政治と世論
※今回も私見満載の偏りまくった内容になっています。政治的な話が嫌いな方は読まないでください。
うざったい鬱憤吐き出し企画第3弾。これで最終回。
世論というのは正しいのか?
特に政治関係の世論を新聞やニュースで見ていると、どうも自分は常に少数派のようだ。別にひねくれているつもりはなく、自分が新しい状況に対応できないのか、どうも頑固な原則論者のように世の中から取り残されているような感じがする。
例えば政権支持率と総選挙の時期。
3・11震災後、世論は早期議会の解散、総選挙には否定的だった。この大事な時にそんなことしている場合ではなく、議員も世論も一致協力してこの国難に立ち向かっていこうという雰囲気だったと思う。
わたしは、さっさと解散しろ、馬鹿野郎。と思っていた。そんなこと言うと思い切り怒られそうだけど。
3・11震災のようなたいへんなときに民主党管内閣のような無能な政府を持っていたのは本当に日本の不幸だったと思う。そんなこと言うと思い切り怒られそうだけれど。
政治は結果だ。結果の出せない政治家は政治をやる資格はない。無能が無駄に高い給料もらってるんじゃない。
政治をやる者が無能なのは罪だ。一生懸命やっているんだから、なんて寝言は言うべきではない。無能な善人に国を潰されては堪ったものじゃない。
民主党に対するわたしの評価は一言、無能。これに尽きる。
2009年、民主党が300超の議席を獲得して大勝した衆院議員選挙。
民主党は具体的なマニフェスト=より具体的で詳細な選挙公約を掲げて、閉塞感の漂う自民党政治に辟易した国民の圧倒的な支持を受けた。
この選挙、わたしはかなり悩んで、けっきょくいつも通りの投票をした。自分が理想とする理念、けれど現実的に政権に付くことは不可能な政党に一票と、自民党に対するアンチ票として対抗馬の民主党に一票。いつもならほとんど迷うことなくそう入れる投票、民主党の政権獲得が濃厚なこの選挙ではかなり迷って、けっきょく同じ投票をした。
何を迷ったかというと、例え民主党が掲げたマニフェストをすべて実現しても、きっと駄目だろうなと思ったから。民主党のマニフェストでは今の日本の状態、将来の日本を立て直すことは無理だろうなと考えたから。
それでも民主党に票を入れたのは、「やったけれど、駄目だった」という結果を示してほしかったから。その結果をもって、もっと本質的に社会の体制を作り直さなくては駄目なんだという結果を国民に示してほしかったからだ。
民主党には次への踏み台の役割を果たしてほしかった。
ところがどうだ?
民主党は何一つ、結果を作り出すことが出来なかった。
意気揚々と登場して、しかしちょっと壁にぶつかるとすぐに放り出す。そして誰が悪いとその責任を他人に求めて恨みがましく愚痴る。
恰好ばかり得意になって、実質なんの効果もなく、骨抜きにされている。事業仕分けのことだ、馬鹿者め。
責任ある立場の長が、あっちこっちで勝手なことを言って、口約束をして、政府の運営を混乱させていく。
鳩山由起夫は、なんと総理大臣であったこの愚か者は、沖縄の米軍基地に関して、「最低でも県外」と公言し、周りの人間がすべて、「大丈夫なんですか? 総理。本当に、大丈夫なんですか?」としつこく心配されながら、「大丈夫です。わたしに任せてください」と請け負い、それでも心配で「総理。本当に、本当に、大丈夫なんですか?」と念押しされても「大丈夫です。わたしを信じてください」と言い続け、まあ一国の総理がそう言うんだから考えがあって、いろいろ工作をやっているんだろうなと、半信半疑ながら信じて見守っていたら、
「すみません。勉強したら沖縄に米軍が駐留することが必要なことだと分かりました」
だそうで。
この馬鹿野郎!!とはらわた煮えくり返りました。
だからみんな「大丈夫なんですか?」と心配していたんだろう? それを「大丈夫です。わたしに任せてください」って、どういう根拠でそういう安請け合いをしていたんだ!? 勉強したら必要だと分かりましたって、そもそも総理になる以前に何をやっていたんだ? 野党時代さんざん自民党政府のやることにいちゃもんつけていたのは、本当にただのいちゃもんだったのか? おまえは本当に小学生以下の大馬鹿者だな? どうしておまえみたいな無能が総理大臣になんてなってしまったんだ?
