26話「休日」
すいません、最近忙しくて投稿が遅れました。失踪することはないと思いますので、安心してください。
「ん、朝か」
今日は、土曜日。やっと学校が終わった。そして今、目が覚めたところだ。今日はゆっくり出来るので、気分がいい。と言っても、約束があるからゆっくり出来るのはその約束が終わってカラなんだけどな。
そう考えつつ、俺は、体を起こして目覚まし時計を止める。ちなみに、今は八時だ。あいつとの待ち合わせは九時。今の俺なら余裕で間に合うな。間に合えばいいんだからな、気配と音を消して能力を使っていく。
ベッドから降り、部屋から出る。お腹空いたから、朝食を食べたい。俺は、階段を降りて一階へ行った。リビングでは、凜姉が朝食を作って待っていた。
そして、俺は凜姉が作った朝食を食べた。食べ終わった後、部屋に戻って服を着替え、金を持ち玄関へと行く。ちなみに、行く場所はデパート。そして、玄関に着いた。そこで、
「あれ、お兄ちゃん、どこか出かけるの?」
琉愛に話しかけられた。
「服のサイズが合わなくなったから、服を買いに行くだけだ」
「ふーん、わかった。行ってらっしゃい」
「……行ってくる」
俺は琉愛にそう言って、玄関を出る。集合場所まで目立たないために、気配と存在感を絶ち、音も立てず走った。今の時間は八時四十分。走らないと間に合わないかもしれない。能力は使っていないが、かなり速い速度で走っているため、周りの人に気付かれたらヤバいだろうな。軽く100mを6秒で走れるからな、俺。
俺はそう考えつつ、走って行く。最短距離で行っているので、もうすぐ着くだろうか。走って六分経ったけど。まぁ……もうすぐつくと思うけどな。
そして数分後、デパートの近くに着いた。休日なので、人がとても多い。それに、視線がとても集中している気がする。まぁ、気にせず行こう。……あれか。
「お、來貴。久しぶりだな」
そう言って話しかけてきたのは、俺の親友の、紫﨑兇介。黒髪黒目で、前の俺と同じような見た目をしている。小学、中学と同じだったが、高校で別になった。だが、こうして今も連絡を取り合う仲だ。服のセンスがあまりない俺は、イケメン&モテモテ&センスの良いこいつに協力して貰うことにした。身長が10センチ以上伸びて、ただでさえ175センチでギリギリだったのが、急に伸びて所々破れているんだよ。
「久しぶり、兇介」
俺は兇介の方に行き、そう言葉を返す。相変わらず、こいつはイケメンだ。現に、女子の通行人が兇介の方を二度見している。
「……つーか、めっちゃデカくなったな、お前。俺の身長174センチだから、俺がかすんで見える。それに……見た目も変わってるから、一瞬わからなかったぞ」
見た目が変わっている……それは、俺にとっては悪い意味なんだけどな。こんな中二病な見た目になりたくなかったよ。それでも、一発で見てわかるとは……まぁ、凜姉や琉愛もそうだったから別に普通か。
「……そのせいで175cmギリギリの服が破れたんだよ。とりあえず、さっさと行くぞ」
「……頼む人の態度かそれ」
俺は、周りの人におそらく俺がデカすぎるせいで注目されているので、さっさと行くことにした。そうしてしばらくした後、デパートの中の服屋に着いた。さて、ここからは兇介先生の出番だ。
「來貴、しっかり俺がお前に似合う服を見つけて着せてやる。覚悟しておけ」
「お願いします。先生」
そう、兇介は超が付くほどファッションに厳しいのだ。何故かは知らん。
「よし、來貴に似合う色は、黒色、白色、灰色、赤色、青色、黄色だ。その中で、お前は白のシャツ、青色のネクタイ、黒に灰色のラインが入ったズボン、黒に白のラインが入っているコートを好んできている。まさに中二病の格好だな。そんなことはどうでもいい。その格好はお前に似合っている。だが! もっと良くなれるはず。今日は來貴に合う服を探す。わかったな?」
「はい、先生」
俺は、兇介のことをファッションの先生と思っている。まぁ、俺が勝手に思っているだけだし、別にそんなことはどうでもいいんだけど。
「よし、早速行くぞ」
「わかりました」
そうして俺達は、俺に合う服を探した。例えば、黒に近い灰色のズボンとか、白色のジャケットとか、青色のシャツとか、いろいろ手当たり次第に取っていた。
