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ようやく「まどマギ」を見た

 深夜アニメ僻地に住んでいるもので、展覧会イベントがらみでようやく放送された「魔法少女まどか☆マギカ」を見ました。

 おそらくあらゆる媒体で数限りなく語られていると思うので今さらながらで恥ずかしいのですが、



 すっごく面白かったです!



 第1話を見て、いきなり、

「なんだこれは!?」

 と衝撃的な驚きを感じて、映像的なインパクト大だったのですが、

 その後も次から次に衝撃の展開で、

 1話ごとの中身がものすごく濃い!

 完全に全体を見渡した上で、必要なことをきっちり描いていて、

 全12話、不必要なシーン、だれた部分というのが全然ないです。


 これだけ人気があって、この絵柄、このキャラクターで、

 世にあまたあるオタク向け萌えアニメかと思いきや、

 これだけストイックな作品は昨今まれなんじゃないでしょうか?


 そのストイックさは、

 中盤辺りまで、(わたしも小説なんぞ書いてるもので)

 いやあ…… とてもじゃないけど自分のキャラクターにここまで残酷になれないなあ……

 と思いましたが、


 以前自作の為に「中世の魔女狩り」について調べて、

 当時の社会で魔女とはどういう物と考えられていたのか、

 を調べていたので、「まどマギ」はけっこう早い段階で、こういう仕掛けなんじゃないかなあ~、と見当がついて得意になっていたのですが、

 更にその上を行ってました。

 うーむ、すごい、と感心するしかないです。


 魔法少女たちがバトルするという、

 これは明らかに「プリキュア」のパロディーですよね。

 子どもたちを喜ばせる為に都合良く作られた、突っ込みどころ満載の、安易な設定、展開。

 それを徹底した理詰めでリアルなストーリーに組み立て直したらどうなるんだろう?

 というのが企画の最初の発想だったんじゃないかなあー、と勝手に思うんですが、

 その他にもいろんな既存のメジャー作品の要素が入ってますよね?

 具体的に指摘するとネタばれになっちゃって、ファンに殺されちゃうのでしませんが。

 圧倒的だけれど、

 一つ一つのアイデアは既存の名作からのいただきで、

 パロディー集合体のような設定&ストーリーですが、

 それを単に上手に組み合わせたと言うのではなく、

 出来上がったストーリーを更に深く考察して、テーマとなる思想を浮き上がらせて、全体を貫く芯にしたことで、まったくぶれることのないストイックな作品に仕上げた。

 借り物(と言ってはなんですが)の材料で作られた物語が、深い分析によって、材料であるオリジナル作品のテーマをよりピュアに、深く、力強く描き出すことになった。

 よく分かりませんが、オリジナルに対する愛故、なんでしょうか?


 かわいらしいタイトルや絵柄からは想像もつかないハードな展開で、

 ひたすら痛々しさがエスカレートしていって、

 サイコスリラーの要素が濃厚にあるんですが、

 それでもそれに溺れてしまわず、最後まで、

「諦めない!」「認めない!」「信じる!」

 と、肯定的な意思を貫く健全さがいいです。


 そうやって最後まで頑張り通した結果、…………報われるんですよね、具体的には言えませんが。この終わり方でなかったらここまでべた褒めする気にはならなかったと思います。

 やっぱり愛に溢れてますね。


 萌え、とか、絶望、とかいった、いかにもオタクが喜びそうな言葉で語られるイメージがあったんですが、

 実際見たらそういうのはみんなふっとんじゃって、

 とにかく面白かったし、よく出来てるし、大大大!感動!でした。

(ああそれなのに、なんかまたすごそうな展開の劇場版[新編]があるんだなあ………怖い。)


 ちなみにわたし、魔法少女たちの中では最初の印象最悪だった杏子が一番愛しいです。

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