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真実と想いの業  作者: 神無月凍夜
第三章 学科対抗戦編
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閑話「結月家のクリスマス・後編」

「ん……」


 朝か……両腕に妙な感触がないって事は、凜姉と琉愛はもう起きてるのか。


 俺は体を起こし、ベッドから降りる。そして、部屋のドアを開けて部屋から出る。その後階段を降り、リビングへ向かった。リビングに入ると、凜姉と琉愛がいた。ただ・・・。


「來くん、メリークリスマス!」

「お兄ちゃん、メリークリスマスだよっ!」


 ……メリークリスマスは良いんだが……。俺は、凜姉と琉愛の方を見る。


「……何? その格好」

 

 凜姉と琉愛は、赤白の露出が多い服を着ていた。俺は目を逸らし、イスに座る。


「サンタのコスプレだけど、ライ君、この格好どう思う?」


 いきなり凜姉が俺の方に寄ってきて、俺に抱きついてきた。


「どうって言われても……まぁ、普通に可愛いと思うけど」


 俺がそう言うと、凜姉がもっと強く抱きしめてきて、こう言った。


「來くん、大好き!」


 凜姉のその言葉に、俺は凜姉の方から目を逸らした。そして、ずっと黙っていた琉愛がこっちに寄ってきた。


「お兄ちゃん」

「何だ? 琉愛」


 すると、琉愛が凜姉の抱きついていない方から抱きついてきた。


「私の格好はどう思う? お兄ちゃん」


 琉愛も凜姉と同じようなことを言ってきて、戸惑っている俺がいる。


「……まぁ、可愛いと思うぞ」


 俺がそう言うと、琉愛の抱きしめる力が強くなった。


「お兄ちゃん、大好き!」


 琉愛のその言葉に、俺は溜息をついた。


 結果、約十分くらい、俺は凜姉と琉愛に抱きつかれていた。

 

 そして、今は朝食を食べ終わり、俺は自分の部屋にいる。暇だ。冬休みの宿題はもう終わっているので、やることがない。


 俺は、パソコンを取り出し、今の残高を確認することにした。今残ってる金は……1の後ろに0が11個ついてるのか……。俺はパソコンの電源を消した。

 その後、ベッドの上に寝転がった。


 寝転がって数分後、部屋のドアがノックされ、親父が入ってきた。仕事行ってねぇのかよ。


「來貴、出かけるぞ」


 部屋に入ってきた親父は、いきなりそう言ってきた。


「出かけるって、どこ行くんだよ」

「軍事機関の本部だ。早く行くぞ」


 俺は親父に連れ出され、車に乗って軍事機関……軍の本部へと行った。そして十数分後、軍事機関に着いた。


「着いたぞ、來貴。中に入るぞ」

「わかった」


 俺は親父に連れられ、軍事機関の中に入った。


「蓮也さん、来ましたか」


 受付をしている女の人が、親父に話しかけた。


「じゃあ、あそこに案内してくれ」

「わかりました」


 その後、俺は親父と受付の人と一緒にある部屋へ行った。


「んで來貴、ここで待っとけ。しばらくしたらある人が来るから」

「わかった」


 そうして、数分後。部屋のドアが開き、誰か入って来た。


「失礼するよ。來貴、君のお父さんから話は聞いてるかい?」

「……ある人が来るとしか聞いてませんよ、颯真さん」


 部屋に入って来たのは、唯羅行颯真(ゆらゆきそうま)さん。年は25で、過去にいろいろお世話になった人だ。

 

「そうか……では、何故君がここに連行されたのかを説明しようか。……まぁ、簡単に言うと、君に調整をやって貰いたいからだね」

「調整……ですか?」


 俺は、颯真さんに言われた言葉を繰り返す。


「ああ、そうさ。壊れた武器の修理と、開発途中の武器の調整をやって貰いたいんだ」

「……それは、どんな武器ですか?」


 俺がそう言うと、唯羅行さんは微笑を浮かべた。


「助かるよ……じゃあ、一緒に来て貰えるかい?」

「わかりました」


 俺は、颯真さんと一緒に、軍事機関の武器開発所に連れて行かれた。


「これだよ」


 颯真さんは、壊れている銃を10個取り出した。……ギャグじゃないからな。まぁ、これくらいの数なら……三十分あれば十分か。


「じゃあ、直すんで部屋から出てください」

「わかった。じゃあ、終わったら電話で呼んでくれ」


 とりあえず、いつもの使って直すか。


 そうして二十五分後、全ての銃の修理が完了した。俺は、近くの電話で颯真さんに電話を掛け、呼び出した。


「終わったか。随分早かったね」


 数秒後、颯真さんが部屋に入って来た。この人、なんで電話して切ってから数秒で来られるんだよ。絶対この部屋から距離あっただろ。終わるまで待っていたのか?それとも、ずっと近くにいたのか?