この大馬鹿大将以下、民主党メンバーはみんなそうだ。あっちこっちで勝手なことを言って、それを攻撃されて、いやあれはどうのこうのと政府が弁明して、どれだけ同じことを繰り返した? まったくもって行政の責任与党の自覚がない。いつまで経っても野党気分の学生気分のままでいる。野党はいい。政府与党のやることにクレームを付けていればそれでいいんだから。いくら文句を付けたって責任なんてなんにもありゃしない。
与党は違うんだよ。
おまえたちが、行政を、責任を持って、行って行かなくてはならないんだよ。
今までのように他人のせいにして文句を言っていられる立場じゃないんだよ。
この人たちはそれがまったく分かっていない。
無能。
それ以外に、どう評価できる?
あれだけの数を獲得して、自分たちのやりたいことはなんだって出来るはずだったのに、少し手を着けては簡単に放り出して、すべて自分で台無しにして、何もかも全部中途半端で、何一つ結果を出せない。
結果を出せない政治家、ましてや与党は、政治家失格だ。
民主党議員は結局アマチュアのまま、プロになろうとしなかった。そういう覚悟も意志もまったく見せなかった。
自分たちにやらせてくださいと立派な論文を発表して、じゃあやってみなさいとその権限を与えた。
失格だ。
この若造たちは、この分かったようなふりをした因業ジジイどもは、口先ばっかり達者で、具体的なことが何一つ出来なかった。
砂の城が崩れ去っていくのを我々国民は呆然と眺めているしか出来なかった。
その実務能力がまるで駄目だというのは分かった。
これ以上この無能どもに国の最も大事な行政を任せておいてはいけないと、
わたしは断じていた。
わたしが期待した「やったけれど、駄目だった」という結果も、何一つ残してくれなかった。彼らは「何一つやらなくて、勝手に駄目になった」だけだ。何かをやって次の足がかりになるべき結果を、何一つ残してくれなかった。
鳩山内閣から管内閣になり、
2011年3月11日。東北一帯を巨大な地震と津波が襲った。
わたしは最近、人や社会に対する考え方が変わってきた。
大きい一つに大津市の中学生自殺事件での市教育委員会の対応。澤村憲次教育長の会見には、なるほど人を殺したくなる気持ちとはこういうものか、とリアルに思った。これが仮にも教育委員長を名乗る者の言うことか。どこまでも我が身の保身に終始し、これで子供は大人なんて100パーセント信じなくなっただろう。
死ねと思った。
その教育長が襲撃されて重傷を負う事件が発生し、偽らざるところわたしは、ざまあみろと思った。ネットで軽々しくそのようなことを言うものではないと叱られるだろうか。
その際市長から「暴力は許されない」という言葉があったが、その暴力をさんざん無かったことと隠蔽してきたのは誰だ? 自殺の原因があれだけひどい暴力ではないと否定してきたのは誰だ?
テロはこうして発生する。
権力者によって事実が自分の都合のよいようにねじ曲げられ、正義が正義として通らなくなったとき、社会的な暴力は発生するのだ。
教育長を死ねと呪いながら、今わたしが考えているのはその家族のことだ。この人に子供はいるだろうか? 自分の父親が死者や遺族に対しあのような不遜な態度をとり続け、挙げ句にテロの被害に遭い、どういう気持ちだろう? それに対してこの父親は今どういう気持ちだろう? 相も変わらず自分のことばかり考えているのだろうか?
この一連の事件で思ったことは、社会はもはや正常に機能していない。そして日本にもテロの素地は出来てしまっているということ。わたしも含め、襲撃された澤村憲次教育長にはまったく同情が寄せられず、むしろ襲撃を讃えるような声の多いのがその証拠になるだろう。
暴力はいけないと言うのならば、暴力、テロを封じ込める一番の方法は、暴力に正義を与えないことだ。そのためには正義が正義としてきちんと通る状態を保つことだ。
今、少なくとも大津市にはその状態が保てていない。
わたしが人や社会に対する考え方を改めたもう一つ大きな原因は、
わたしの住んでいる県で、いくつかの市町村で福島県の震災がれきの受け入れ、消却を検討しているのだが、その焼却施設のある地域住民の反対で実施の目処が立てられないでいること。住民いわく、放射能の安全が完全に確保されていない。風評被害の恐れがある、ということ。
3・11震災からじきに1年半が経とうとしている。
今現在、日本国民のこの震災に対する思いはどうなっているだろう?
