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真実と想いの業  作者: 神無月凍夜
第三章 学科対抗戦編
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32話「この学校のテスト」

2020年ですね。

「……さて、目覚ましが鳴る前に起きてしまったか」


 俺は、鳴っていない目覚ましを止めて目覚ましが鳴らないようにしながら上体を起こす。


「……とりあえず、下行くか」


 ベッドから降りて、リビングへと向かった。リビングには、既に起きていた凜姉がいた。……起きるの速いな。今五時五十分だぞ。


「おはよう、來くん。起きたんだね」


 凜姉は、朝食を作りながら言う。その手つきは、かなり慣れているようだった。


「おはよう、凜姉」


 俺は、ソファに寝転がりながら言った。暇なので、凜姉が朝食を作り終わるまで待つことにした。


 その数十分後、リビングのドアが開いて、琉愛が来た。


「ふあぁ……おはよう、お兄ちゃん、お姉ちゃん」


 琉愛は、なんだか眠たそうにしながらリビングの中に入ってきた。あの後、まだ勉強していたのだろうか。


「おはよう、琉愛」


 俺は、ソファに寝転がりながらそう言った。


「琉愛、おはよう」


 凜姉は朝食を作り終わったのか、朝食を並べている。


「二人とも、朝食できたから食べるよ」


 凜姉は、椅子に座って俺達を手招く。


「わかった」

「わかったよ」


 俺と琉愛は、椅子に座り、朝食を食べ始めた――――。





「「「ごちそうさまでした」」」


 ――――数分後、朝食を食べ終わり、食器を片付ける。今日は、学校へ行く日なので少し憂鬱だ。


 その後、俺は学校へ行く準備を終え、学校へ行く。


「行ってきます」


 最後にそう言ってから家を出て、俺は学校へ向かった。


 そして、数分後。


「あ、來貴君」


 登校中の瞬華先輩に会った。というか、瞬華先輩もこの辺に住んでいるのだろうか。


「…………あ、瞬華先輩」


 俺は、見なかったことにして学校へ行く。俺が学校へ歩き始めたところを見て、瞬華先輩は焦った様子で俺の方に走ってきた。


「……って! 無視しないでよ! それにさっき『あ』って言ったよね!? 私と目合ってたよね!?」


 瞬華先輩が慌てた様子で、俺の服を掴んでくる。瞬華先輩に服を掴まれて、前に進めない。というか、服が伸びるので離してほしい。


「……服が伸びるので、離してください」

「せっかくだし……一緒に学校行こう?」


 後ろで服を掴んでいる瞬華先輩を見てみると、上目遣いで俺を見ている。まぁ、身長差20センチ以上あるから、必然的にこうなるのか?


「……分かりました、それと、そろそろ服を離してください」

「あ、わかったよ」


 瞬華先輩は、服を離して俺の隣に立つ。


 そして、俺は瞬華先輩と一緒に学校へ行くこととなった。


 学校へ行く間、瞬華先輩にこんなことを言われた。


「そういえば、來貴君生きてたんだね。よかったよ」


 本当に唐突に瞬華先輩はそう言い出した。その表情には、安堵が含まれている気がした。


「俺の依頼だけ無駄に難易度が高かったですからね。しかも、余計な面倒事を押しつけられましたし」


 俺は、この依頼を指定した校長への怒りを込めてそう言った。まぁ……能力者の保護、銃の密輸先の殲滅、麻薬の密売ルートの発見は俺が買って出たから仕方ないかもしれないが。


