"TOKYO EYE" free lesson for hearing ENGLISH
すみません、思いっきり誤解を招くようなサブタイトルで。
でも現役の学生さんや英語を勉強している人に、マジで、お勧めのネタです。
ゴルフの石●遼選手が宣伝する英語のヒアリングの教材「ス●ード●ーニング」のCMをさんざん見ましたが、いくらするんでしょうね?
ただで、英語のヒアリング聴力を、確実に、向上させる教材を紹介します。
本当です。まったくダマシはありません。
ただ、断っておきますと、これは英語の学力を向上させるわけではありません。あくまでもヒアリングに特化したトレーニング教材です。
何かと言いますと、
NHK WORLD TV の TOKYO EYE という番組です。
元々はBSの番組なのかな? うちは(貧乏で)BS入れてないのでEテレのサブチャンネル(毎週火曜午後3時……高校野球などで休止あり)で見ていますが。
詳しくはホームページ
NHK WORLD TV→http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/japanese/info/injapan.html
をご覧ください。
NHKの回し者みたいですが、別に職員じゃありません。
以下、なんでこの番組がヒアリングの教材に適しているか、独自研究で説明いたしますが、信じる信じないは自己責任でお願いします。内容についてクレームはご勘弁を。
※ ※ ※ ※ ※
もちろん番組はただです。BSは有料で、NHKも有料と言えば有料でしたね。すみません。ネットでも動画を色々見られるのでお許しを。
確実に、向上させる
とお約束しました。これは99パーセント、ほぼ、確実だと思います。
ただ、繰り返しになりますが、あくまでも耳のヒアリング聴力を向上させるものであって、それで英語が理解されてしゃべれるようになると保証するものではありません。
番組内容を説明しますと、
外国人向けの東京案内番組で、番組内は日本人へのインタビュー以外全部英語です。
東京を中心に関東エリアを主に紹介していきます。
以前は「場所」の紹介だったのですが、今年からリニューアルして「テーマ」に沿った情報案内になっています。
最近のテーマを紹介しますと、
「秋葉原オタクツアー」……フィギュア、メイド喫茶、イタ車など。
「修行体験」……座禅、滝行、断食健康法など。
「省エネしてクールに」……最新クールグッズ、公園、お化け屋敷など。
といった気軽に見られる物ばかりです。
田舎者のわたしは最近の東京事情を知るのにも重宝しております。
秋葉原は何度も取り上げられていますね。日本人としてはけっこう恥ずかしいです。
たいていの日本人は中学3年間高校3年間計6年間!は英語を勉強しますよね。
でも、「英語が話せる」と自信を持って言える人って、その内何パーセントくらいでしょう?
こんなに勉強しているのに、なんで日本人は英語がこんなに話せないんでしょうね?
せっかく勉強してるんだから、話せるようになりたいですよね?
わたしもかっこよく英語をしゃべれるようになるのにどれだけ憧れたか。アメリカの悪口ばっかり言ってますけど映画とか音楽とか完全にアメリカかぶれですから。
英語を勉強する人はたいていやったことがあると思うんですが、
テレビの映画やドラマを副音声の英語で聴いたこと、あるでしょう?
どうでしたか?
まったく分からないでしょう?
何をしゃべってるのか、学校でさんざん勉強しているはずなのに、まったく、分からなかったでしょう?
そうなんですよ、映画とかドラマの英語は、分かりません。聞き取れません。いくら頑張っても無理だと思います。
自信なくしちゃいますよね?
でも、なんでだろう?と考えると、それは物語の中のセリフだからなんでしょうね。
登場人物たちがお互いに向かってしゃべっていて、視聴者は外からそれを聞いているので、まず第一に、こっちに向かってしゃべっていない。こっちに聞かせるようにしゃべってないし、マイクはその場の音を収録しているのであって、声を収録しているわけではなく、音響的に聞き取りづらい。(という音響設計をしている)
第二に、物語のセリフは難しい。やたらしゃれた言い回しだったり、短くカットした言い方だったりして、とても学校でお利口な英語しか勉強していない初心者にはそもそも理解できない文章である場合が多い。音響的に不明瞭な発音で(DVDで英語字幕と照らし合わせたって「どうやったらこう聞こえるんだ?」という場合も多い)きっとある程度内容が分かっていて脳内補完できないと何をしゃべっているのかなんて分からないんでしょうね。
映画やドラマの英語原音は日本人にしてみたら超上級者向けで、初心者がヒアリング教材に使うには向いていません。
ヒアリング学習を勧める講釈には「日本人向けのきれいなスローイングリッシュを聴いていても意味がない。もっと雑多なネイティブの英語をたくさん聴きなさい」と、自分の学習教材を宣伝するものもありますが、
それもどうかなあ?とわたしは思います。
聞き取りづらい英語を延々聞かされても苦痛なだけで、すぐ嫌になってしまいます。
よっぽどの覚悟があって、本当に本気になって英語を極めようと言う人ならいいかも知れませんが、挫折する人が多いんじゃないかな?と。
色々な英語を聴くというのは賛成です。
本当のところ、実は今回の原稿は発表したくなかったんですよね。自分がかっこよく英語をしゃべれるようになったら、実体験を元にした英語教材を開発してばんばん売りまくりたいなと夢を見ておりまして。
残念ながらすっかり日本語に凝り固まったわたしの年寄り脳では、もう英語をマスターするのは無理なようです。おいおい、思いっきり看板に偽りアリじゃないかと思われるでしょうが、ここは若い人たちに夢を託してと言うことで、お付き合いください。
そもそも、人はどうやって言葉を覚えるか?
