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真実と想いの業  作者: 神無月凍夜
第三章 学科対抗戦編
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閑話「結月家のクリスマス・前編」

思いつきで投稿しました。後悔はしてません。

 今日は、12月24日。クリスマスイブだ。そして、中学最後のクリスマスイブだ。で、俺は今何をしているのかというと、凜姉と一緒に食材の買い出しへ行っている。正直、俺は寒いので行きたくなかったのだが、凜姉が「怖いから……お願い」と、上目遣いで言ってきたので仕方なく一緒に行ってるだけだ。多分、俺の役割は荷物持ちだと思うけど。


「人が多いね……來くん」


 凜姉がそう言いながら、俺の腕にひっついてきた。歩きにくいが、はぐれないようにするためだろうから仕方ないだろう。


「そうだな……」

 

 俺は、周りの人の「何朝っぱらからイチャイチャしてるんだ」という視線に耐え、目的のスーパーに着いた。まぁ、さっきの視線に凜姉は気付いていないだろうけど。


「來くん、私と離れないでね」


 買い物かごを取った凜姉が、俺の近くによる。


「凜姉、何買うの?」


 何を買うのか気になったので、俺は凜姉に聞いた。


「まずは……野菜とかお肉だね。じゃあ、行くよ。來くん」

「分かったよ」


 俺は凜姉について行き、野菜が売ってある場所へ行った。

 

「これで全部揃ったから、次はお肉だね。來くん沢山食べるから多めに買わないと」

「…………俺の稼いだ金でな」

「うん!」


 凜姉は、俺の稼いだ金を使って買い物をしている。凜姉も沢山金を稼いでいるはずなんだけどな。まぁ、金は沢山あるから別に良いんだけど。


「これで全部?」

「うん。お肉はこれくらい。次は調味料」


 そして、俺と凜姉は調味料を調達し、その後その他もろもろを調達して、今は家への帰路をたどっている途中だ。


「來くん、買い物に無理言って付き合わせてごめんね?」

 

 帰っている途中、凜姉がションボリしたような顔でそう言ってきた。

 

「ん? 俺は別に大丈夫だぞ」

「うぅ……優しいね……來くん」


 すると、凜姉が急に泣きそうになっていた。


「……凜姉、泣かれちゃ困るんだけど」

「……うん、わかった……じゃあ、早く帰るよ。來くん」

 

 凜姉はそう言って、俺より少し早く歩き出した。そして、俺はそれを追いかけるように早足で歩いた。


 十数分後、俺と凜姉は家に着き、家の中に入った。

 俺は、リビングへ行って買った食材を冷蔵庫の中へ入れた。その後、俺は自分の部屋へ戻った。

 そして、俺が自分の部屋のベッドでゴロゴロしてから数十分後。


ピンポーン


 玄関からチャイムが鳴る音がして、誰かが階段を上がる声が聞こえる。


「お兄ちゃん、兇介さん来たよ」


 部屋のドアが開き、琉愛がそう言った。

 

「ん……行くわ」

 

 俺はベッドを降りて部屋を出た。


「來貴、遊びに来たぞ!」

 

 家に来た兇介が、開口一番そう言った。そんなに大きな声を出されると、近所迷惑になりかねないんだが。

 

「遊ぶつっても……何するんだよ」

 

 俺がそう言うと、兇介は何かを取り出した。


「これだ」

「……なんだ? これ」


 俺は、兇介が取り出した物を観察する。何だこれ。


「來貴……お前、トランプ知らないのか?」

「トランプ? なんだそれ」


兇介が持っている、トランプという物をマジマジと見つめる。


「じゃ、早速やろうぜ」


兇介はそう言いながら、家に上がって俺の部屋へ行った。


「二人でも出来るブラックジャックをするぞ」


部屋へ行き、兇介とブラックジャックをする。だが、俺はルールを知らない。


「それ、どうやってするんだ?」


俺がどうやってするのかを聞くと、兇介は説明してくれた。


「まぁ、トランプを知らないか……これはな、最初にシャッフルしてから二枚引くんだ。そのどちらかをめくってもう一枚引くかを考えるんだ。そして、もう一枚引いて21に近い方が勝つ。21を超えたら負けな」


 ……ほう、面白そうだ。いろいろとやれそうだしな。


「早くやろうぜ」


 俺はそう言いながら、トランプをシャッフルする。そして、俺はこっそりカードの配置を見てみる。

 ……良し、覚えた。兇介には悪いが、勝たせて貰う。


「……シャッフル上手くね?」

 

 さっき兇介に教えて貰った方法でシャッフルしていたら、急に兇介がそう言った。知らねぇよ。シャッフルはこれ位で良いか。


 俺は二枚引いた。そして、兇介も二枚引いた。その後、俺と兇介は一枚めくる。

 俺は9、兇介は5だ。ここは……引くか。

 引いたカードの数は、4。残りの一枚の数は、8。合計21。ブラックジャック、チェックメイトだ。


「兇介……合計は?」


 兇介は不気味な笑みを浮かべている。なんか気持ち悪い。


「フフフ……3、7、10で20だ。來貴は?」


 ……勝ったな。


「9、4、8で21。俺の勝ちだな」


 俺が数字を言うと、兇介は肩を落とした。感情表現が大きいな。


「…負けた……だと」


 そう言いながら、俺のカードを見る。そして、本当に21なのかと言っているような顔になった。だが、数字を計算して21だと悟った顔になった。


「……二回目、やるか?」

「良し! やるぞ! 次こそ來貴に勝つ!」


 兇介は飛び起きて、シャッフルをする。やる気十分だな。あれ、シャッフルされたカードが見れるな……そこで、俺の頭脳は一つのことを思いついた。


(……これ、不正が出来るかもしれない。……良し、やろう!)


