夢幻画才⑦
『憤怒』が踊った。そんなことしてる間に、錬一郎は攻撃動作に入っていた。
大きく跳び、右腕を引いて、雷の狙いを定める。『塵色』の顔が見えた。
「って『塵色』さん? あは、まさかあなたが『憤怒』だったとは! では、その顔再び抉らせてもらいます!」
スイングした金の手甲から、全てを滅ぼす光が躍り出た。
金色の光は上下左右から壁になって『憤怒』に圧し掛かり、
「……あれ?」
錬一郎は首を捻った。相手の身に、何も起こらなかったのだ。
再び錬一郎は、黄金に光る腕を向け、今度は三本のイカヅチを放った。
稲光が確かに相手の身体を貫き、霞になって消える。
「……また! 何ですかこれは!」
ケロリとした顔で、白髪の彼は立っていた。
「いきなり攻撃してくるとは。お仕置きが必要なのかなこの子。名前ぐらい名乗ろうぜ常識だろ? 僕はサタヌスだ。忘れても恨まないから忘れろね」
『憤怒』が腕を伸ばす。欠伸が出そうな遅々した動きだ。錬一郎はすぐさま跳びのき、相手の力の範囲外に出ようとして、
「……っ!」
まんまと『憤怒』の手に捕まった。
いつの間にか近くにいた『憤怒』の腕が、こっちを掴んでいたのだ。
「なっ、こ、これは。あなた、瞬間移動したのですか!」
逃げれる速度だった。届かない距離だった。それなのに錬一郎は捕まっている。過程を見る前に腕は伸びきっていた。瞬間移動でもしなければ説明できない現象だ。
いや、と錬一郎は頭を振る。自分はそう感じた。だが、きっと違うのだ。自分にとってはそれが正しい。だけど、自分以外の世界では違ったのだ。
サタヌスが優雅に腕を開いた。こちらの全てを受け入れるように。
「好きに打っていいよ。それが終わったら僕の番で終わり、だ」
解放された錬一郎は、隙だらけのどてっ腹に左右の拳を叩き込んだ。二、四、六、八、と光をまとって殴り、最後にソバットで顎に。全部が『憤怒』に直撃した。
それでも、彼にダメージは与えられていないようだった。
蹴られた顎を掻き、埃一つ付いていない腹をパッパと払って、
「むず痒いなあ。それと君、すっげー怖い能力持ってるね。僕ちゃん死んじゃう! でもゴメンね、君のためには逝けないんだ。だから最初から『復元図』フルスロットル。第一も第二も吹っ飛ばして、第三段階バンザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアイ!」
大音声にビリビリと鼓膜が痺れる。痺れが抜ける前に錬一郎は一歩引く。
「……『リバーズ・エンド』? 巧祇人さんの力、そんな名前でしたっけ? 『復元図』は壊れた物や古くなった物を、使えるように直す力」
嬉しくて仕方ないような顔を、額が当たるまで近づけてくる『憤怒』。
「そうそうそれそれ。つまりは、その物の時間を逆廻しすること。僕こと『憤怒』は、時間を戻すことができるんだぁー。わーい」
「戻、す。さっきのはそっちが動いたんじゃない。僕の時間が戻されたんだ!」
白髪の男が道化のようにクルクル繰る刳る、無駄に狂う。
その両腕からポロポロと指が落ちて、灰になっていく。よく見ると白髪もさらに白くなって灰化している。服の下からも灰燼が出てきている。
全身を消費していく彼の、目だけは爛熟して活き活きと光って。
「あははははははは、いい反応だ! やっぱこうじゃなくてね。これが僕『憤怒』の第三段階。『ただ一つの変わらぬ展開』。『唯一展開』とでも略してくれたまえ。でも説明はここまでさ。長くやってると俺が崩れるからさ。ね?」
『憤怒』がゆっくりと抱き締めに掛かる。錬一郎は逃げようとした。
「……ッ」
だけど、また同じことが起きたのか、自分が一歩も動いていないことを知る。サタヌスの腕が近付いてくる。逃げる。動いていない。逃げる。動いてない。
やばい。やばい、と脳が騒ぐ。
やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい!