 そして、颯真さんは俺が直した銃を確認した。


「やっぱり良い出来だな。來貴、中学卒業したらここでは働かないか?」

「結構です」

「そうか……まぁ良いか」


 俺は、颯真さんの勧誘を断った。返事を聞いた颯真さんは、最初から俺が断るとわかっているようだった。俺が直した武器は、そんじょそこらの武器職人が作った武器よりも質が高い。だから、颯真さんは俺を勧誘したんだろうけど……本当は別の目的がありそうだな。例えば、俺を国防軍の中でも強い方の軍に所属させるとか。


「じゃあ、こっちに来てくれ」


 俺は、颯真さんに連れられて、武器開発所の奥の方の部屋へ連れて行かれた。ここで俺は、何をすればいいのだろうか……嫌な予感しかしないんだが。


「ここに入ってくれ。後は真夜が説明してくれるから」


 そう言って、颯真さんはどっか行ってった。真夜さん……俺、あの人苦手なんだよなぁ……。俺は部屋のドアを開け、部屋に入った。


「よく来たね! 來貴君!」


 俺に話しかけてきたのは、唯羅行真夜(ゆらゆきまや)さん。颯真さんの嫁だ。俺が苦手な人ランキング3位にランキングしている人だ。


「で、何すれば良いんですか?」

「ちょっとこっちに来て」


 真夜さんに連れられて、何か明らかにヤバそうな雰囲気が漂う場所に来た。何をしているだこの人は。なんかヤベぇのでも研究しているのか?


「……なんですかこれ」

 

 俺は、目の前にある明らかにヤバい黒い棒状の赤いボタンがついている物体を見て、真夜さんに何か聞く。見たところ、スター○ォーズのライトセーバーみたいな見た目しているけど。


「これはね……使用者の魔力を光に変換して刃にして、ボタンを押すと銃に変形して、魔力を光に変換して銃弾にする武器なの」


 何だそのライトセーバーと銃を合わせたような武器は。というか、やっぱりライトセーバーかよ。この人、スターウォー○好きだから、やりそうだとは思ってたけど。


「これ、上手く魔力が変換しないから、來貴君に上手く変換するようにしてほしいんだ」

「……わかりました、やってみます」


 まず俺は、その武器に魔力を通し、どういう具合で変換されるのかを見てみた。そして、能力を使い、魔力の乱れを見る。魔力から光に変換するところが上手くいってない……能力で直すか。


 調整をしている間、真夜さんから最近学校はどうとか、将来はどうするつもりだとかいろいろ聞かれた。大体は聞き流していたので、真夜さんが少し怒っていたのは言わないお約束だ。


 十数分後、調整が終わった。


「真夜さん、終わりました」

「お、意外と早かったねぇ」


 真夜さんは、俺が調整した武器をいろいろ確認しながら、俺にこう言う。


「うん、上手く出来てる。ありがとね、來貴君」

「じゃ、もう帰っていいですか」

「いいよ」


 その言葉に、俺は部屋を出た。部屋を出たら、親父がいた。

 

「來貴、着いてこい」

 

 俺は親父に連れられ、軍の上層部しか入れない能力が管理されてある部屋へ来た。そして、親父は部屋のドアをノックした。


「日鏡、いるか?」

「蓮也、何か用?」


 その場所には、女の人が居た。その女の人は、橙色の長い髪でその両目は茶色。そして、身長が小さい。身長は、大体150cmくらいだろうか。もはや、小学生に間違われるんじゃないかと思われる身長だ。それに、顔も童顔。見ただけじゃ小学生に見える見た目だ。

 

「ああ、來貴が聞きたいことがあるらしいんだ」

「……その子、ちょっと貸して貰って良い?」


 日鏡という女の人が、いきなりそう言ってきた。


「良いぞ」


 ……いや、俺が良くねぇよ。


「やだよ」


 俺はそう言いながら、部屋を出ようとする。だが、親父に肩を掴まれ止められた。というか、後ろの日鏡って人が圧を出している気がするのは気のせいだろうか。


「まぁ、そう言うなって。こいつは軍で能力リストを管理してるから、お前の知りたいことも知ってるかもしれないぞ?」

「……そう言うんなら、良いか」

「じゃ、俺は先帰ってるから、頑張って帰れよ」


 ……は?先に帰る?それって俺は自力で帰れって事か?……出来るけど、めんどくせぇ。というか、ここから家までどれだけの距離があると思ってんだよ。


「ちょ、ちょっとま……」


 俺の声は虚しく、親父には届かない。


「まぁまぁ、來貴君。そこに座りなよ」

 

