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真実と想いの業  作者: 神無月凍夜
第四章 運命編
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51話「終業式」

 今日は、学科対抗戦一週間と少し後のテストが返される日であり、終業式の日でもある。ついでに、成績が渡される日でもある。宿題は、以前に渡されていた。……まぁ、やる暇なんてあまり無いんだけど。


 そして、俺は今学校へ行っている途中だ。……一人で。凜姉は、いつも通り後から学校に来る。ついでに、琉愛は凜姉と一緒に学校へ行く。途中で別れるけど。


 十数分後、俺は学校に着き、教室へ入る。教室へ入った後は、自分の席へ行きそのまま寝始めた――――。




 ――――そして、今からテストが返される。寝ていた俺は、文奈に起こされたので起きている。


「今からテストを返すので、文奈さんから取りに来て下さい」


 刀華先生の一言で、文奈からテストを取りに行く。それに続き、黎、雫となり……最後……の、一つ前の俺の番となった。


 俺は席から立ち上がり、テストを取りに行く。そして刀華先生からテストを貰い、席に戻る。その後は、最後の瑠璃がテストを取りに行き、テスト返しが終了した。


 文奈の順位は、前より上がって13位である。前より点数が上がっていた。復習をしっかりしていたので、それによるものだろう。ついでに、テストが難しくなっていて平均点が下がったのもあるだろうな。


 ちなみに、俺は前回と変わらず満点で全て1位である。それにより文奈がいろいろ言ってきたが、まぁ、気にしないことにしている。


 ――そして、終業式のため体育館へ行くこととなった。

 体育館へ着いた後は、各学年各クラスごとに別れ、席に座る。それを確認した校長は、全生徒を一瞥する。その後、司会の桐生先生が言葉を発す。


「では、終業式を始めます。まずは、校長先生の言葉です」


 そして、校長が口を開く。


「今日で、一学期が終わり、約一ヶ月間の夏休みに入ります。……ですが、休みだからと言って特訓を怠らないようにして下さいね? それは、勉学についても同じです。課題が出されたので、しっかりやりましょう。軍人たる者、文武両道の精神を持って下さい」


 そこで一旦、校長は言葉を切った。校長の言葉は、とてもお節介なものだった。しかも、何故か()()()()()()()()ような気もするしな……。というか、これ本当に校長か? 校長って、こんなこと言うか?


 そんな失礼な事を考えていると、校長が再び口を開き、こう言った。


「……では、最後に……夏休み中にも依頼はあります。それは、死の可能性があるものも含まれます。……くれぐれも……死なないよう、お願いしますよ」


 妖艶な笑みを浮かべ、そんな恐ろしい事を言う校長。……訂正、やっぱり校長だ。というより、これも俺の方を見ていた気がする。……いや、見ていたな。俺と何回か目があったのが、何よりの証拠だ。後、校長は、死なないで下さいって言っているが……別に死んでもどうでもいいとか思っていそうだ。


「これで、終業式を終わります」


 そして、終業式が終わった。短い終業式だったな――――。




 ――――終業式が終わった後、全生徒は教室に戻り、最後の授業……学活となった。今回の学活は、全員の成績表を渡すというもの。それと、夏休みについての説明である。


「では、授業を始めます。來貴君、号令お願いします」


 刀華先生に言われ、俺は号令をする。


「起立、気をつけ、礼」

「「「「「お願いします」」」」

「着席」

「「「「「失礼します」」」


 ……結局、一学期はずっと俺が号令だったな。……まぁ、もう気にしても遅い。気にしないようにしよう。


「この最後の学活では、皆さんの成績を渡すのと、夏休みについての説明をします」


 刀華先生の言葉を聞き、クラスの一部が絶望する。恐らく、そいつらは成績が悪い自覚があるのだろう。自覚があるだけでも良い事だが……直そうとは思わないのだろうか。……いや、思っているだろうが……上手くいっていないのか。


 俺がそんな事を考えていると、刀華先生が何処からか白い紙――恐らく成績表を取り出し、廊下に出る。そして、こう言った。


「廊下で成績は渡します。一番の人から取りに来て下さい」


 刀華先生の言葉で、文奈から成績を取りに行く。それから数分経ち、全員取り終わった。成績を貰った俺は、自分の成績を見る。


 成績は、五教科、軍事基礎学、軍事戦闘技術の全てがABCの三段階の四観点評価とそれの五段階評価で付けられ、総合評価を、全ての教科の成績の評価を十段階で付けられる。それは三年間同じだが、二学期からは前学期の成績と平均で付けられる。