「あはは……まぁ、死ななかったんだし良いじゃんか」


 瞬華先輩が苦笑いしながら言った言葉には、同情というものが含まれている気がした。……瞬華先輩も、あの校長の強引さを知っているんだろうな……。


 俺は、瞬華先輩とそんなことを話しながら、学校へ登校した。


 学校に着いた後、瞬華先輩と別れて教室へと行った。教室にはいつもの如く俺以外居なかった。HRが始まるまで待つことにした。


キーンコーンカーンコーン


「皆さん、席についてください。HRを始めます。まず、今日の予定を話します。今日は、特に何もありません。授業も予定通り行います。以上!」


 そう言って、刀華先生は教室から出て行った。……よし、寝よう。俺は、机に突っ伏して寝た。


 そうして、一限目が始まる時間になった。


「來貴君、起きてください。一限目が始まりますよ」


 隣の席の文奈に体を揺さぶられて、起こされる。


「……もうそんな時間か」


 俺は、しっかりと起きた。もし、ここで起きなかったら叩かれるからな。前に一回叩かれたが、ダメージは無かったが痛かった。


キーンコーンカーンコーン


 一限目の始まりのチャイムが鳴り、刀華先生が教室に入ってくる。


「皆さん、席についてください。授業を始めます。号令」

「起立、気をつけ、礼」


「「「「「お願いします」」」」」


 ……もはや俺が号令することが当たり前みたいになってるな。しかも、クラスメイト共も何も言っていない。


「そうですね、來貴君以外が号令しているところ見たこと無いです」


 文奈は、ナチュラルに俺の心を読んでそう言ってきた。……心読んでくるなよ。


「さて、一限目は学活で、テストについての説明をします」


 テストの説明?……ああ、ここのテストは少し特殊だからか。


「まず、テスト週間が長いです。普通の高校だと一週間ですが、この学校は二週間です。その理由は、テストの種類が多いのと、実技も入っているからです」


 ああ、そういえば、実技も入っているって凜姉に聞かされたな。まぁ、そんなに問題ないけど。


「テストの出てくる教科は、国語、数学、英語、社会、理科の『五教科』。軍事学、魔法能力、戦闘理論、武器学の『軍事基礎学』。実戦訓練、適正訓練、戦闘術の『軍事戦闘技術』こんな風に無駄に多いので、テスト週間も長くなっています。説明はこれ位で良いでしょう」


 ……ずいぶんと適当だな。まぁ、それくらいがちょうど良いか。それにしても……マジで多いな。五教科と軍事基礎学は問題ないな……基本全部記憶しているからな。とりあえず、軍事戦闘技術は……まぁ、適当に何とかしよう。


「さて、次はテストの日程についてのプリントを渡します」


 そう言って、刀華先生はプリントを回し始めた――――。





キーンコーンカーンコーン


「チャイムが鳴ったので、一限目を終わります。号令」

「起立、気をつけ、礼」


「「「「「ありがとうございました」」」」」


 ――――こうして、一限目の授業が終わった。正直、途中から話を聞き流していた。能力を使って、半分寝ながら刀華先生の話を聞いていた。だが、話は全部俺の頭の中に入っているので問題ない。


 そして、二限目、三限目、四限目が終わり、昼休みになった。ちなみに、二限目は国語、三限目は数学、四限目は社会だった。この授業だと一見普通の高校に見えるな。


 今現在、姉に持たされた弁当を食べていた。何か、今日はいつもより少し重かった。開けてみたら、中身がほぼ俺の好物だった。しかも、二段じゃ無くて三段だった。……どうしてこんなに多いんだ?まぁ、食べられないことは無いが。


 そうして数分後、俺はその弁当を食べきった。……思ってたより多かったな。何か、たまに弁当の量が多い日があるんだよな。何でだろう。


 その後、五限目、六限目が終わり、放課後になった。今日は、誰にも呼び出されていないので、早く帰れる。ラッキーだ。


 そして今、一年生の玄関にいる。これから帰る予定だ。一年生の玄関から出た後、校門に着いた。周りには、今帰りであろう生徒が沢山いる。

 俺は、そのまま家に帰った。

 数十分後、家に着いた。家の鍵を開けて、家に入る。中には、誰もいないようだった。俺はドアを閉め、鍵を掛ける。


 その後、自分の部屋へ行った――――。





 ――――あれから朝になり、俺はリビングにいる。今日は、特に何も無い。……本当に何も無かったら良いんだが。


 まぁ、そんなことは置いておいて。今日は、凜姉が珍しく寝坊をしたので、俺が朝食を作っている。


 ……え? 料理できるのかって? 出来るわ! こう見えて5歳のころから料理は出来たんだぞ?


「來くん、ごめんね。私が寝坊しちゃったから朝食作らせちゃって」


 凜姉は、少しションボリしたような顔で謝ってくる。朝食を作るくらい、俺は別になんともないんだが。


「大丈夫だって」


 俺は凜姉にそう言いながら、作り終えた朝食を並べる。


「久しぶりにお兄ちゃんが作った朝食が食べられるねっ」


 琉愛はそう言って、俺がいつも座っている椅子の左に座る。そしてなんだか、嬉しそうだ。確かに、俺が朝食を作るのは久しぶりだ。いつもは凜姉が作っているからな。……料理の腕が衰えていないか心配だ。