たいていの人は、赤ん坊の頃から耳で、親や、周りの人間たちがしゃべる「音」を聴いて、脳内にその「声」のデータを貯めていき、その大量の音データの中から、どうも同じ物らしい物をグループ化し、その共通の特徴をピックアップし、記号化して「言葉」として認識し、不要なアナログデータを切り捨てて整理していき、系統立てて、意味のある「言語」として理解していくのでしょうね。
言葉の基本は、聴くことです。
たくさんの「音」、「声」で、聴くことです。
たくさんの声を聴くことで、その「言葉」の共通の「発音」を発見し、自分の言葉としてマスターしていくのですね。
教室でテープでお手本の、どんなにいい、正確な発音を聴かされても、サンプルが一つでは自分の頭に言語データとして定着しないんですね。
違う音でその言葉を聞いたときに、「同じ言葉」として聞き取ることが出来ないのだと思います。
一つの言葉を、色々な人がしゃべるのを聞いて、音声データの共通点を見つけることで、自分の頭にその言葉が定着するのですね。
ですから、たくさん色々聴かなくてはその言葉は音声的にマスター出来ないのです。
日本人は英語を学ぶ上で、音データのサンプルが圧倒的に不足している。
だったら、たくさん、色々、聴けばいいのです。
じゃあ具体的に何を聴いたらいいのだろう?という、教材選びですね。
いろいろなヒアリング教材が売られていて、やっぱりみんな高いですよね? お金のある人はいいけれど、一番確実なのはネイティブの先生に直接習う英語教室に通えばいいんだろうと思うけれど、お金ないし、高いお金をかけてけっきょく挫折したら大損だし、という人のためにお勧めなのが、この番組 TOKYO EYE なわけです。
専門の英語学習番組があるのだからそれを見たり聞いたりすればいいじゃないかと思われるでしょうし、そう思う人はじゃんじゃん視聴すればいいのですが…………勉強は、面倒くさいでしょう? 続きません。学生さんは学校で勉強してください。
続かなければ意味がないということで、楽しみながらやりましょう。
それに、語学番組は日本語で解説されますから、けっきょく日本語で英語を考えちゃうんですね。
この番組ではネイティブ、英語圏以外の留学生の場合もありますが、日常的に英語を話している出演者たちの言葉が、テレビを見ている視聴者に向けて、とてもクリアに録音されています。
ネイティブイングリッシュとして、日本人にもとても聴き易い音声になっています。日本のNHKの機材ですから。
しゃべっている口をはっきり見ることが出来るのもいいです。視覚も発声する言葉を覚えるのにとても有効です。
わたしは3年くらい見続けているのかな?
で、現在のわたしの英語力がどの程度のものかと申しますと、会話の中の知ってる単語を見つけて喜んでいる程度で、全然、まったく、英語をマスターしたには程遠いです。
おいおい、ってところですが、ただ、確実に音の聞こえ方は変わりました。
わたしがいまだに英語をしゃべれないのは、勉強しないからです。
やっぱり自分でしゃべろう、表現しようとしないと、受け身だけでは、駄目ですね。
結論ですが、
今現在、現役で英語を勉強している中学生、高校生が、3年、6年、毎週たった30分、見続けたら、飛躍的にヒアリング能力が向上し、英語の理解、成績が、確実に上がると思います。
わたしはもう年寄りで駄目ですが、若い君たち! 君たちなら出来る!
日本の将来のために、頑張ってくれたまえ!!
……年寄り臭くくどく説明しますと、
学校で教科書を見て勉強していて、
「こんな英語、本当に使うのかなあ?」
と疑問に感じませんか?
そう疑っちゃうと勉強する意欲も減退しちゃいますよね?