 ちなみに、俺の成績だが――――。


 五教科        軍事基礎学       軍事戦闘技術


国語【意欲態度】:A 軍事学【意欲態度】:A  戦闘術【意欲態度】:A

  【文章作成】:A    【軍事理解】:A     【戦闘能力】:A

  【話聞読解】:A    【軍学読解】:A     【思考判断】:A

  【言語理解】:A    【知識理解】:A     【身体能力】:A

段階評価:5     段階評価:5       段階評価:5


数学【意欲態度】:B 武器学【意欲態度】:A  適正訓練【意欲態度】:A

  【数学思考】:A    【改造作成】:A      【適正技能】:A

  【数学技能】:A    【適正使用】:A      【技術理解】:A

  【知識理解】:A    【構造理解】:A      【適正理解】:A

段階評価:5     段階評価:5       段階評価:5


社会【意欲態度】:A 戦闘理論【意欲態度】:A

  【社会思考】:A     【作戦発想】:A

  【資料活用】:B     【理論構築】:A

  【知識理解】:A     【知識理解】:A

段階評価:5     段階評価:5


理科【意欲態度】:A 魔法能力【意欲態度】:A

  【科学思考】:A     【魔力用途】:A

  【観察実験】:A     【概要理解】:A

  【事象理解】:A     【知識理解】:A

段階評価:5     段階評価:5


英語【意欲態度】:A

  【表現能力】:A

  【理解能力】:A

  【言語理解】:A

段階評価:5


総合評価:10


 ――――オール5であり、総合評価は十段階中十。約二個ほどAでは無くBはあるが、これは仕方無い。数学の意欲態度は、ちょっと眠かったので寝ていたから。社会の資料活用は、そもそも資料を使っていなかった……と言うより、俺の場合は必要無かったのだが、何故かBを付けられた。


 ……まぁ、文句を言ってもどうにもならないので気にしないことにしているが。そして、俺が成績を仕舞おうとしたとき――。


「來貴君、成績はどうでしたか?」


 ――文奈が話しかけて来た。その手には、成績表がある。……成績を見せろ……って言われたが、どうしようか。……まぁ、見せるけど。別に禁止されているわけじゃ無いしな。


 そして俺は、文奈に成績表を見せた。すると文奈は、口を塞ぎながら驚いているようだが、段々と表情を戻した。


「さすがですね、來貴君は。……私の成績も見ますか?」


 文奈がそう言いながら、俺の成績を差し出してくる。俺はそれを手に取り、文奈の成績を見る。


 文奈の成績は、五教科は英語と国語が4で、それ以外は5。軍事基礎学は軍事学と戦闘理論は4で、それ以外は5。軍事戦闘技術は、戦闘術4でそれ以外は5だった。そして総合評価は、8だ。結論から言うと、文奈はとても成績が良かった。


 俺は文奈に成績表を返しながら、文奈にこう言った。


「良い成績だな、文奈」


 俺がそう言うと、文奈の顔が少し怖くなった。そして「皮肉ですか」と言われたが、俺は聞かなかったことにした。


 そして、文奈と話し終えた後、刀華先生から夏休みの説明の紙が配布された。それが全員に回った後、刀華先生から説明された。


「今配布したのは、夏休みについての紙です。今から、それを見ながら説明していきます」


 それから、夏休みの説明について始まった。


「この学校の夏休みは、七月二十八日から八月三十一日までの、約一ヶ月間です。勿論、その間何かしないわけでも無く、宿題や依頼があります。宿題は、以前に配布したもので全てです。依頼は、急に呼び出すこともあれば、何日か前に電話で言うこともあるので、気をつけて下さい」


 そこで刀華先生は、次の項目を見る。


「次は、夏休みの過ごし方です。夏休みだからと言って、羽目を外しすぎないようにして下さいね? それと……五つほど、注意事項があります。一つ目は、武器を民間人に見せることです。これは言うまでも無いので、説明は不要ですね。二つ目は、民間の前で殺しをしない。これも、説明不要ですね。というか、絶対に止めて下さいよ? 三つ目は、機密事項を話さない。これも、説明不要ですね。もしやれば、私の仕事が増えるためやらないでください。これも、説明不要ですね。四つ目は、死なないこと。休み明けで、人数が減っていると縁起が悪いですからね。五つ目は、文武両道であること。これも説明不要ですね。この五つを、しっかり守って下さい。……まぁ、今更だと思いますけど。皆さんなら、しっかり守りますよね?」


 刀華先生は、笑顔で言う。クラスメイトの大半は、うんうんと首を上下に振って頷いている。きっと、こいつらは刀華先生の圧に当てられたのだろう。……まぁ、大概の奴には効いていないようだけど。


