情報が足りなすぎる』


そんな風にダンジョンについての情報の確認を取りながら、俺達は馬車に持ってきた荷物を積み込んでいく。


基本的に俺達は速さを主軸にした立ち回りが多いため空間魔法で殆どの荷物を収納していて、乗せてるのは移動中に邪魔な鎧や剣とかだ。


道中に魔物や盗賊が襲ってきても今回は試験監督てしてAランクパーティーがダンジョンに行くまで護衛をしてくれるからである。


理由としてはダンジョンに万全の状態で行くことで少しでも死亡率を下げる為なんだとか。


荷物の積み込みが終った辺で、馬車を操縦する人と今回護衛してくれる人達が来た。


それぞれに軽く挨拶をして、試験は早く終わらせれるならそれに越したことはないということで直ぐに出発する事になった。


道中は盗賊は出なかったが、魔物は何回か遭遇した。まぁ瞬殺でしたよ……流石Aランクパーティー。


その後、ダンジョンの入口前で、Aランクパーティーのリーダー格の人が試験内容の再確認を取る。


「いいか? 今回の試験はこのダンジョンの最下層にいるボスを討伐して、ボスの討伐部位、又は魔石を持ち帰る事、期限は今日を含め3日以内とする。質問はあるか?」


欲しい情報は基本的に聞き込みで得てる為、特に無いと首を振って意思表示をする。


「よし、ならこれよりランクアップ試験を開始する。我々はもしもの為に3日間はここにいる事を伝えておく。では行ってこい!」


俺達は互いに頷き、初めてのダンジョンへと足を踏み入れるのであった。



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