 俺はその決意を胸に、兇介がシャッフルする様子を凝視する。カードの配置は覚えた。これで勝つ。


 カードを二枚引き、一枚めくる。俺は2,兇介は5だ。おそらく、もう一つのカードの数は10だ。次のカードの数は8。引くしかないな。俺は兇介に取られる前にカードを引き、もう一枚のカードをめくる。


 これで合計は20。兇介の方は……5,6,10で21か……何!? 負けただと!?


「ッシャア! 勝ったぁ!」


 ……ッチ。負けたか。今度からはしっかり覚えておくか。


「さっさと次やろうぜ」


 俺はそう言いながら、見える速度ギリギリでシャッフルし、カードの配置を覚える。そして、最高の配置になった後、俺はカードを配布した。

 カードの数は10と3。次の数は8と2だ。さっさと取ろう。俺はカードを速攻でめくりカードを取った。ちなみに、兇介は3と9と2で15。俺は10と3と8で21。俺の勝ちだな。


「クソ、また負けたか。不正とかしてないよな?」


 二回負けただけで、こいつは不正を疑ってくるのか。まぁ、してるけど。


「してないぞ?」


 俺は平然と嘘をついた。


 その後、数十分ブラックジャックをやったが、俺が負けることはなかった。


「お兄ちゃん、兇介さん、昼食出来たよ」


 部屋のドアがノックされ、琉愛がそう言った。


「「「「いただきます」」」」


 その後リビングへ行き、昼食を食べた。兇介の分もあり、兇介も食べるようだ。食べないんだったら俺が食べたんだがな。


「來くん、部屋で兇介君と何してたの?」

「あ、私も何してたか気になる」


 凜姉と琉愛が、俺達が何をしていたのか気になると言い、俺の方を見る。俺は目で兇介に説明しろと言う。その目に凜姉と琉愛は気づき、兇介の方を見る。


「ブラックジャックをやってたんだ」


 兇介がそう言うと、凜姉と琉愛は俺を間に挟みながら顔を見合わせ、「何それ?」と言っているような顔をしていた。


「ブラックジャックって何?」


 琉愛が兇介にそう聞く。


「ブラックジャックってのはな……まぁ、引いたカードの数を21に合わせるゲームだ」


 兇介がそう適当に説明した。もっと詳しく説明しろよ。まぁ、凜姉と琉愛は知っているとは思うけど。


「「「「ごちそうさまでした」」」」


 十数分後、昼食を食べ終わり、皿を片付けて皿を洗った。

 その後、俺と兇介は俺の部屋へ行ったが、凜姉と琉愛も着いてきた。そして、部屋に来て早々こう言った。


「來くん、ブラックジャックやってみてよ」

「…………兇介、やるか」


 俺はトランプをシャッフルし、自分のカードを取ろうとした。だが。

 

「ちょっ……」


 いきなり凜姉が抱きついてきた。そして、兇介にも聞こえるような声で言った。


「來くん……不正しちゃダメだよ……」

「……來貴、不正してたのか」

「……悪い」


 俺は、目を逸らしながら謝罪をする。


「……まぁ、良いけどよ。凜さん、シャッフルお願いします」

「一枚ずつシャッフルしながら配置と数を覚えて、覚えたら適当にする……普通の人じゃ出来ない不正だね」


 凜姉は、シャッフルしながら俺がした不正を言う。何で分かったんだ。


「……何で分かったんだよ」

「お姉ちゃんだからだよ!」


 凜姉は笑顔でそう言っているが、ちょっと意味が分からない。というか、言っていること全てが理屈になっていない。


「高度な不正だな」


 兇介は感心した声でそう言いながら、凜姉から渡されたカードを受け取る。その後、俺も凜姉から渡されたカードを受け取る。


 そして、俺と兇介はカードをめくる。数は7。兇介は3。俺は迷わずもう一枚引いた。数は2。残った一枚をめくると10、合わせて19。兇介は、3、5、8。合わせて16。勝ったな。


「不正されて無くても負けるのかよ……」


 兇介は肩を落としている。


「じゃあ、ババ抜きやろうよ!」


 凜姉が、俺と兇介が持っているカードを回収して、シャッフルする。


 俺、兇介、琉愛、凜姉にそれぞれカードが行き渡った。だが。


「ババ抜きって何?」


 俺は、ババ抜きのルールを知らない。


「……これも知らないのか」

「來くん、ババ抜きっていうのはね、同じ数のカードを2枚組にして捨てていって、早く手札がなくなった人が勝ちで、最後までジョーカーを持っている人が負けっていうゲームだよ」