福島がんばれ!などと言葉では聞くけれど、それは単なる雰囲気的なキャンペーンになっていないだろうか?
3・11の当時、日本国民はあれをどういう思いで見ていただろう?
こういうことを言って怒られているニュースがあったが、わたしはかなり本気で「日本沈没」という事態を心配した。それを信じるだけのリアリティーがあった。
最近、あの当時連日繰り返し流されていた地震被害や津波の映像を見ない。
震災被害者の気持ちをおもんぱかってのことだろうが、
わたしは折に触れてリアルな映像を流すべきだと思っている。
またひねくれたことを言っていると思われるだろうが、では訊くが、今日本国民はあの大震災にどれだけのリアリティーを持っている?
被害を受けた東北の人々、福島の人々に、ああ気の毒にねえと言いつつ、すっかり他人事になっていないか?
被害を受けた人々に対しあの当時ナショナリズム的に燃え上がった同情の気持ちは、今やすっかりよその地域の、他人事になっていないか? 言ってしまえば、ああ、うちの地域でなくてよかったね、と。
心ないことを言うなと叱られるだろうか?
では、何故、細心の注意を払って「安全だ」とされる震災がれきの受け入れに、そこまでのアレルギーを示して反対する?
そう言われれば焼却施設の住民は「じゃあおまえのところで引き受けろ」と言うだろう。「なんでよりにもよってうちが引き受けなくちゃならないんだ?」と。
その通りだ。みんなそう言う風に考えている。
気の毒にねと同情の言葉を口にしながら、じゃあ協力してくださいとお願いされて、「いや、うちはちょっと困ります」と慌てて拒否する。
それでいったいどう復興しろというのか?
いっしょに頑張ろう。あなたたちは一人じゃありません。と涙ながらにメッセージを送っていた、あの気持ちは、どこへ行った?
全部放射能が悪いか?
じゃあ福島を見捨てるか?
日本国民がそう決めて、福島県民に対してそう通告するならそれでもいいと思う。
それならば、故郷に帰れない県民の生活を、日本国が引き受けなくてはならない。
どちらにするか、その決定をしなければならない。
だからわたしはさっさと内閣を解散して総選挙を早期に実施すべきだと思っていたのだ。
あの大震災の甚大な被害を、みんなどう評価しているのだろう?
みんな二言目には復興復興と言うが、わたしは不思議でならない。
あれだけの甚大な被害を、例え放射能事故がなかったにしろ、そう簡単に復興なんて出来る程度のものか?
わたしは10年、20年、50年の単位で考えなければならない大事業になると思っていた。
たったの半年、1年、1年半程度で元の生活になんて戻れるようなものではないと、あの巨大な被害の様子を見て思っていた。
どうしてみんなこんなにも軽々しく復興なんて言葉を言える?
そんなことを言うと、せっかく頑張ろうとしているのにつまらない水を差すな!と叱られるだろうか。
ではどうやって復興する?
それを決めなくてはならない。
10年、20年、50年の大計画になると、わたしは思っていた。
そのためには当然、それだけの大事業の、芯となる遠大な道筋を決定する必要がある。
遠大な大事業のための、揺るぎのない幹線道路を、一本、まずは通す必要がある。
この道路をどこにどういう風に引くか? 間違いのないようにしっかりと定めなければならない。
ちなみにここで言う幹線道路とは物の例えで、計画の理念と方向性のことを言っている。
1年2年の計画ではない、10年20年の大計画だ。
それを誰に決めさせる?
あれだけの無能ぶりと醜態をさらした民主党政権に、それをゆだねるか?
何を馬鹿な。
それは自殺行為に等しい。
と、わたしは思っていた。だから早期解散総選挙を支持した。
しかしどうも世間の風向きは違ったようだ。
こんなたいへんなときに解散なんてとんでもない! 挙国一致で国難に当たるべきだ!と。
で? どうなっている?
復興は進んだか? 復興のための計画作りは進んでいるか?
いつの間にか国会では消費税増税法案が可決されている。
いったい何をやっているんだ?