「「「いただきます」」」


 俺は自分が作った朝食を、食べる。……まぁ、衰えてはいないと思う。


「……うん、前に來くんが作った料理と同じ味がする。おいしい」


 凜姉は、そう呟きながら朝食を食べている。それと、声がとても嬉しそうだった。


「……お兄ちゃん、料理の腕衰えてないね。おいしい」


 琉愛も、そんなことを言いながら朝食を食べている。それと、琉愛も声がとても嬉しそうだった。


 ……良かった、どうやら料理の腕は衰えていないようだ。俺はそれに安堵しながらも、朝食を食べ進める。


「「「ごちそうさまでした」」」


 俺達は朝食を食べ終え、食器を片付ける。ちなみに、弁当は俺が全員分作っておいた。中々に大変だったが、なんとか作った。


 その後、俺は学校へ行く準備をし、学校へ行った。凜姉と琉愛は、まだ家で寛いでいるようだ。


「行ってきます」


 俺は、玄関のドアを開けて家を出る。ドアを閉めるときに「いってらっしゃい」と聞こえた。


 そして、家を出て数分が経った時。


「來貴君、登校中にあったのは久しぶりですね」


 登校中の文奈にあった。……どうしようか。このまま無視するか、話すか。無視した方が圧倒的に速い。仮に話すという選択肢をとっても、話す事が何も無い。


「ああ…………そうだな」


 というわけで、文奈を無視して学校へ向かう。


「……ちょっと無視しないでくださいよ!」


 文奈が走ってきて、俺の服の裾を掴んできた。後ろを向くと、文奈が俺を上目遣いで見上げていた。その事にちょっとドキッとしつつも、俺は言葉を返す。


「……何だよ」

「せっかくここで合ったんですから、一緒に学校行きましょうよ」


 そう言って、俺の服を離さずに俺の隣に立つ。……服が伸びるから、掴むのは止めて欲しいんだけどな……。


「……はぁ、行くか」

「はい!」


 俺は、こうして文奈と一緒に学校へ行くことになった。というか、俺って押しに弱い気がする。


「來貴君って、依頼どうだったんですか?」


 文奈と一緒に学校へ行っている途中、文奈がそんなことを聞いてきた。


「どうって……別に何ともなかったが」


 そう質問してきた文奈に、こう答えた。俺の回答に、文奈は満足していないのか、また質問をしてくる。


「何ともなかったて……怪我とかしてないんですか?」

「していない」


 怪我は無い。あまりにも弱すぎたので、無傷で終わってしまったのだ。まぁ、怪我が無いに超したことは無いんだけど。


「……なら良いです」


 そう言って、文奈は前を向く。そこで、俺は気になったことを聞いてみることにした。


「……文奈、依頼はどうだったか?」


 俺から話しを振ったことで、文奈は一瞬驚愕の表情を……って、何か失礼なことを考えている気がする。……まぁいいか。文奈は一瞬驚愕の表情をしながらも答える。


「普通です。多少怪我はしましたが、楽勝でした」

「……そうか」


 どうやら、文奈も楽勝で終わったらしい。聞くことは終わったので黙っていると、文奈が唐突に俺にジト目を向けてきた。俺が怪訝の表情をしていると、文奈はこう言ってきた。


「……それだけですか?……もっと聞かれると思ってました」


 そう言って、文奈はジト目を俺に向けてくる。俺の前に立ち、後ろ歩きで俺に目線を合わせジト目を向けている。身長差は20cm以上で文奈が見上げる形になっているので、文奈は首が痛くないのかと思った。


 ……俺はこの文奈の目に耐えられなくなったので、とりあえず一つ聞くことにした。


「……大丈夫だったか?」

「はい、大丈夫だったですよっ!」


 考えついた質問を言ったら、文奈は満足そうに答えてくれた。……これで、いいのだろうか――――。





キーンコーンカーンコーン


「皆さん、席についてください。HRを始めます」


 ――――刀華先生は、教室に入ってきて開口一番そう言った。その一言で、教室内は静まり返り、HRが始まる雰囲気になった。まぁ、どうせすぐに終わるんだろうけど。


「まず、今日の予定は、特に何もありません。授業も、予定通りに行います。以上!」


 そう言った刀華先生は、教室から出て行った。


 ……やっぱり、HR適当だな。まぁ、そんなことは置いておくか――――。





 ――――そして、無事授業は終わり、放課後になった。回りのクラスメイトは、意気揚々と離していて、帰り始めている。……とりあえず、帰るか。


 そう思い、俺は席を立った。その瞬間。


「あの……來貴君」


 文奈が話しかけてきた。それに、黎も雫も近くに居る。俺を使って何かするのだろうか。


「……どうした?」


 なんか、結構めんどくさそうな雰囲気だぞ。……いや、決めつけるのはよくないな。この後の文奈の言葉をよ~く聞いてから結論を出そう。


「私達に、勉強と戦闘を教えてくれませんか?」


 …………結論、面倒事だ。

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