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2,3分たって、保健室に付いた。
ドアをノックし、返事を聞いてから片手で彼を抱え込み、ドアを開ける。
高校生の男を片手で抱えることが出来るって、凄い。やっぱり、軽すぎる。
中に入り、今年入ってきた保険医の姿を探す。
保険医はデスクに座り書類を見てて、僕の方を見たあと腕の中にいる彼をみて、表情が変わった。
「…拓海?」
「?」
「…どうした?倒れたりしたか?」
「あ、はい、倒れたというか、ふらついてこけた感じで、ついさっき寝たところです」
「……そうか、運んでくれて有難う。後は任せろ。」
僕は顔が隠れている状態で
拓海君と分かった保険医にすこし驚いた。
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