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3



+++竜side+++


保健室で書類を纏めていると、扉がノックされた。

「はぁい~」と気の抜けた返事をすると、すぐに扉が開く。


そこをみると、名前はしらないけど、多分この学園の副会長をやっている

綺麗だと有名な人物が誰かを抱えて立っていた。


抱きかかえられている人物に目を向けると

あまりにも見慣れている姿で少し吃驚した。



拓海は、どうやら倒れたらしい。

倒れたというか、こけたという表現が正しいのだろうか。


副会長にお礼を言った時に、拓海が目を覚ました。



「…りゅーさん?」



正直言って、こいつはとてつもなく綺麗だ。


そんなやつが寝起きのかすれた声で自分の名前を呼んだら多分腰にクルのだろう。

だが、俺は付き合いが長いのでそこら辺は体性があるので何もなかった風を装って会話をする。


副会長は、あまりの色気に戸惑っているみたいだ。

まあ、戸惑っている理由はそれだけではないんだろうけど…。



倒れた理由に心当たりがあるので尋ねてみると、案の定、夜更かしをしたらしい。

前に保健室に来たときも夜更かしで具合が悪いと言ってきたのだ。



今は全体的に、体がボロボロなのに、夜更かしなんて体に毒だ。


毎回言っているのに、それでも夜更かしして小説を読んでいるコイツは、どれだけ腐っているんだか。

けれど、これで3回目となると流石の俺も怒る。



結構強めに叱ると、シュンとなって謝ってくる。

あー、俺はコイツのこういうところに弱いんだな。

つい、甘やかしたくなってしまう。



もう一度軽く念を押して、次は恒例の質問タイムだ。


拓海の現状を報告してもらい、軽く話しをしてから拓海を寝かした。


いつも無表情な拓海もこの話の時だけ顔を歪める。

その顔を見るのが毎回辛い。



スヤスヤと寝ている拓海の頭を軽く撫でる。


まつげが軽く震え、そういう動きすらも色気がある。



頬を軽くなで、左目の上にある眼帯をそっと外す。

その目には、痛々しい傷が未だに残っていた。


まあ、回復するのは早いほうだが。 …傷、残るのかな。


もう一度頭をなで、書類に取り掛かる。



.

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