冒険者になる二歩目
来週はアルバイトに引っ越しと色々盛り沢山なので投稿出来るかちょっと怪しいです。3月28日は確実に投稿できますが、21日はその1週間の体調次第ですね。無理して投稿期間が伸びてしまう事が無いように活動するつもりです。特に4月からは宜しくお願いします。
案内された試験場は体育館2個分はある広さで、訓練場も兼ねているらしく、木造の武器で切り合いをしたり、魔法を的に向けて放ったりしてる人がいる。
「こちらが試験監督をして下さるAランクパーティーの天の塔の方々です」
そう言って案内係さんはこの場から離れていった。
俺達はAランクパーティーと自己紹介から始める。
『俺はフウだ。戦闘立ち位置としてはシーフに近いかな』
「私はスフレだ。拳士だ宜しく頼む」
「ハスカと申します。弓士です」
天の塔の人達は5人で全員孤児院からの幼馴染らしい。
リーダーと剣士をしているクロウ、タンクのノロア、魔法使いのセロ、精霊術師のフルア、斥候のナルナでパーティーをしているらしい。
俺達は大まかなランクの説明を受ける。Eランクから始まり、最高はSSランクだそうだ。EとDランクは駆け出し、Cは経験と実績十分、BランクからAランクは護衛の依頼や指名依頼が来るようになる。Sランクからは国に認められる程の事をした時になれるらしい。
魔王討伐したらなれるのかな……まぁ元の世界に帰るつもりだからあまり関係ないか。
試験の内容は一定の戦闘力があるかどうか確かめるだけみたいで、俺だけ初心者のレッテルを貼られる羽目になった。
いや、日本人で特に運動部に入ってたわけないし、持久走とかいつも下から数えた方が早い順位だし……。
「よし、まずネレスは今からナルナと合格を言い渡されるまで訓練、お嬢ちゃん達は問題無いから今から依頼をこなしてもいいし、コイツを応援するかだ」
「では応援をさせて戴きます。3人で冒険者をやるという約束なので」
「そうだな。あるz……ネレスと約束したからな」
まぁ俺から遠くに離れすぎると脱走扱いになる可能性もあるし、応援1択しかないよな。
そんなこんなで俺はナルナに5時間ぶっ続けでスパルタ教育を受けてどうにか合格を貰ったのだが、俺そんなに才能ないのか……?
ちなみに今は筋肉痛と疲れにより体がピクリとも動かない為、クロウに宿まで運んで貰い、床の敷布団で横になっている。
『あ〜痛て〜。何で普通の骨折から、粉砕骨折に複雑骨折の骨折のオンパレードを受けなきゃならないんだよ……』
「おんぱ……? よく分かりませんが骨折は全部ポーションで治っていますし問題は無いと思われますが、それに平均的な一般男性の防御値からすると、打ち身程度で済むはずなんですが……」
あ〜防御力にステータス値振ってなかったのがここまで響くのか……これは真剣に防御系のステータスにも……いや、器用貧乏は御免だし、素早さと攻撃力中心でやってやる!
ここまできたら意地だ意地! 男に二言は無い!
「そういやご主人様、今日はもうお休みですか?」
『あ〜そうだな。明日には動けるようにはなってると思うし、今日は疲れただろうし休め……って言ってもお前らは特に疲れるような事は今日はなかったな。まぁいいやお休み』
「いえ……その名前のゆら……い……スー……スー」
何故かお休みだけで二人は眠ってしまったんだが奴隷への命令と判定されたのか……? 今考えても答えは出ないし俺もさっさと寝るか……。
後ろから聞こえる二人の寝息を背に俺も深い眠りへと落ちていった。