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3



王道は雨宮と鴇田を引き連れて教室を出て行った。

不良の山崎は勿論サボリだ。


俺はのっそりと後ろを振り返る。



「…おはよー」


「…はよ」



輝は自分だけが充分に寝たことを俺が根に持ってるのに気が付いているのか、気まずそうに目を逸らしながら昼だというのにおはようと言ってきた。


まあ、実際俺も今まで寝ていたのでどっちもどっちなのだが、俺は朝はしっかり起きたので少しの文句ぐらい許されるだろう。



「そ、そんな怒んなってー」


「…別に」


「ごめん!いやあ、朝はどうしても弱くてさぁ!」


「ふーん、へーえ」


「ごめんってー」


「…」


「ほ、ほら、屋上行ってまったりしよー!」



焦る輝を軽くあしらいながらも屋上へ向かう。


屋上の鍵は壊れていて南京錠がぶら下がっているだけだ。

きっと誰かが壊してそのままなのだろう。


変な所緩い学校だ。



屋上独特の重い扉を開くと気持ちいいくらいに晴れ渡った空とそこにふわふわと浮かぶ雲。

程よい冷たさで軽く吹く風に俺は一息つく。


屋上に足を踏み入れて一直線に給水塔へ向かう。


給水塔にはあまり人が来ないし空に手が届きそう感じがするので俺のお気に入りスポットだ。



俺が給水塔の梯子(はしご)を登って行くのに続いて輝も梯子に手をかける。


給水塔の天辺につくとすぐさま横になる。


屋上に来るといつも寝転ぶので、さほど埃も溜まっていないし、溜まってても気にならない。


輝も俺の横に寝転び、2人で伸びをする。



.

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