実はもう一つお勧めの番組があって、「Great Gear」という、こちらは水曜午後3時Eテレサブチャンネルで放送している番組なんですが、去年までは「JARAN BIZ CAST」というタイトルで、日本の商業トレンドを紹介する番組です。幕張メッセや東京ビッグサイトの企業展の紹介がメインで、これもゲームショーの紹介だったりしてなかなか楽しいです。
この司会のお兄ちゃんが、万年筆の新商品を紹介するときに
「”This is a pen.”これは日本の学生が英語を習うときに最初に覚える文章ですが、僕は世界中どこへ行ってもこの言葉を聞いたことがありません」
とジョークを言っていましたが、まあ、そうですよね。日本人向けに教科書に載ってる英語なんて本当に使えるのかなあ?と、怪しいものですよね。
でもですね、日本の教科書会社だってわざわざ駄目な英語を覚えさせようとは思っていないわけで、確かに文章は日本人のセンスだよなと思うかも知れませんが、文法や単語は重要なところがきっちり押さえられているわけです。(たぶん)
TOKYO EYE にしろ Great Gear にしろ、これはもう確実にネイティブの人たちが使っている英語です。日本人向けの番組ではないですから。
ネイティブの英語の中に、自分が習った英語が聞こえたら、嬉しいでしょう?
日本人はみんな英語の基本は習っているのです。基本は基本ですから、やっぱりネイティブの人たちだってその基本を基本としてしゃべっているのです。(たぶん)
日本人の習っている英語も、ちゃんと使えるはずなのです。ただ、わたしたちは、それをテストで「正しい答え」を書くために、言語という文化的なバラエティーを切り捨てる学習ばかり積み重ねてしまっている。だから、英語を生きたコミュニケーションツールとして「使う」ことが非常に苦手になってしまっている。世界中から呆れられる、日本の教育の問題点ですね。
基本は習っているんです。応用を、楽しみながら習得してください。
ネイティブの英語に自分の知っている言葉が出てきたら嬉しいし、逆に耳だけで意味も分からないで覚えた単語が教科書に出てきたら、「あ、これ知ってる!」と得意になれるじゃないですか。よく聞くけれどどういう意味なんだろう?という言葉があれば調べてみようという学習意欲もわくでしょう?
たくさん言葉を聴く。
繰り返しですが、これが言語学習の一番の基本だと思います。
で、じゃあ実際に番組を見てみようかという人に注意ですが。
内容は考えないでください。
ひたすら音を聴くことだけに集中してください。
何をしゃべっているかは、最初のうちはいっさい気にしないでください。
内容を考えるのは、けっきょく日本語の頭を使うので、英語の耳を鍛えるには邪魔です。
何をしゃべっているのか単語を聞こうとするのも、結局習って知っている単語というのも日本語(カタカナ)の発音で覚えてしまっているのがほとんどでしょうから、やっぱり英語耳を鍛えるには邪魔です。
ひたすら「音」として、まるごと聴いてください。
最初のうちは苦痛かも知れませんが、ぶっちゃけ画を見ていればだいたいの内容は分かってしまいます。ただし、それを日本語で追わないように。
これはヒアリングの訓練なのです。
まずは音を音として、日本語の声に変換せずに、聴く訓練をしてください。
なあに、別に面倒なことじゃなく、考えずに聴いていればいいだけです。
ただし、注意です。わたしの経験的に。
英語教材でただ聞き流していればいいという宣伝をしているものがありますが、本当にただ聞き流すのは意味がありません。まったく脳に認識されずに雑音として素通りして行くだけですから。
聴くときは、考えずに、しかし、集中して、聴いてください。音を、です。
週にたったの30分でいいです。
同じ物を繰り返し見る必要はありません。とにかくいろんな英語を一期一会でたくさん聞いてください。重要な単語や文章は勝手に繰り返し使われますから。
週1ならば、3ヶ月…若い柔らかい耳と脳なら2ヶ月……で(個人差アリ)、
「あ、聞こえ方が違う!!」
と、劇的な変化を実感できると思います。本当です。経験者は語るです。
まあ、それで即英語がしゃべれるわけではないんですが、この肉体的な変化はけっこう感動ものだと思います。
音、として聴いていたものが、言葉、単語、として聞こえるようになります。ネイティブの早口の中にけっこう、あ、なんだ、こんな言葉しゃべってたんだ?という学校で習った言葉が多く聞こえるようになります。(やっぱり基本は基本ですよ)
単語を拾い聞きしていたのが、「お馴染みの文章」をパターンとして聞けるようになっていきます。
英語をマスターするにはそこから先が長くて、わたしははっきり言ってそこから上のレベルに行けず足踏み状態ですが。現役の学生ならば自分なりの学習の方向性がつかめて、きっと英語を勉強するのが楽しくなると思いますよ? 着実に生きた英語を学習することになりますから。
耳が変わったと感じると共に、英語を読むスピードがそれまでと段違いに速くなります。
これはわたしもどうしてなのかよく分かりませんが、経験的に、そうなると言えます。けっこう自分でびっくりしますよ。
はい、以上です。
若い現役の皆様、どうせ勉強しなくちゃならないなら、マスターしたいですよね。
気楽に楽しみながら、頑張ってください。
成果は必ずあると思いますよ?