錬一郎の頭はパニックで一杯になった。こちらの行動は全て無かったことにされる。ならば、あの腕に包まれたらどうなる? もしかしたら自分という存在が、丸ごと無かったことにされてしまうのでは、と。
そう思った途端、錬一郎は喉を潰して、叫んでいた。
「来てくれ……緋雀っ!」
錬一郎の後ろに、黒い影が立った。
Fe
鋭利たちは全員車から出て、遠くの戦いを見守っていた。
サタヌスが何をしているか、ここからでは分からない。だが、あの『薬色』が外見のままの子供のように扱われてるのを見て、そこにある絶対の力量差を知る。
「何なんだあれは。能力の相性があるにしても、おかし過ぎだろ!」
鋭利の文句に、淡々と『街色』の口が動いて回答した。
「『よく見ておきなさい。あれが〈七大罪〉なのよ、鋭利。他者を気遣わない。世界を気遣わない。過去も常識も力も法則も物語も、全て無視して欲望を押し通す。錬一郎程度の小鬼、そもそも相手にして貰えるわけないわ』」
「じゃあ、どうしてサヤコさんは負けたんだい?」
虚呂が茶々を入れた。鋭利はついさっき知ったのだが、サヤコも〈七大罪〉の一人だったらしい。存外世間は狭いというか、意思を感じるというか。サヤコは出会った時から鋭利の正体を知ってたはずだから、偶然ではないのだろうけど。
サヤコは負けた理由を、弁解せずにすんなりと答えた。
「『仕方ないよ、ワタシは〈七大罪〉の中で一番弱かったんだから。今、戦ってもあの六人には勝てないって』、……ホントにボスがこう言ってるんだからね?」
「……いや。信じるよ。信じたくないけど、ね」
「あ、クソ餓鬼の増援が現れた」
鋭利はサタヌスと対面している少年の背後を指した。左義眼の望遠レンズでも黒い影にしか見えないそれを見て、急に虚呂が駆け出した。
「……あれはっ、どうしてここに!」
「お、おい虚呂!」
ただならぬ虚呂の様子に、捨て置けず、鋭利は追いかける。
出てきた影は、闇の中から腕を伸ばした。その手には風鈴があり、
「『沈鐘之音』」
リーン、と響いて、サタヌスの動きが止まった。
行動不能に陥った『憤怒』を前に、歪な影から一人の黒子が抜け出てくる。
虚呂が声を低く唸らせ、そいつを呼んだ。
「影……! 懲りずにまた来てたのか……!」
影、と呼ばれた黒衣の者は拳銃を取り出し、こちらに指し向けた。
「それより先に、侵入しないよう。これの銃弾は『屈折之刃』と同じ素材で作られております。虚呂殿、貴殿は避けれても、そこの女性は難しいのでは?」
「っく……」
と臍を噛んで虚呂は止まる。鋭利も影に気圧されて、立ち止まる。
「ヒトモドキぃぃ! 貴様、何しに来た!」
サヤコの生の怒声が落ちた。そっちを見ると、煤だらけになった『海色』と上着を羽織っただけの全裸のサヤコがいた。
それに反応せず、影は悄然としている『薬色』を抱き抱える。
「落ち込む必要はございません、錬一郎殿。貴殿の目論見は成功したのですから。『苦色』の血肉と〈七大罪〉の『傲慢』。そして、『傲慢』をも凌駕する力を秘めた錬一郎殿本人。これ程のものがあれば、我らの野望もすぐに果たせましょう」
影は『薬色』を持ったまま後ろに跳んだ。虚呂が追いかけようとするが、影は空中で呪文を呟くとその姿を糸のようにほどかせて、風に溶ける。
黒い風になった影は素早く飛び去っていく。そのスピードに虚呂も付いていけない。
黒風はホールを抜け、玄関から外の宵闇に逃げていった。
「っく! まだ、追いつける!」
諦めずに追おうとする虚呂を、サヤコが制止した。
「虚呂くん! もう良いわよ。奴を捕まえても、消えた命は戻らない」
「……っ、そう、ですが。……分かったよ」
虚呂がいかり肩を下ろす。鋭利たちの肩からも力が抜けていった。
敵はもう去った。戦いは終わったのだ。
あちこちボディが凹んでいるジープが、ヘロヘロと走ってきた。中には明るい顔の仲間たちがいるが、唯一『街色』の表情は暗いままだ。
鋭利は、散々荒れ果てたホールを見渡した。戦闘の跡があちこちに残っている。だが、動くものはない。『薬色』の手でいったい何十人が犠牲になっただろう。
不意を突かれ、裏切られ、弄ばれて、消し飛ばされた。
一番悔しいのは一部始終を目撃して、何もできなかった『街色』のはずだ。
重い感慨に暮れる中、少しも空気を読んでない暢気な声がした。
「おやや? どうしたんだいジャン。諦めるなんて君らしくないじゃないか! よし、ここはこの僕が一肌脱ごうじゃないか!」