 俺は言うとおりにし、椅子に座った。


「私の名前は日鏡玲香(ひかがみれいか)。よろしくね」

「……結月來貴です。よろしくお願いします」

「そんなにかしこまらなくて良いよ。で? 知りたい事って何?」


 日鏡さんが、俺の方に少し近づいてそう聞いてきた。


「……能力名に、神が付いている能力です」


 俺がそう言うと、日鏡さんは能力リストを見始めた。その速度は、流しているだけじゃないかと思っていたが、ちゃんと見ているようだ。


「そんな能力聞いたことないけど……能力リストにも無いね」


 どうやら、能力リストにも無いようだった。ということは、能力名に神がついた能力は俺だけが持っているということになるのか。


「でも、何でそんなこと聞いたの?」

 

 日鏡さんの疑問は、至極真っ当な疑問だった。


「……気になったからですよ」


 俺は、適当に答えた。だが、これで納得させられるとは思っていない。


「……まぁ、そう言うことにしてあげるよ。後……さっき、失礼なこと考えていなかった?」

「……いえ、そんなこと考えてませんよ」


 日鏡さんが言ったことを否定したが、日鏡さんは疑っている様子だ。というか、この人も人が考えていることが読めるのか?どいつもこいつも人の考えが読めるって、俺の周りにはエスパーしか居ないのかよ。


「……まぁ、いいよ。で、來貴君はもう帰るの?」

「はい、もう帰ろうと思います」

「気をつけて帰ってねぇ~」


 俺は部屋を出て、軍事機関を出た。外には親父は居なかったので、本当に帰ったようだった。

……というか、本当に帰るなよ。帰るのが面倒じゃねぇか。


 そして、俺は能力を使って家に戻った。帰るのに数十分かかった。


「……ただいま」

 

 俺がそう言うと、親父が来た。親父は軍事機関に行ったときの格好では無かったので、着替えたのだろう。そして、多分リビングでのんびりしていたと思われる。


「遅かったな、來貴」


 誰のせいで遅くなったと思ってるんだ。その原因は今俺の目の前に居るけど。


「……遅かったのは親父のせいだろ」


 溜息をつきながら言った俺の言葉に、親父は大笑いをした。笑うなよ。


「はは、悪かったな」


 その言葉に、謝罪の意がこもってないような気がしたのは俺だけだろうか。というか、大体は謝罪の意がこもっていないような気がする。


「…………」


 そして、俺は自分の部屋へ戻った。




 数時間後、部屋のドアがノックされ、凜姉が入って来た。


「來くん、起きてる?」

「起きてるよ」

「じゃあ、リビング行くよ」


 凜姉はそう言いながら、俺の方にひっついてきた。そして、リビングにつき、リビングの中に入った。リビングには、琉愛、母さん、親父がいた。


「來くん、夕飯食べよう」

「わかった」


 凜姉が俺の左、琉愛が俺の右、親父と母さんは前に座っている。


「「「「「いただきます」」」」」


 合掌をし、夕飯を食べた。夕飯を食べている間、凜姉や琉愛、母さんと親父はいろいろ話をしていたが、俺は殆ど喋っていなかった。


「ごちそうさま」


 そうして数分後、夕飯を食べ終わり、俺は皿洗いをしてから自分の部屋へ戻った。

 ……やっぱり暇だな。


 結果、俺は何もすること無く、強いて言うなら風呂に入っただけだった。そして、俺は眠いので、寝ようとした……が。


コンコン


 誰かが部屋のドアをノックして、入って来た。

 

「ライ君、ベッド入るよ」

「お兄ちゃん、私も入るからね」


 声からして、凜姉と琉愛が入って来たようだが……。

 

「……何でそんな格好してるんだよ」

 

 だって、朝と同じ格好して俺のベッドに潜り込んできたんだぞ?


「今日がクリスマスだからだよ、ライ君」

「クリスマスだから、だよ。お兄ちゃん」


 二人とも同じような回答をした。


「とりあえず、もう寝ようよ。ライ君」


 凜姉はそう言いながら、俺の方に寄ってきた。


「そうそう、もう寝よう。お兄ちゃん」


 琉愛もそう言いながら、俺の方に寄ってきた。というか、その格好のまま二人とも寝る気か?


「……さっさと寝るぞ」


 俺はそう言い、目を閉じて寝る。二人の格好については、もう考えないことにした。


 両隣から、寝息が聞こえるので、二人とも寝たのだろう。そして、俺の意識も落ちていった。

クリスマス要素全然無いですが気にしないでください。

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