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3話 試練

 唖然とした。


 「試練...?」


 そうつぶやく俺に、エリーナさんは勢いよく頭を下げた。


 「ごめんなさい、試練当日に伝えるっていう決まりがあったから。言えなくてごめんなさい。」


 正直言ってまだ混乱していた俺は、そこはかとなく不安を感じながら


 「いや、規則だったのなら仕方ないですよ。それより、俺はどうすればいいんですか?」


 「転生者の皆様には、こちらの世界へ来た翌日に我らが神スルト様による試練を受けていただきます。裕哉さんは、今日の午後3時に試練場へ転送されます。そこは時間が加速されるらしく、こちらでは数秒しか経たないのですが、皆さん5日以上はかかっているそうです。」


 5日もかかるのか。能力が無い俺で乗り切れるだろうか。


 「そんなに長く...。難易度は、どの程度なんですか?あんまり高すぎたら、俺には厳しいが...。」


 「細かいところはわかりませんが、試練終了後の生存率は1割、だそうです。」


 1割...だと?能力持っててだろ?どれだけやばいんだよ。


 「そうなんですか...。」


 「で、でも、まだだめと決まったわけではないですし、きっとなんとかなりますよ!」


 必死に励ましてくれるエリーナさんに心の中で感謝しながら、俺は試練に向けて準備をしにいった。


 試練10分前。俺はギルド奥の広間にいた。

 武器は何がいいか考えたが、素人だし、使いやすいのがいいと思い、片手直剣にした。防具は軽防具にして、少しでも動きやすくなるようにした。


 「それでは、これより試練が開始されます。ご武運をお祈りしております。」


 ギルドマスターらしき人がそう宣言し、瞬間、俺を中心に部屋一面の魔方陣が広がった。


 「汝を...。この世界の光となる者か...。見極めさせてもらうとしよう...。」


 脳裏にそんな声が響き、俺の視界が白に染まった。


 こうして俺は、転生2日目にして最大の試練を迎えることとなったのだった。

  


 


 

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