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雨に唄えば

 「悪夢ちゃん」が面白かったです。今シーズン唯一見ていたドラマです。

 小学生の女の子「悪夢ちゃん」の見る悪夢が現実になるのを防ぐ。という内容で、

 第1話冒頭から、なんか聴いたことのある音楽だなと思ったら、「インセプション」ですよ。いいなあ、このセンス。

 全体的にコメディー風味をきかせた演出と、ユニークなアイデア、謎をはらんだストーリー展開、俳優それぞれ楽しんで役を演じていて、小学生たちの美少女度も高く、後半だんだん普通になっていきましたが「悪夢ちゃん」のキモカワぶりもかわいく、ももクロの主題歌もノリノリで、最終回は数々の謎がきれいに明かされて、感動的でした。久しぶりに100点満点以上の大満足ドラマでした。


 で、せっかく感動的な最終回だったので、その後何もしたくなく、そうだ、あれを見よう、と見たのが



  「雨に唄えば」



 です。何度も見ている特にお気に入りの映画の一本です。


 この映画、タイトルとテーマ曲「雨に唄えば(Singin' in the Rain)」はたいていの人が知っていると思いますが、

 どうでしょう?

 実際に映画を見たことのある人、内容を知っている人は、あまり多くないんじゃないでしょうか?

 1952年の映画です。ちょうど60年前の作品です。さすがにわたしも生まれていません。


 この映画、なんといっても有名なのは主演(兼共同監督)のジーン・ケリーがタイトル曲を雨の中で歌い踊るシーンでしょう。

 これも見たことない人が多いでしょうね。写真くらいは見たことあるかな?


 雨の降る中、ダウンタウンを、伊達男のジーン・ケリーが傘を振り回し、雨水を被り、水たまりをバシャバシャ踏みながら、歌い踊りまくるのです。


 わたし、このシーンをテレビで見て、この映画を悲劇だと思い込んだのです。

 ああ、この人は雨の中でこんなに浮かれて踊り狂って、楽しそうなふりをしているけれど、きっと辛い境遇にあって、一時浮かれているけれど、きっとこの後、悲しい出来事が起こって悲劇に終わるんだろうな。と。

 全然違いました。

 このシーンはそのまんま、心からの嬉しさを爆発させているのでした。


 「雨に唄えば」はコメディー・ミュージカルです。

 それも、かなり笑える。ギャグ映画と言っていいくらい。

 欧米のギャグって日本人にはさっぱり面白くない物が多いですが、ここに散りばめられたギャグは古典的な誰でも見ていて分かる物なので、文化と時代を超えて笑えます。


 内容は映画がサイレントからトーキーに移る時代の騒動を描いた物で、大スターと新人女優のロマンスが絡んだ、古典的な軽いハッピー・コメディーです。


 わたしがすっかり悲劇と勘違いした「雨に唄えば」のシーンの前に、「グッドモーニング」というナンバーのミュージカルシーンがあるんですが、大スター=ジーン・ケリーと親友のピアノマン=ドナルド・オコナー、そしてすっかりフォーリンラブの新人女優=デビー・レイノルズの三人が、新作映画をトーキーで撮るためのグッドアイデアを思いつくシーンで、三人仲が良くて、楽しくて大好きです。

 ここでグッドアイデアを思いついて、その盛り上がりで歌い踊るのが「雨に唄えば」だったわけです。どこが悲劇だか。

 「グッドモーニング」のシーンの前に、一度初トーキー映画の試写会で大失敗していまして、この大失敗が大笑い。最高のギャグシーンです。



 見ている間楽しくて、見終わってからハッピーで、毎年一人寂しいクリスマスシーズンに見る映画です。

 寂しいあなたも、恋人とハッピーなあなたも、楽しいひとときを過ごすお供にいかがでしょう?

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