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「あき、どうおもう?」
「他人のことなんてしらねーよ。」
「じゃあ、あきはなんで俺のこと呼び捨てにするんだよ?」
「拓海って兄ちゃんって感じじゃないし。」
「なにそれ…。お兄ちゃん傷つく。」
「兄ちゃんって俺より上って感じだろ。でも拓海は、守らないといけない存在じゃん」
「…そう」
守らないといけない存在、だって。
俺はお前のこと守ってやりたいのにな。
すこし悲しい気持ちになったところで明良の定食が届いたので考えをやめる。
明良が手を合わせてからご飯を食べた。
俺と輝も止まっていた手を動かして食事を進める。
サラダを食べ終わり、ヨーグルトに手をつけて、一番に食べ終わる。
2人の食事を見る。
お腹一杯なので見てると気持ち悪くなったからまた財布を弄る。
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