サタヌスだった。彼はキャッキャッと赤ん坊のように無邪気に笑い、ただ指揮者でもするように虚空に腕を振った。
グルン、と世界が透明に反転するのが確かに見えた。
「限定展開、『反転世の終末』」
世界の時が止まる。サタヌスの周囲にいた者たちを残して。
そして逆再生され始める。見えない糸に導かれるように、玄関から『薬色』の体躯が飛んできた。先ほどの時が巻き戻され、少年はサタヌスの腕にすっぽり落ち込み、
「ベルはこうやって死んだ。俺の力のせいで。君はどうかな、少年」
闇色の光が生まれ、少年を包み込んだ。闇の中で『薬色』の時間が戻される。
余計な真実を知ってしまった現在の十三歳から、きっとまだ何も分かっていない、都合の悪い記憶がない年齢まで。三歳ほど若返っていく。
何も知らない、純朴な少年にまで。
暗闇が消えて、少年の身体が床に落ちる。サタヌスの鼻歌は続く。
「実行者の歴史が消えたから、こっちの回帰もし易くなったね。非生物の修理はしてやんねえぜ燃えないからな! だけど死んだ奴はよ~みが~えれ~!」
サタヌスの両腕から生まれた黒いカーテンがホールの奥にまで広がっていった。
悪魔の奇跡が、いとも簡単に、侮辱的なまでに気軽に行われる。
闇のオーロラのあちこちから、人が輩出されていく。何十体もの人が、ボトボト吐き出されていく。きっと『薬色』に消されていった者たちだ。近くに落ちてきた陰険そうな顔の眼鏡の男には見覚えがあった。『毒色』だ。
命を戻すという禁忌に触れても、サタヌスの顔に責任感はない。
ただ無邪気な、邪まな気持ちのない、純粋な真っ黒な悪意があるだけだ。
「はい元通り。これで皆幸せ! 少なくても僕は幸せ。他人は知らねー」
パチンと指のない両手を打ち、静寂の世界が割れ、正常な時に戻る。
ボフン、と灰が舞い、サタヌスの二の腕から先が無くなる。
結局、元に戻ってしまった。実行犯である『薬色』は安らかに眠っている。死んだ者も一人残らず生き返った。おまけか、ジープも新品同様になっていた。
だが、これで良いのか、という無形の罪悪感が鋭利の心に生まれる。
全部無かったことにして、生き返らせて直せば、ハッピーエンドと言えるのか。罪は、悲劇は失せるというのか。それでは『薬色』や死んだ者の人生があまりに……。
いいや、と鋭利は頭を振るう。これこそ自分が判断していいものではない。だから鋭利は多くを言わず、ただ胸に思ったことを言った。
「身勝手な、結末だな。オマエ」
片腕を無くし、他の多くの部分も無くしただろうに、彼は軽く肩を竦め、
「嫌われることをしてる自覚はあるよ。でも、ベルの抜け殻である君が、寂しそうに見えてね。抜け殻でもベルの雰囲気は残っている。ベルのためだったら世界をゼロにだってしてあげれた。ベルと君は違う、そう分かっていても君は美しい。醜い未練さ。ベルの残響、君の名前を聞いてあげるよ」
「オレは、鋭利だ。残響とか残りかすとか言うなボケ」
ズズイッとサタヌスの顔が近づいてきた。マジマジと見てきて、首を倒す。
「……鋭利? イェン、リー。……ジャン! もしやこれはどういうことだい! 僕はちょっぴり混乱中! どうしてこの名前が? 君が付けたのかい?」
サヤコが裸体を隠そうと身を捩りながら、顔を曇らせた。
「その名前を付けたのは、金虎。あの男じゃないよ。私も驚いたさ、どうして金虎がその名前のことを知ってたのかって」
「奴じゃないのに……? 金虎の、下の名前は?」
「ん? 確か、英利。『えいり』と書いて『ひでとし』と読む。これも変な符号よね。あの『畜生』どもと同じ姓を持つ男が、鋭利を庇護してたんだから」
「かねこ、ひでとし」
棒読みだった。サタヌスは呆然と、立ち竦んでいた。
急に感情を爆発させる。
「あああああああはははははははっははははははは! あはははははははは! だははははははははは! これはすごい! そういうことか! あの男め! 真堂敵彦め! ただの人間のクセに何て野郎だ! ベルの意志はこの子に託したって、そういうことかい? ベルは死んだけどベルの人生は残っているってことかい! 悔しいなあ。僕は残響とした見てなかったのに、あの男はベルの娘として扱った!」
他を見捨ててサタヌスは、腹を抱えて転がった。
自分のことを言われてるのだろうが、鋭利は訳が分からなくて居心地が悪かった。サヤコも訝しげとなると、これはサタヌスにしか分かってない次元なのだろう。
「はいはいストップ。サタヌス、何が面白いんだい? もうすぐ消えるだろうけど、ワタシにも二十字以内で教えて御覧なさい」
