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 魔物は何故、人間に対して牙を剥けるのか。

 人間にその問いの答えが分からないように、人間が何故魔物に対して剣を向けるのか――と言う問いの答えを魔物は分からない。

 どちらが悪であり、そのどちらが正義なのかさえも。


 もしかすると、その問いの答えが分からないからこそ、戦っているのかもしれない。

 戦うことでその先に、その答えがあると信じているのかもしれない。

 自分が正義であると信じているからこそ、戦っているのかもしれない。

 その答えのどれかが答えなのかもしれなければ、そのうちのどれもが答えでは無いのかもしれない。


 勝者が正義なのか、敗者が悪なのか――それさえも分からない。


 それなら、誰かが目隠し、右手に剣を、左手に天秤を持てば良い。


 剣なき秤は無力であり、秤なき剣は暴力だ。

 そして、求められるは――顧慮しない公正さなのだ。



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