 凜姉が簡単にババ抜きについて説明してくれた。


「じゃ、早速やろうぜ」


 兇介がそう言いながら、手札を捨てていく。確か、同じ数のカードを2枚組にして捨てるんだよな……。同じ数のやつは3つか。

 俺は、六つカードを捨てた。手札の数は10枚だったので、残りは4枚だ。


 そして、順番を決めるためにじゃんけんをする。


「最初はグー。じゃんけん、ポン」


 兇介がそう言い、俺がパー、凜姉もパー、琉愛がグー、兇介がグーだ。見事に別れた。その後、凜姉とじゃんけんをして、俺が勝った。俺、凜姉、琉愛、兇介の順番に回るようだ。


「來くん、1枚取って」


 凜姉にそう言われ、俺は適当にカードを取る。カードの数は8。偶然8があったので、二つのカードを捨てる。残り3枚。そして、凜姉が琉愛のカードを引き、琉愛が兇介のカードを引いた。次は兇介が俺のカードを引く番だ。


「…………」


 俺は表情一つ変えず、兇介の方を見る。兇介はどれを取るか悩んでいる様子だったが、すぐにとった。カードを捨てなかったので、同じカードはないようだ。


 凜姉のカードを引く。Kだ。偶然Kがあったので、捨てていく。残り2枚だ。


「あ、あった!」


 どうやら、凜姉が琉愛のカードを引いたら、同じ数があったようだ。凜姉のカードは、残り3枚。


「あった!」


 琉愛も同じ数があったようで、カードを捨てた。琉愛のカードは、残り4枚。


「やっと同じのが出たぜ……」


 俺のカードを引いて、兇介も同じカードが出たようだ。兇介のカードは、残り6枚。


 そして、俺は凜姉のカードを引いた。Aだ。また同じ数のカードが出た。俺はカードを捨てた。俺のカードは残り一枚だ。俺の勝ちが確定した。


「あ……來くん、また不正した?」


 残り1枚の俺の手札を見て、凜姉がそう言う。今回はやってない。というか出来ない。


「やってないぞ」

「來くんがそう言うなら、信じるよ」


 凜姉は俺の言葉を信じたようで、琉愛のカードを引いた。カードを捨てなかったので、同じカードはなかったようだ。


 その後、琉愛が兇介のカードを引き、カードを捨てたので、琉愛のカードの残りは2枚になった。


「……引きたくないんだが」


 兇介はそう言いながら、俺のカードを引こうとしない。さっさと引けよ。


「早く引けよ」


 俺がそう言うと、兇介は渋々と言った感じでカードを引き、俺のカードの枚数は0枚になり、俺が勝った。


 その後、琉愛が二番目に0枚になり、凜姉が三番目、兇介が最後までジョーカーを持っていた。


 そして、数十分ババ抜きをやったが、ほとんど俺が勝ち、たまに琉愛が勝っていた。


 数時間後、親父と母さんが仕事から帰ってきた。二人が帰ってきたときは6時だったので、凜姉は夕飯の準備を始めたので、俺は手伝うことにした。夕飯の準備を始めて十数分後、夕飯六人分が出来た。兇介もうちで夕飯を食べるようだ。


「來くん、準備手伝ってくれてありがとね」

「……別に、大丈夫だから」

「ふふ、來くんは優しいね」


 そして、席に着き、夕飯を食べた。


「「「「「「いただきます」」」」」」


 食卓には、チキンや、サラダなどいろいろあった。


「兇介君」

「なんですか?」


 兇介が、母さんに話しかけられた。


「いつもありがとうね、來貴と仲良くしてくれて。この子、あんまり友達居ないから」


 母さんが、兇介にそう言った。


「いえ、大丈夫ですよ。こいつと居ると楽しいので」


 兇介はそう言いながら、俺の方を見てきた。思わず、俺は目を逸らした。


「そう……」


「「「「「「ごちそうさまでした」」」」」」


 そうして十数分後、夕飯を食べ終わり、俺は皿洗いをして、自分の部屋へ行った。兇介は帰ると言って、帰って行った。


 自分の部屋に行った俺は、暇だった。暇だったので、ベッドでゴロゴロした。それだけで二時間くらい経ち、もう寝ることにした。すると、部屋のドアがノックされ、凜姉と琉愛が入ってきた。


 そして、ベッドに潜り込んできた。


「……いきなりどうしたの? 二人とも」


 俺がそう聞くと、凜姉は少し顔を赤らめてこう言った。


「……一緒に寝て良い……?」


 そして琉愛は、こう言った。


「……私もお姉ちゃんと同じ理由だけど……大丈夫?」


 ……何か、断りづらいな。


「……早く寝るぞ」


 俺はそう言いながら、目を閉じて寝る。


「うん!」「わかったよ」


 凜姉と琉愛が元気な声でそう言って寝た。両腕に何か妙な感触があったのは気のせいだろうか。

後編は……明日まで! 明日までお待ちください!

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