まぁ、それを全部買える金が俺にはあったからだ。あの野郎、俺がどれくらい金を持っているか知ってるからな……。ちなみに、今日は兇介のことだから、どれくらい金かかるかわからない。ということで150万円持ってきた。
そのうちの30万円は俺の服で消し飛んだ。正直、両手に持っている服が重い。しかも、兇介に俺が欲しい服があったとか言って、俺の金を使いやがった。20万くらい財布から抜き取って。
まぁ、あいつ俺の金で買った自分の服は自分で持っているから、そこは安心した。服選びが終わりまで、9時だったのが1時になっていた。どれだけ居たんだよ。……正直、両手に持っている服が邪魔すぎる。しかも、とても目立つ。
「…………なぁ、兇介」
「…………どうした、來貴」
俺は、今思ったことを言った。多分……いや、絶対兇介も同じ事を思っている。というか、周りの視線が、俺と兇介の持っている服が入っている袋に集中しているんだが。
「…………服、邪魔だよな」
「…………確かに、そうだな」
どうやら、兇介もそう思っていたようだ。これ、地味に重いから超邪魔だ。しかも、無駄に横幅が広いから通行人の邪魔になる。故に、悪い意味で目立つ。無論、それは兇介もだ。
「…………いったん、家に置きに行くか」
俺がそう提案すると、兇介も賛同するように頷いた。そして、兇介は口を開く。
「…………そうだな、昼どうするよ?」
もう昼飯を食う時間はとっくに過ぎている。腹が減ったが、このまま食いに行くのはちょっと抵抗がある。むしろ抵抗しかない。
「…………とりあえず、家に置きに行ってから、どこか食いに行くか」
「…………そうするか」
こうして俺達は、家に服を置きに行った。置きに行ったら、凜姉と琉愛に見つかっていろいろ面倒なことになったが、琉愛が事情を知っていたのでなんとかなった。置き終わった後、兇介と待ち合わせをしていた場所へと行った。そこが、再集合の場所だったからだ。
その時間は、お互いに20分もかからなかった。
そして、あの場所へとまた集合した。相変わらず人が多く、兇介に女子の視線が集中している。こいつ、モテモテ過ぎて恨みたいんだが。
「さて……服は俺の部屋に置いたから、両手にある邪魔な物はなくなった。どこで昼飯を食うんだ?」
俺は、隣にいる兇介に聞く。まともな回答は期待していないけど。
「金はお前が持つとして、「おい」どこにするか……せや、某牛丼店で牛丼を食べよう!」
「…………まぁ、良いんじゃねぇの」
とりあえず、吉○屋で牛丼を食うことにした。別に昼飯を食べる場所が決まったということで、昼飯を食べに行くことにした。結構近い場所にあったので、行くのには時間は掛からなかった。
「いらっしゃいませー」
店に入ると、店員がお決まりの言葉を言った。その後、席を案内されてどれか決まったら呼んで欲しいと言われた。そして今、注文をする牛丼を選んでいた。
「……どれにしようかな」
「ふむ……どれも良さそうだな」
俺も兇介もどの牛丼にしようか悩んでいる。どの牛丼も食べてみたい。だが、その内の一つだけに絞るとなると……悩み物だ。
……よし! これにしよう。悩んだ末、一つの牛丼に決めた。
「……俺はこの、ねぎ玉牛丼特盛にするか」
「……來貴はそれにするのか……じゃあ、俺はこの、普通の牛丼特盛にするか」
こうして二人とも、メニューが決まった。メニューが決まったので、店員を呼んで注文をする。そして、すぐに店員が来た。
「ご注文はお決まりですか?」
注文を記録するメモみたいなのを持って、店員がそう聞いてくる。そして、俺と兇介はこう答える。
「……ねぎ玉牛丼特盛でお願いします」
「俺は、牛丼特盛でお願いします」
「かしこまりました。少々お待ちください」
俺と兇介の注文をメモし、店員は厨房の方へ行った。
……牛丼、どんな味がするんだろう。楽しみだな。
「お待たせしました。こちら、ねぎ玉牛丼特盛と、牛丼特盛になります」
店員が、俺達の注文した牛丼をお盆に載せて持ってきた。俺はねぎ玉牛丼特盛の方を取り、兇介は牛丼特盛を手に取る。そして、テーブルに置いてある箸を持つ。
