今更ですが「ルパン三世 カリオストロの城」
すっごく今更ですが。
デジタルリマスター版が劇場公開ということで、久しぶりにDVDで見てみました。
わたしはこの映画、2回映画館で観ています。
最初は一番最初の劇場公開。
次は地元の大学のサークル主催の上映会がありまして、行きました。特にアニメファンに評価が浸透した頃で、満員で大盛り上がりでした。
それ以降、テレビ、ビデオで10回、20回と見てます。
それだけ見ていますから、今回のDVD視聴はどうしても記憶の確認という見方になってしまいました。
この映画を1度も見たことが無いという日本人は少ないんじゃないかと思うので、内容的な批評はしません。
本当に良く出来た映画です。
で、今回見て、個人的に新発見があったのでそれだけ書こうと思います。
何かと言うと、
クラリスって、外国人だったんだ。
…………何を当たり前のことをと、どっちらけですね。
何が言いたいのかと言いますと、
クラリスが、すごく外国人の顔をしているんだな、と思ったのです。
どうですか?
あんまりそういう意識で見たことなかったんじゃないですか?
線が細くて、目が大きい、ってキャラクター、日本のアニメ、マンガじゃあ腐るほどいますからね、わたしも特に意識したことがなかったんですが。
クラリス自身のデザインもそうなんですが、リアルに作り込まれた画の中で、他のキャラクターと一緒に見ていると尚そう思いまして。
クラリス以外のキャラクターも、
外国人はやっぱり外国人らしく、逆に、
日本人は日本人らしく描かれています。
悪役のカリオストロ伯爵とか、ただ単に目や髪の色ばかりじゃなく、骨格的にきちんと西洋人として描かれているんですね。
銭形警部や日本から引き連れてきた?機動隊の面々、次元や五右エ門も日本人らしく描かれています。
不二子は国籍的にも謎の女ですね。
ではルパンはどうかと言うと。
ルパンはハーフに見えるんですが、どうでしょう?
日本人的な柔らかい感じもあれば、目つきや表情ですごくヨーロッパ的に感じたり、肌も白いですからね。
以上、新発見と言うのはこれだけのことなんですけれど。
今更宮崎作品の作り込みをうんぬんするのも分かり切った感じですが、この作品も、本当に映画として徹底的にこだわって作られていたんだなと、改めて感心した次第でございます。
ところで。
今回のリマスター版上映ということで、ふと思ったんですが。
「カリオストロの城」が35年前。
「ナウシカ」が30年前。
「ラピュタ」が28年前。
「トトロ」が26年前。
わたしなんかは「本当? もうそんなに経ってるの?」と、あまり考えたくないところですが、厳然たる事実であるわけでして。(何度も「間違ってないかな?」と確認しちゃいましたよ)
今の若い人たちなんて当然劇場で観ていないわけですよね。
宮崎監督も(本気の)引退宣言をして、もう新しい映画を観ることは無いかも知れないわけで。
すると、今回の「カリオストロ」のように、リマスター版ということで過去の宮崎作品を劇場公開するというのは、特に劇場で経験したことのない若いファンには嬉しい企画になるんじゃないでしょうか?
他の「昔の映画」がリバイバル上映されて需要があるか、なかなか厳しいところだと思いますが、宮崎作品に関しては、大いに魅力があるんじゃないでしょうかねえ?
スタジオジブリ作品をずーっと繰り返し上映する「ジブリ映画館」っていうのも成り立つんじゃないでしょうか?