表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真実と想いの業  作者: 神無月凍夜
第二章 執行科編
17/234

17話「銃剣改造」

 とりあえずまぁ……その後は、いろいろ実験をしたな。能力とかの実験をな。


死黒暴滅(ブラック・デストロイ)は、一日二日でそこまで行くとは思わんかったよ。その能力、もっと応用が利くと思わんか?」

「応用?」


 俺は、オウムのようにオリケルスの言葉を繰り返す。すると、オリケルスは話し出す。


「黒いのを集めて爆発させるとか、黒いので体を覆うとか、そういうこと出来るんじゃないかのぉ」

「やってみる」


 それを聞いた俺は、早速それをやってみると言った。そして、手のひらの中心に黒を集めて目の前にぶっ放す。


ドガーンッ!


「うわぁ……」


 今の現状を説明しよう。今、手のひらに集めた黒を発射したら、目の前が更地になり、地面がえぐれた。爆発したような痕もある。これは使えそうだが、周りの被害考えないとヤバい。何せ、地形を変えるほどだ。


 名付けるなら、死黒暴導爆滅覇シュヴァルツルインアウトバーストか。ネーミングセンスは無い……というより中二病っぽいな。俺は、自分で名付けた名前に対してそう思った。


「ほう……こりゃあ凄いのぉ。辺り一面無くなったのぉ……黒を纏うのも試して見せよ」

「わかった」


 俺は黒いのを体に纏わせていく。こうして、体が完全に黒くなった。だが、左目だけは光らせて居る。赤色に。自分の左目の色である金色でも良かったのだが、それだと何か違う。そう考え、俺は左目を赤に光らせたのだ。


「おお……体が黒そのものになったな……して、なぜ左目を光らせているのだ?」


 オリケルスはそう言いながら、まじまじと俺を見つめる。名付けるなら漆黒纏鎧(ブラック・ウェアー)かな。ネーミングセンスが皆無だけど。


「黒だけだと不便だからさ。それに、こうした方がかっこよくないか?」

「それはわからなくもないが……もう八時だ。帰ったほうがよいのでは?」

「……え?」


 わからなくもない。その言葉に、俺は頷くが、その後の言葉に硬直した。もう九時だという言葉に。俺は恐る恐るスマホの時間を確認する。本当に八時だった。これは、早く帰らないと凜と琉愛に怒られることが確定する。これは本当にヤバい。


「……またな!」

「ほほ。いつでも歓迎するぞ」


 そして、俺はオリケルスの家を後にした。場所なんてわからないが、勘でなんとかなる気がした。


「やばい……今日死ぬかも。……いや、待てよ」


 俺は走って帰っている。オリケルスの家がそれなり家から遠かったから、結構時間かかる。今俺は、危機感を覚えている。怒ったときのあの二人は最強だ。いくら俺でもあの威圧には勝てない。あれは本能が逃げろと警告するようなヤバさだ。


 ……だが、凜姉は、帰る前に連絡をしろとか言っていた。……今ここで連絡をしたら説教を回避できるのでは?と、俺は考えた。そして、俺はバッグの中からスマホを取り出す。充電は90%以上あるのでまだ使用できる。


「さて……連絡しよう。帰るってメール送っておけばいいか」


 俺は凜姉に、今から帰るというメールを送った。実際は、現在進行形で帰っている途中だが、まぁ多分大丈夫だろう。メールで連絡した俺は、スマホを仕舞う。よし、ちょっと休憩出来たし歩いて行こう。


(……鬼過ぎるだろ、あの爺さん……)


 額の汗を拭う。オリケルスの家から走ってきたので、少し疲れたのかもしれない。それに、オリケルスとの修行が結構効いている。オリケルスは、俺がめっちゃ速く攻撃してもそれを全部「遅い」と言って躱すか受け流すかをして、「もっと早く動け」とか言って攻撃をしてくる。鬼だ。


「もうすぐ家が見えてくるはずだ」


 もうちょっとだ。俺は、家に向かって走り出す。あの二人の説教だけは、絶対に回避したい。それだけは本当に回避したい。説教が始まったら、3~4時間はぶっ通しで説教が始まる。それは嫌だ。面倒なんだ、本当に。


(…………説教されなきゃいいけど)


 半人半魔になったときもそうだったが、やはり説教というのは面倒だ。だから、それは避けたい。朝に凜姉が言った「帰るときには連絡してね」というのは守っているので、説教はされない……はず。


 そして、俺は家に着いた。俺は、家のチャイムを鳴らす。すると、家の中から足音が聞こえた。一人分の。


「來くん、おかえり」


 凜姉は、笑顔で俺を迎えてくれた。とりあえず、家の中には入ろう。


「……今日はちゃんと連絡したから……説教は無しだよ」


 凜姉のその言葉を聞いて、俺は心の中でガッツポーズをした。これで、一番最悪なルートは回避できた。上出来だ。というか……連絡一つで変わるのか。よし、これからは連絡するということを頭に入れておこう。