不満を言うわたしを元からアンチ民主だった人は、「今さら何を言う? おまえだって票を入れたんだろう?」と叱るだろう。
その通りだ。言い訳だが、まさかああなるとは思ってもみなかった。
だから、自ら掲げたマニフェストを何一つ守れない無能政権は謝罪してさっさと解散すべきだと思う。そして二度と政治の舞台に帰ってくるなと思う。
それなのに、どうして今も政権に居座って、「任期中は上げない」と言っていた消費税を「任期後に上げます」と決めてしまうのか? 最低でも、それはおまえたちの決めることではないはずだ。約束を何も果たせず、日本という国をここまでガタガタにしてしまったおまえたちが、どうしてその将来を「政治生命を賭けて」決める権利がある? 最初からこの詐欺を計画していたのか? 国民世論は、どうしてもっと怒りの声を上げない? 嘘をつかれたんだぞ? 民主党のマニフェストは元々、口約束だけの選挙公約を厳格な物にしようと自らに課した物ではなかったのか? それに踊らされたお金持ちのおぼっちゃま鳩山元総理はただの金蔓の道化か? だとしたならあまりにも悪質な犯罪だ。確かに、日本の議会制民主主義は議会を行う議員を選任する物で、その政策を直接決定する物ではない。しかし、選挙の時に約束した理念をも反古にするのでは、我々国民はいったい何をもって次の選挙で政治家を選ぶ? 人柄か? 阿呆らしい。政策か? 当選後に平気で反古にされる政策に、どうして票が入れられる?
民主主義は、その信頼を失った。
これは、将来に向けての罪である。
しかしそれも、表層的な状況であっちへこっちへ揺れ動く国民世論のせいでもある。
国民世論はいとも簡単にマスコミに流される。
福島原発周辺地域を視察して「まるで死の街だった」と発言したことを叩かれて就任したばかりの経済産業相が辞任に追い込まれたことがあったが、何をやってんだと思った。マスコミと、それを後押しする世論がだ。死の街。その通りじゃないか。いったい何を幻想を抱いているんだ? だから、死の街を、元の人の生きる街に戻すのが、仕事だろう? いっさい具体的な仕事をさせないで、そんな抽象的な発言一つ取ってまるで鬼の首でも取ったように得意になって大騒ぎして、これから仕事をさせる大臣を首して、何を得意になっているんだ? 首にするのは、仕事の出来ない無能政治家だろう?
しかし世論と言うが、いったいどこの世論だろう?
少なくともわたしはそんな意見は支持しないし、誰が言っている世論か、分かりゃしない。
マスコミが「厳しい世論」と責め立てているだけじゃないか?
その世論は、統計学的に正しい物なのか? ちょっとそこらで道行く人を捕まえて、「え〜、ひどいこと言いますねー」とコメントを取って、それを「世論」と主張しているに過ぎないんじゃないか? そして「世論」と報道することによって国民世論が「それはかしからん」と形成されたのじゃないか?
国民は、まともに物を考えているのか?
いとも簡単に自分の「世論」を刷り込まれて、得心している。
その結果もなんにも考えていない。
テレビの言うことを簡単に受け入れて、偉い人の言うことを「そうだ! その通りだ!」とあたかも自分がそう考えていたように「世論」を主張する。
小沢一郎を極悪人のように報道するが、あれもどうなんだ?
政治資金規制法? それなに? なんか国民の生活と関係あるの?
政治と金の問題? それは問題ですね。ところで、どうして政治にはお金がかかるの? 議会で話し合って問題を解決して行くんでしょう? どうしてそれにお金がかかるんです?
お金に左右される政治というのがおかしいんでしょう?
問題だというのなら、政治にどうお金が絡んで、どう政治が動かされているのか、それを明らかにし、そうしたことの起きないような法律を作るのが、国会議員の役目でしょう?
どうせあーだこーだと理屈を付けて抜け道だらけの政治資金規制法なんて物しか作る気がなくて、その緩い網に引っかかる奴がいると、それ引っかかったぞ!と大得意になって正義の味方を演じる。
小沢一郎は結局グレーで、裁判で有罪にはならなかったわけでしょう?
その裁判の結果を無視して、いや、あいつは悪いお金をもらっているに違いないって、それは思い込みの偏見というものでしょう? 事実であったとしても、どうせ大物政治家なんてのは似たり寄ったりじゃないんですか? これも偏見ですけど。
この事件でもっと大きな問題は、取り調べの検事が調書を偽造したことだ。
これがどれだけ恐ろしく、許し難いことか、どうしてもっとみんな考えない?
人を罪人にする権利を持つ者が、自分の勝手な思い込みで、事実に反する証拠をでっち上げ、容疑者を犯罪者に仕立て上げようとしたのですよ?
これがどれだけ恐ろしいことか、分からないんですか?
