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狩人少女冒険旅行記  作者: 無風はじめ
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第六話 旅支度

スミマセン、色々立て込んで空いてしまいました。読んでくれてる方ごめんなさいです。

 しばらく固まっていたステラが、元に戻って発した言葉は


「さすがバーン様、冗談も英雄級ですねー」


 だった。


 どうやら、先程の父上の言葉を信じられなかった彼女は、ちょっとした冗談と言うことで自分のなかで折り合いをつけたらしい。

  

 父上が「冗談じゃないよ?」と訂正したさそうな顔をしていたのだけど、私はそんな父上を制して耳元で

「旅の間に追々わかることだから今はそのままで」

とささやいて取り合えず旅の準備をすることにした。


「あらあら、旅に出るなんていいわねぇー気を付けていくのよ?海なんて私も見たことないから、何か面白いものあったら拾ってきてね」


 母上は私が旅の準備してる姿を見ながら微笑んでいる。


「あ、あのぅ、本当にユミルちゃん連れていっていいんですかぁ?ここまで一人で来た私が言うのもなんですけど、結構危ないんですよぅ?」


 ステラが何やら心配そうに私と母上を交互に見ては何か言っている。

 どうやら一緒に行くのが本当に私だと理解したのか、止めさせようとしてるらしい。


「あら、だいじょうぶよ、ユミルは強いもの♪そこら辺の魔獣くらいなら鼻歌混じりに倒すわよ、ただ一般常識はちょっと心配だから、町とかに行ったときはちゃんと見ててあげてね」


「は、はぁ・・・ホンとに大丈夫なんですかねぇ・・・」


 まあ実際私が戦ったりしたとこ見てないわけだししょうがないよねー、百獣は一匹の鹿に有らずって言うもんね。

 意味はよくわかんないけどね。父上に聞くとなんで教えたのに勉強してないんだって怒られるから聞かないけどね。


「あ、ステラちゃん食料とかはそんなに持たなくていいからね。自分の好物とかあればそれくらいでいいよ」


「え?でもでもぉウェストリアまでって結構急いでも10日くらいはかかっちゃいますよ?途中にある集落とかでも4日くらいはありますし」


「ご飯なんて途中で狩ればいいから大丈夫だよ」


「か、狩る?」


「ははは、ユミルはただ歩いてるだけでも食べ物を見つけたり獲物を狩るからなぁ、飯には事欠かないと思うぞ、ステラちゃん」


「はぁ、そうなんですかぁなんだかスゴいですねぇ」


 今だ半信半疑な感じでステラに見られてる。うぅーなんだか無性に狩りに行きたくなってきたけど、無駄に殺しちゃいけないのでガマンガマン。


 私の用意は簡単で、腰につけてるポーチは常にある程度の調味料が入ってるし、肩から背負う小さめのバックに、丸くギュっとした寝るときのシートや、薬、あとは植物の繊維を細かくしたものを鋤いて固めた丈夫な紙を10枚程いれる。

 あとは愛用の弓と矢筒を腰に着ければ完成だ。


「あれ?ユミルちゃんの弓って・・・そんなに小さかったでしたっけ?」


 私のお尻に()()()()()()くらいの弓を見て、目を丸くしてる。


「ああ、これは父上が作ってくれた私専用の弓だから・・・」


「いくらユミルちゃんが小柄でも、小さすぎません?」


 まったく、ステラはどうも人の言葉を最後まで聞かないらしい、まだ喋ってる途中なのに。


「父上が錬金術・・・で私専用に作ってくれたからこうすると・・・」


 と言いながら、私は腰の弓を外して魔力を流しこむ。すると30セル程だったおもちゃのような弓はギュインと伸びて1メル程になる。


「・・・伸びるから問題ないよ」


 目の前で大きさが変わった弓を見て、ステラはパクパク口を動かしている。


「ま、ま、ま、魔弓まきゅうじゃないですかぁ!?」


「ん?そうなんですか?父上?」


「んー、ああ、魔弓かもなぁ、魔力に反応するんだし」


「それに今、さらっとバーン様が錬金術・・・で造ったっていいましたよね?錬金術なんて王国でも数人しか使い手が居ないのに・・・」


「ああ、だからたまーにだが俺の事知ってるやつは、わざわざ足を運んで武器やらアイテムやら注文してくぞ?」


 そっか、ウチの収入源って珍しいらしい錬金術で造ったアイテムの類いを、売ったりしてるのがそうだったんだー、小さい頃から普通に見てたから()()()使えるんだと思ってたよ。


「ユミルちゃん、その弓見せてもらってもいいですか?」


「うん、いいけど気を付けてね?」


「だいじょぶですよぉ、落としたりしませんよ」


 そう言いながらステラが弓にてを伸ばすと


  パチッッ  『サワルナ』


「いったあぁぁぁいぃ!!ナンですか!?しかも何か言いましたよ??」


「だから気を付けてって言ったのに。この子気難しいから私以外は家族以外触らせてくれないの。しかも長いこと使ってたらたまにだけど喋るんだよね」


 うん、なんか危ないことがある時とか、私が気がついてないと教えてくれたりする。とっても便利。


「それってもう魔法生物とかの領域ですよ?意思がある武器なんてもう伝説級の武器じゃないですか!」


「でもユミルしか使えないしなぁ、武器なんてのは誰でも使えなきゃ意味がないだろう?だからこれはユミル専用なんだよな」


 まあ、他にも色々できるのだけど、あんまりいっぺんに説明するのもめんど・・・ステラが混乱するのでやめておこう。


「よし、じゃあステラちゃん、そろそろ出発しようか」


「え?も、もう出発ですか?一晩泊まってから行くんじゃ・・・」


「え?そうなの?」


「そうよーさすがにステラちゃんも休まないと大変でしょ?明日の朝にしなさい」


 母上にたしなめられては仕方ない、今日はやめておこう。


 ステラを見ると少しほっとしたような顔をしていた。


 早く私のいいとこ見せたかったのになぁ。



読んでくださってありがとうございます。

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(* ´ ▽ ` *)

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