「……でも、なんでこんなに遅く帰ってきたの?」

「……ちょっと、用事が長引いてな」

「……まぁいいや。それより來くん、夕飯食べよう?」


 そこで俺は、一つ凜姉の発言で気になったことがあった。


「……まだ食べていなかったのか?」

「うん。來くんが帰ってくるまで待ってたんだよ。私も琉愛も」

「……そうか」 


 二人とも、俺が帰ってくるまで待っていたようだ。今は八時。確か、八時以降に何かを食べると太るとか聞いたことがある。それも気にせず待っていたのか。

 ……まぁ、さっきの情報が本当なのかは知らないけど。


「「「いただきます」」」


 そして、俺は手を洗ってからリビングへ行った。


 リビングには、夕飯が用意されていた。少し冷めていたが、十分美味しかった。


「ごちそうさま」


 十数分後、俺は夕飯を食べ終わった。リビングにいてもすることは無いので、自分の部屋へ戻った。


 とりあえず、部屋に戻ったのでアレをしよう。俺は、銃剣を取り出す。


 俺が今何をしようとしているかというと、銃剣の改造。小学校から武器学で学んできた銃の知識を使い、改造をする。


 改造をするから、新しく手に入れた死黒暴滅(ブラック・デストロイ)を生かした改造にしたい。


 右手に持つ銃剣の改造はこうだ。まず、銃を黒い奴で塗りつぶし、操れるようにした。

 そして、銃身を結構伸ばし、刃渡りはだいたい70センチメートルにした。日本刀の標準がこれくらいだってネットで見たような気がしたからだ。


 それと、魔力で刃が出るようになっている。刃の上に銃口がある。刃の15センチくらい後ろだ。銃の色は塗装して、黒と灰色で構成されてある。


 左手のに持つ銃はの改造は、これもまた魔力で刃がでるようになっている。これすっげぇ便利だ。刃渡りや銃身の長さなどは右手のやつと同じだ。ちなみに両方ともほぼ同じ改造を施してある。違う点は、色はどうなっているかということだけ。


 右手は、グリップは灰色、それ以外は黒だ。刃がでるところだけ紫色が入っている。

 左手は、グリップは黒、それ以外は白だ。刃がでるところだけ金色が入っている。

 両方とも黒を入れているのはいざというときにすぐさま黒を伸ばして操れるようにするためだ。これが能力を使って改造した銃剣だ。一回使ってみたがすげぇ使いやすくて便利だった。


「よし、改造はこれぐらいでいいや」


 ちなみに、この銃剣の弾は、黒エネルギーを改造した銃剣の口径の大きさに合わせて圧縮しそれを弾丸として発射する。薬莢は鋼並みの硬さにしてあり、弾丸の中に黒炎のエネルギーを圧縮させ、入れてある。黒炎は火薬の役割を担っている。


 それを黒雷(こくらい)能力(オーバー・ドライブ)で加速して、秒速5キロメートルという意味不明な速さと、当たったら爆発して木っ端微塵にさせるという銃弾を生み出した。


 擬似的なレールガンみたいになっているが、速さは、本物のレールガンよりも速い。威力は知らんが。あと、この銃剣は魔力を弾丸にして撃つことも出来る優れものだ。もし、銃弾のストックが切れても、持ち手に魔力を込めると自動的にそれが圧縮されて、黒炎のエネルギーが込められる。それに黒雷+能力で加速して発砲。


