ものもらい。
「拓海!友達同士は隠し事はしちゃいけないんだぞ?!」
「そう言われてもなあ…。」
なぜ、今俺が教室で王道に迫られているかというと
それは10分ほど前に遡る--…
俺は、太陽の光とグラウンドで動き回っている若者の声で目を覚ました。
保健室のものにしてはとてもやわらかいベットから身体を起こして、
竜さんに挨拶をしてから教室へ帰ろうと保健室のドアに手を掛けて取っ手を回す前にドアは開いた。
目の前には王道と、同じクラスの"雨宮楓"と鴇田がいた。
王道は俺を見るなり飛びついてきた。
寝起きなのもあり少しグラッときたが、小柄な王道なので倒れるまでには至らなかった。
そのまま離そうとしても離れない王道を抱えながら教室に向かう。
王道はなにやらブツブツ言っているが、面倒なので無視だ。
てか、降りろよお前。
首筋にお前のモサモサヘアーが当たってるんだよ。
くすぐったいってか、キモイ。
心の中でそんなことを思いながらも地道に廊下を進む。
鴇田は王道に惚れているからか少し羨ましそうな目で俺の腕の中にいる王道を見つめていた。
「鴇田がするか?だっこ」
「え!?あっ、ううん!!遠慮しとく!」
「そ」
一応、鴇田に聞くと凄い勢いで遠慮された。
ん?鴇田は王道がすきなんだよな?
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