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狩人少女冒険旅行記  作者: 無風はじめ
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第七話 旅立ち

本日はジャブのように短く二話投稿です。

(*´∀`)

 朝日が上る前に目が覚める。


 昨夜は跳び兎の丸焼きをメインに結構なご馳走だった。ステラも母上が作った料理に感動したらしく、物凄く食べてた。


「町でもこんな美味しいもの食べたことないですぅ」


 と、言っていたけど、恐らく王国でも食べれないんじゃないだろうか?父上がいつもおいしいって言うくらいだし。

 そんなわけでいつもよりもみんな夜更かししてしまったのだけど、私はいつも起きる時間になると目が覚めたので、裏の井戸に向かい顔を洗ったりして身支度を整える。


 しばらく明るくなり始めた空を見ながらボーッとしていると、裏口の戸が開く音がしたので、見ると母上が出てきていた。


「相変わらずユミルは早起きさんね」


 と言いながら私をぎゅっと抱き締めてくる。母上の胸に顔が埋もれて、洗ったばかりで冷えた顔が暖められる。


「母上こそこんなに早起きなんて珍しいね。どうしたの?」


 母上は自分の腕の中の私を微笑みながら見つめる。


「うふふ、ユミルも旅に出る歳になったんだなぁって思うとね、目が覚めちゃって。ユミルは早起きでここにいると思ったから、旅に出る前にもう一度こうやって抱きしめたかったのよ」


「母上・・・私、旅に出るのやめた方がよい?」


「ううん、少しだけ淋しいけど心配はしてないのよ?むしろ外の世界を見てきて欲しいの、ユミルの為にもね」


「私の為・・・なの?」


「ええ、きっとここにずっとい居たとしても、それはそれで幸せかもしれないわ。でも人生は色んな事を学んだり経験した方がもっと幸せなことだと思うわ。まあ時には辛いこともあるかもしれないけどね。でもほら、私が作る特製のソースだって色んな野菜とか果物が入ってるから味が深くなるでしょ?あれとおんなじよ」


「ソースと同じなの?私も母上のソースみたいにスゴくなれるの」


 母上の作るソースはそれだけでご飯が3杯はいけちゃうくらいスゴいのだ。もう母上のソースなしでは生きていけない。もちろんポーチにも入ってる。


「そうよ、それにガゼルの子供だって凄いんだぞ!ってことを世界のみんなに教えてあげなさい」


「うんわかった。ステラの町助けて知らしめる」


「ふふ、ユミルはいいこねー。さ、そろそろステラちゃんも起こして朝御飯にしましょ」


「うん」



 部屋に戻ると、ステラはむにゃむにゃと寝言を言いながらまだ寝ていた。

 私は父上でも一撃で起きるツボを押してステラを起こすことにした。


「んーふふぅお母さまぁもう食べられまぐっはぁぁっ!!」


「ステラちゃん、起きた?」


 私は首をコテンとかしげながら聞いてみる。


 ステラは何故かビックンビックンと痙攣していたが、少したつと起き上がった。


「げぇっほっげほっ・・・一体何が起きたんですぅ?ご飯食べる夢を見てたと思ったら、お料理が口いっぱいに詰め込まれる悪夢に変わったんですけど・・・?」


「あー私が起こすためにツボを突いたからからかなぁ、ごめんね」


「いえいえ、夢はあくまで私が見ていたものなので・・・それにしてもすごいツボですねぇ?どの辺にあるんです?」


 私はステラの眉間を指差して


「ここだよ」


「へぇ・・・こんなとこに起こすツボですかぁー、自分でやっても確かになんだか目の間がジンジンしますねぇ」


 ステラは納得したのかしきりに頷きながら自分で指を近づけては「くふぅーーっ」と妙な奇声を上げていた。


 二人とも身支度を整えて軽く朝食を取ると、いよいよ出発となった。


「それでは父上、母上行ってまいります」


「うん、気を付けてな。あんまりやり過ぎるんじゃないぞ?なんかあったら俺の名前出せよ?兵隊はそれでなんとかなると思うからな」


「わかりました」


「ユミル夜はちゃんと暖かくして寝るのよ。あとステラちゃんを困らせちゃだめよ?」


「うん、わかったよ」


「じゃあちょっとの間ユミルちゃんをお借りしますね」


「ああ、ヨロシクな。森のなかではユミルの言うことを絶対に聞くんだぞ?わかったな?」


「は、はいぃわかりました!」


 


 そうして私たちは街道を歩き始める。とりあえずの目標は隣の町のタウラのまで行くらしい。


「それにしてもいい天気でよかったですね」


「うん、この辺りはいつも温暖だから雨が降る方が珍しいくらいだよ」


「へぇーそうなんですかぁ、西もそれなりに暖かいんですけど、やっぱりここら辺ほどじゃないですねぇ。私も将来はこっちに住みたいですぅ、ユミルちゃんもいるし・・・」


 私の方をチラチラ見ながら最後の方は小さな声で言ってけれど、私は狩人なので聞こえてしまう。

 道中襲われないように一番気を付けなければいけないのは、ひょっとしてステラなのかもしれない。


 なんだかやけに熱っぽく私を見てくるステラに、少しだけ危機感を覚えて腰の弓に触れ、私の事守ってねとお願いするのだった。

 

 私はアマゾネスにはなりたくないので。

読んでくださってありがとうございます。

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(* ´ ▽ ` *)

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