「それはねっ。『シンドウテキヒコという名前』さ!」
「……いやさ、さっぱり分からんわよ。説明する気ないわね?」
まあね、とバネのように、あり得ない軌道でサタヌスが跳ね起きた。
「おっと、そろそろ僕が尽きるか。また深い魂の底に戻らなきゃだ。あ、忘れてた! ジャンの身体も戻してあげよう。サービスしちゃうよ!」
まだ両腕を回復できていないサヤコは、やんわりと断った。
「遠慮しとくわ。あんたの能力だとその間に過ごした記憶も失っちゃうから。私が忘れたら本末転倒でしょ」
「そうかい残念だ。嫌なことなんか、全部忘れるべきだよ」
「そうかもね。でも、あなたのその考えだけは、十年前も最後まで同意できなかったよ。さっさと闇に還りなよ、サタヌス」
「ん。じゃ僕は行くけど、他の皆は忘れていいけど、鋭利、君は俺を覚えててくれ」
「やだね。五秒で忘れてやる。さっさと行っちまえ」
「ふふ、素直じゃないとこはベルにそっくりだ。あ、最後に」
「ん?」
と鋭利が首を傾げると、サタヌスがスッと膝を落とし、手の甲に口を当てた。
チュッと響き、手に湿り気を感じて、全身にサブイボが立った。
「……っ!」
一部の者が色めき立った。いや銀架は分からなくもないが虚呂なぜオマエも? と浮かんだ疑問は脊髄反射の怒りに塗り潰され、フルスイングのアッパーが出る。
サタヌスに当たると思いきや、闇の壁に食い止められた。
「オマ、オマエっ、この! 不埒者め! 大人しく殴られろ殴られろ!」
ガンガンガン、と闇を連打するがビクともしない。
「ふふ、ごめんね。じゃあホントにバイバイ。〈五魂〉に、気を付けてね」
サタヌスは、フッと白目を剥いて、ゆっくりと倒れていった。
ガン、と地面で後頭部を強打するが、彼は穏やかに眠り続ける。
皆で白髪男の寝顔を観察して、とりあえず鋭利は責任者に問いかける。
「……サヤコさん。ごめんなさい、は?」
「ごめんなさい。私の説明不十分です。二度としません」
言って、サヤコはショボくれる。キャラじゃないことしてるな、と鋭利は吐息を落とした。この人に珍しく素直な反省が見えたので、文句は後にしてやろう。
「で、『憤怒』がアレだったら、この男は何者なの?」
「自分でも何度も言ってたけど、奴が能力を使い切った後の、搾りかすって感じかねえ。十年前に『大喰』とぶつかった時、自分の精神と魂の一部も消費したらしくてね。戦いの後、二年間眠ってたみたいなの。起きたこいつからは『憤怒』の人格が消えていた。以後何も知らずに十年よ。あいつ、かなりのエゴイストだから、一生起こしたくなかったんだけど、ねえ」
「二度とこんなことが起きないように、厳重に管理してくれ。もうコリゴリだ」
すると言いづらそうに、視線を反らすサヤコ。
「あー、それなんだけどね、ちょっとマズいかもって」
「マズいって、まさかまた復活する、とかじゃないよな」
嫌な予感に、油汗が一同の額に浮かぶ。サヤコも汗を垂らし、言った。
「んーとね? 彼とさ、約束しちゃったじゃない。『ベルゼーブを蘇らせる』って。あの状況下だったから、私もテンパってたのよ」
「え、でもそれって、あの場限りの方便だろ? アイツは消えたし」
「ええ。彼は消えた。私も『大喰』を蘇らせる気はない。でも、違うの。彼は約束をしたからには必ず戻ってくる。何をしてでも。その時こちらに『大喰』を蘇らせる気がないと知られたら、今度はあいつが世界を滅ぼす番よ。そしてね、人を蘇らせる手段が、完全にないわけでもないの。サタヌスはいつかそれを知り、『大喰』ベルゼーブを生き返らせる。魔王が二人になったらそれこそ世界の終わりね」
「……な、何ちゅーことをしてくれたんだ、サヤコ」
鼎が皆の総意を見事に言い当てて、伝えた。サヤコはテヘペロしてた。あまり可愛くはなかった。
「あ、でもね。これは鋭利にとって朗報か凶報か分からないけど、きっと鋭利だけは見逃されるわ。廃墟となった世界でサタヌスとベルと、鋭利だけ残される。……うん、考えただけでも最悪のシチュエーションね……! やったね!」
鋭利は、サヤコの言葉を脳でよく噛み砕いて、頭を真っ白にさせた。
二ヶ月前に会った、『大喰』。そして先の変態のサタヌス。その二人に挟まれている自分を想像し、顎を大きく開いた。
「……な、」
「な?」
肺腑から出された空気が声になり、猫のような悲鳴となった。
なにゃああああああああああああああああああああ、と。
悲惨な絶叫はホールの天井に響いて、虚しく消えていった。