「「いただきます」」
俺と兇介は、それぞれが注文した牛丼を食べ始める。
「……ふむ、中々うまいな」
俺は、そんな感想をこぼす。
「ああ、思ってたよりもうまい」
兇介も、そう思っていたようだ。そうして、牛丼を食べ始めてから10分たった。
「ごちそうさま」
俺は、ねぎ玉牛丼特盛を食べ終わった。ちなみに兇介は、まだ食べている。
それから、2分後。
「ごちそうさまでした」
兇介も、牛丼特盛を食べ終わったようだ。
「兇介、行くぞ」
俺は、立ち上がりながら兇介に言う。もうここに居る意味は無いので、さっさと帰る。
「わかった」
そして、会計を済ませる。
「合計1500円です」
俺は1500円を取り出し、払う。というか、こいつ本当に金出さなかったな。
「ありがとうございました~」
俺と兇介は、吉○家を出た。昼食を食べたので、もうやることが無い。もう帰ってもいいのだが、折角なので最後に一つ兇介に提案をする。
「兇介、あの場所行かねぇか?」
「……乗った」
兇介も賛成なようなので、早速行こう。ということで、バレないように行く。バレたら終わる場所だからな。まぁ、兇介は大丈夫かもしれないけど……俺は、見た目が結構変わっているからな。
そして今、ある場所にいる。
「……懐かしいな」
「……ああ、そうだな」
俺達は、同じ中学にいたころに、競い合った場所に来ていた。その場所の名前は、軍事育成機関中学。ここで、俺達は負けず劣らずの戦いをしていた。今戦えば、人間じゃない俺の方が上であるが、昔はほぼ同格だった。ちなみに、そのときの勝率は、俺が約50%、兇介が50%だ。まぁ、同格と言っても、所々は、同格じゃない部分があるが。
「それにしても、來貴からここに行こうなんて言うとは思わなかったぜ」
「……どういうことだよ、それ」
いきなり、兇介が変な事を言ってきた。
「いやさ、お前……中学は結構波瀾万丈だったろ?」
「……確かにそうだったが、楽しいことは……あったぞ」
俺がそう言うと、兇介は何故か、少し哀しそうな顔をする。何故、そんな顔をするのだろうか。
「……そうか。來貴、お前はまだ――――」
話は変わるが、今、軍事機関中学にいるということは……バレずに潜入しているということだ。なので、バレたら少し厄介になる。兇介はバレても大丈夫かもしれないが、俺は見た目の変貌があるので、殺される可能性があるのだ。ここの教師に勝てないわけではないが、相手にすると少し面倒なのだ。だから、俺はそろそろトンズラしようと思っている。
「なぁ、兇介、そろそろ脱出しないか?」
俺は兇介にそう言って、脱出しようとする。兇介も、俺の言葉を聞いて考えるような動作をする。やがて、口を開く。
「……それもそうか。來貴が見つかると、來貴だってわからなくてちょっとここの教師が殺しに来るかもしれないからな。まぁ、今のお前なら大丈夫かもしれないが」
兇介はそう言って、俺と一緒に脱出しようと試みる。まぁ、多分バレないと思うけど。
そうして、脱出を始める。脱出の途中、俺達は何人か教師を見かけたが、その全員に見つかることがなかった。……兇介も人間卒業してんじゃねぇのか?と俺は思った。
そして、脱出に成功した。
「よし、脱出成功」
俺はそう言って、少し中学の方を見た。バレてはいない。能力でいくらでも音と気配を絶てる。それによって、バレるなんてことはほぼあり得ない。
「まぁ、楽勝だったな」
兇介もそう言い、ニカッと笑っている。……クソ、やっぱりこいつは本当のイケメンだ。性格も、顔もイケメン。更には能力も……危険だが、かっこいい。非の打ち所が無い。
「さて、帰るか」
兇介がそう言って、西の方向を向く。
「帰るのか?」
「ああ、とりあえず、帰ろうと思う」
そう言って、兇介は跳躍の構えをする。……こいつ、気配を絶って屋根の上から帰る気か。
「そうか、じゃ、俺も帰るわ」
俺も帰ることにした。
こうして、俺と兇介は分かれて家に帰った。
そして、俺は、動きやすい服に着替えた。オリケルスのところに修行に行くためだ。そして、銃剣をバッグの中に入れ、家を出ようとする。すると。
「あれ? 來くん、またどこか行くの?」
凜姉に話しかけれた。