「これで、夏休みについての説明は終わりです。残りの時間は、自由にして貰っても構いません。授業が終わり次第、帰ってもいいですが……授業が終わるまでは、教室にいて下さい。……あ、その前にHRをしましょう。一応、速く終わらせたいので」


 それから、俺はHRが終わった後は寝て過ごした――――。




 ――――その後、俺は帰りの準備をしてから家に帰り始めた。現在、俺は途中で遭遇した凜姉と一緒に帰っている途中だ。


 その凜姉は、俺に引っ付いて、いろいろ話をしながら帰っている。周りの目が痛いが、凜姉は気にしていないようだし……それに、あまり悪い気はしない。


「ねぇ、來くん。明日から夏休み……だよね。來くんは、夏休みはどうするつもりなの?」


 凜姉が話しかけてくる。明日からの夏休みは、どう過ごすのか……か。まぁ、基本的に神との戦いに備えての特訓……だな。宿題は一日で終わらせられるし、依頼は……まぁ、すぐに片付ける。最悪断る。


「普通に過ごすつもりだ。まぁ、何かしないというわけでも無いが」


 とりあえず、俺はそう答える。神との戦いに備える……なんて、言えるはずも無い。凜姉に言ったら、追及されることは間違いない。それは避けたいので、言わないでおくのだ。


「そうなんだ……私も、夏休みは普通に過ごすつもりだよ?」

「……そうか」


 俺の反応に、凜姉は「むぅ」とでも言いたいような顔をしているが、俺は無視する。


 その後家に着き、何かあるわけでも無く一日経ち、夏休みになった。


 夏休みになったので、俺は寝られる時間が増えた。ので、いつもより少し長く……いや、少し睡眠時間が()()()()()な。これは、ジェイドの魂を吸収して完全な悪魔になってからだが……何か関係あるのだろうか。


 そんなことを考えつつ、俺は部屋の気温を確かめる。無駄に蒸し暑いので、部屋にあるパソコンがショートしないように気温を調整しないといけないのだ。これは、いつも能力でやっている。故に、部屋にクーラーはあるがほぼ使っていないのだ。


 夏は能力で補うし、冬はそもそも必要無いため使わない。完全に、クーラーが部屋の上方にある置物になっている。……まぁ、誰も触れていないし、別に邪魔じゃ無いから気にしていないのだが。


 ……一階、行くか。


 俺は部屋を出て、階段を下り一階へ行く。そして、リビングへ入った。


「あ、お兄ちゃんおはよう。今日は起きるの早いね」


 リビングへ入ると、早速琉愛が話しかけてきた。なんだか近い気がするが、気にしない。俺は琉愛に「おはよう」と返してから、朝食を作り終えた凜姉の方を見る。すると凜姉は、俺に気付いたようで、俺に向けて手を振ってきた。それから、作り終えた朝食を全て置いてから俺の方へ来た。


「おはよう、來くん。夏休みだから、起きるの遅いと思ったけど……早かったね。朝ご飯出来たから食べよう?」


 そして凜姉は、俺と琉愛を机につれて座る。その後、全員で合掌し朝食を食べ始めた――――。




 ――――数分後、俺は朝食を食べ終わり、部屋に戻っていた。特にやることも無いので、暇していたが……とりあえず俺は、夏休みの宿題を一通り取り出すことにした。


 学校から出された宿題は、多いと思う。


 五教科は、全て十ページ程度のワークのみ。


 軍事学は、約三十ページのワークと、軍事法律――軍事機関や国での決まり事等のプリント。それと、軍事機関において大切なことについての作文。原稿用紙四枚分である。

 武器学は、約二十ページのワークと、武器の構造についてのプリント。

 戦闘理論は、約三十ページのワークと、理論構築や作戦についてのプリント。更に、自身の戦闘スタイルについて纏めるプリントまでもある。

 魔法能力は、約二十ページのワークと、何枚かのプリント。


 戦闘術は、戦闘技術向上のための指導の紙。これを、付属している記録の紙に毎日記録してやれということだ。後、身体能力向上のためのトレーニングが書いてある紙。これも、毎日記録してやれと言うことだ。


 適正訓練は、それぞれの者の適正に合った指導の紙を渡す。これも、付属している記録の紙に記録しろと言うことだ。ちなみに、俺の適正は銃である。


 宿題は、これで全部である。


 五教科の宿題は、もう終わっている。少なかったので、さっさと終わらせたのだ。後は……やっていない。要は、面倒だったのだ。


 そんなことを考えつつ、俺は五教科の宿題だけを仕舞う。他の宿題は、机の上に置いておく。そして、俺は――オリケルスの所へ行くのだった。

新たな章が始まりました。終わりが見え始めて来るところです。……まぁ、三分の一くらいしか終わってないんですけど。

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