 まぁ、俺専用の武器になっている。名前でも付けようかなと、俺は考えている。そう言えば、今まで無かったしな。でも、なるべ持つくダサい名前は付けたくないな。


 右手に持つ灰色と黒の銃剣はヴァルブラド。左手に持つ白と黒の銃剣はヴォルガン。

 ……ネーミングセンスが壊滅的だ。


 それと、これはセミオート、フルオートで切り替えられるようになっている。込められる弾は13発。改造で結構多くなった。まぁ多いに越したことはない。


 月曜日はこれを学校に持って行こう。だが、学校で文奈達に何か言われることは間違いないだろうから、学校に行くのは気が乗らない。


 さて、もう寝よう。いろいろやっていたらもう一時だ。そうして、俺は持っていた銃剣を片付けた後、眠りについた――――。





「――――ん? 朝か」


 結構早い時間に起きたかもしれない。朝日がまだ、そんなに高い位置に無い。俺は、眠たい目をこすりながらベッドから降りる。


「下行くか……」


 とりあえず、リビングへ行く。凜姉と琉愛が起きているのかは知らんが、起きていなかったら適当に朝食を作ろうと思う。


 一階に降りて、リビングへ行った。リビングの中に入ると、凜姉と琉愛の姿が見えた。


「あ、おはよう。お兄ちゃん。起きたんだ」

「おはよう、來くん。遅かったね」


 琉愛は、ソファにいながら挨拶をしてきた。凜姉は、朝食を作りながら挨拶をしてきた。一応、返しておこう。


「……おはよう、琉愛、凜姉」

「來くん、琉愛、朝食出来たから食べよう」


 凜姉が、作った朝食を机に並べた。俺と琉愛は椅子に座り、合掌する。


「「「いただきます」」」


 そして、朝食を食べ始める。相変わらず美味しい。


「ごちそうさま」


 数分で食べ終わり、俺は自分の部屋へ行った。まぁ……すること無いけどな。オリケルスの所に行こうと思ったけど、場所わかんないし。


 とりあえず、銃剣の性能でも試しておこう。俺は、銃剣をバッグに入れて出かけた。目指す場所は、あの場所だ。


 そして、俺はあの場所へ走って行った。走って行ったので、時間はそんなに掛からなかった。これも、悪魔の力の影響で身体能力が上がったからだろうか。


「……さて、まずはあの岩に普通に射撃してみよう」


ドォンッ!


 明らかに前とは音が違った。当たった岩を見てみると、銃弾が当たった上半分が粉々になっていた。……これは、明らかに人間相手だとオーバーキルだな。まぁ、校長とかオリケルスとかなら問題ないだろうけど。余裕で躱すだろうし。


 とりあえず、実験を続けよう。次は、魔力で刃を出すところだ。


「……黒色だな」


 銃剣に魔力を込め、刃を出す。出現した刃は、前とは違って黒色だった。まぁ、これは予想通りだ。悪魔の力を得て、銃剣を改造する前に刃を込めたところ、黒色だったからな。本人の魔力色に影響する物なのだろう。


 そして、二時間くらい実験を続けてから帰った。あまり遅く帰ると、凜姉に怒られるかもしれないからな。


 その後、俺はあの場所から思ったより時間を掛けずに帰った。帰ったら、凜姉に軽く叱られた。勝手に家から出たからだろうか。しかも連絡無し。まぁ、短かったからいいけど。


 家に戻った後は、特に何もしていない。昼食を食べて、部屋でのんびりした。夕飯を食べて、風呂に入ってから寝た――――。




「――――朝か」


 目覚ましの音を聞き、俺は目を開ける。まだ寝ていたいが、寝ていると琉愛にダイブされるので起きる。そして、一階のリビングへ行く。もう朝食は出来ていて、今から俺を起こしに行くところだったらしい。これは琉愛から聞いた。


「そう言えば、來くんの見た目って結構中二病みたいだよね」

「がはっ!?」


 急に来た凜姉の一言に、俺は胸を押さえた。


「……お姉ちゃん、お兄ちゃんは多分そのことを気にしてるんじゃない?」


 琉愛よ、よく言ってくれた。お兄ちゃんはそのことを気にしているんだ。そのことを察してくれるなんて、さすが俺の妹だ。


「……そうなの? 來くん」


 ああそうだよ! 気にしてんだよ! 鏡見たときは思わず頭を抱えたわ!


「……そうだよ」

「そうなんだ……ごめんね、來くん。そうとも知らずにそう言っちゃって」

「……いや、大丈夫」


 その後朝食を食べ、学校へ行った。学校で文奈や黎に何を聞かれるかわからないが、頑張って乗り切ろうと俺は思った。


 学校には、あるいて十数分で着いた。いつもの如く、教室の中には誰も居ない。とりあえず……俺は寝ていようと思った。


「不安だ」


 俺は、あの後数分ぐらい寝て起きた。いつもなら文奈や黎が来るまで寝ているのだが、今日は何故か眠れない。それは、俺が悪魔の力を得て見た目が変わったからだろうか。自身の変貌ぶりをクラスメイトや先生に見られたら、絶対何か問い詰められるだろう。実際、凜と琉愛に問い詰められたという前科がある。

 だが、いろいろあったで無理矢理通すか。と、俺は結論づけた。だが、そう結論づけた俺だが、自信が全くない。自分でも、無茶苦茶な屁理屈だと思っているからな。

 

「おはようございま……って、あれって……來貴君……?」

「え? めっちゃ変わってない? 來貴、何かあったの?」


 早速文奈と黎が来た。そして、問い詰められた。当たり前だろう。土日開けで、クラスメイトの姿が変貌しているんだからな。


「ん……おはよう、文奈、黎。週明けぶりだな」

「……週明けぶりだな。じゃ、ありませんよ! この週末、何をしいてたんですか!? ……まさか、髪を染めて、カラコンを買って左目にはめていた、というわけではありませんよね?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