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* 四 *

 それはいつか見たヴィジョン。遠慮なく開けたドアから見えた光景に、身体が強張ったのが分かった。

 僕のしたことはやはり相手が人形だったとしても罪になることだろう。なんで自立型自動人形なんかに手を出したのだろうな。そんなに彼女に捨てられたことがショックだったのだろうか。生身の人間より適当に言うことを聞いてくれる人形の方がよいと本当に思っていたのだろうか。

 それならどうして、あんな捨て方をしたのだろう。天使なのであれば空を飛べるとでも思ったか。彼女も、人形も……。

 寒さの増すこの時季、こんな薄手の服で外に出たのがそもそもの間違い。だからあいつのうちに寄っていこうだなんて余計なことを思いついてしまったんだ。

「おい、何やってんだよお前!」

 一目見て人形だと分かるその首に、彼の手がしっかりと掛かっている。僕に言えたことではない。

 前に、同じことをして失敗した。

「なっ……これは……!」

 彼は弁解しようとする。僕は彼を彼女から引き剥がすと、その手首を掴んで強引に連れ出した。

続きは6時間後に公開予定です。

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