それに比べたら小沢一郎が黒かグレーかなんてどうでもいいです。証拠が偽造された時点で検察はアウトです。
どうしてみんな表層的な情報に一々大騒ぎして、物の本質をもっと考えようとしない?
どうして情緒的な物にばかり過剰に反応する?
政治は昼食ついでに眺めるワイドショーではないんですよ?
福島の震災がれきも、沖縄の米軍基地問題も同じだ。
そこに問題があり、地元の人が困っている、問題を認め地元民に同情的な態度をとりながら、じゃあそちらで引き受けてくださいと言われた途端に手のひら返しで態度を豹変させる。
今米軍の新型輸送ヘリ オスプレイの配備計画が問題になっている。
これも反対反対の大合唱で、確かに事故は問題だが、それにしても基本的に戦闘機を、安全な新幹線か何かと考え違いしてないか?
安全が保障されないのは困る。しかし、いち早く戦場に駆けつけ、危険な任務を行う機体が、機動性を最優先し、乗り物としてかなり無茶な設計が行われているのも、その性格上致し方ないだろう。
米軍は導入に断固とした思いを決めてしまっているようだ。
反対して、では、米軍の後ろ盾なく、今問題になっている領土を、どう守り抜く? 取り返す?
反対して、米軍の助けなしでそれを行う覚悟が、日本国民にあるか?
どうもわたしも論調が右翼傾向に寄って困るが、事実は事実として見なければならない。
日本に、米軍の助けなしで中国、韓国、ロシアと、軍事的に渡り合う覚悟はあるか?
日本国民に軍事的に事を構えるつもりはないだろうが、それではおそらく、それらの日本固有の領土は、かの国々に奪い取られることになるだろう。
アメリカはもはや、知らんぷりだ。
鳩山の馬鹿とオスプレイ問題ですっかりへそを曲げてしまっている。
アメリカにとっての最重要友好国は、日本より、韓国へ移り、経済的な影響力は中国の方が絶大になっている。
アメリカは、いざとなれば日本を捨てるだろう。
妄想だと思うか?
領土問題でこれだけ揉めているのに、アメリカはいったいなんのために強大な軍事力を沖縄に駐留させている?
アメリカが日本にとって真の友好国、パートナーであるならば、日本はアメリカの軍事戦略に協力しなければならないし、一方アメリカは日本の主権を無視した日米地位協定の全面改正に応じなければならない。
お互いに相手を切るか、協力を深め対等な関係に昇格するか、考えなければならない。
今の日本はアメリカの言いなりの子分であり、それさえも金の切れ目が縁の切れ目で放逐されようとしている。
対等な関係になってこそ、個々の問題を共に知恵と努力で解決していく事が出来るのではないか。
しかし対等な関係になるにも、日本は覚悟が必要だ。
あくまで我が道を行くで、領土問題を平和的に解決できたら、それは素晴らしいことで、世界に先駆け、未来への指針になると思うが……どうでしょう? はなはだ疑問だ。
領土問題に関して、中国政府も韓国政府も馬鹿だと思う。
これだけ対日感情をあおって、国民を戦闘態勢へ駆り立てて、それでいったい、どう決着をつけるつもりだ? 双方…日本を含め、今の状態でどう領土問題が決着しても、国民感情……相手に対する憎しみの気持ちは、絶対に残る。
だから日本人は冷静な対処をしなければならないという意見もあるだろうが、今は日本人は心から怒るべきだと思う。韓国大統領はその談話において日本人に絶対言ってはいけない事を言ってしまった。日本は韓国に対し殺気をはらんだ怒りを見せるべきである。
あなた方は我々をこれだけ本気で怒らせてしまっている。あなた方は、本当に日本人と殺し合いをしたいのですか? 戦争の悲劇を、また繰り返そうというのですか?
今度、領土問題で戦争が起こったら、今度は間違いなくあなた方にその非があります。日本は変わらずずっと冷静な話し合いで、客観的な事実の確認で、問題を解決しようと訴えてきました。しかるにあなた方は、事あるごとに「日本の帝国主義! 軍国主義!」と感情的にわめき散らすばかりで、まったく冷静な、平和的な問題解決を図ろうという態度を見せませんでした。
あなた方は今回、言ってはいけないことを言い、日本人を本気で、韓国人を憎ませてしまった。
また、殺し合いをしますか?
そうですね、今のあなた方なら、日本に勝ち、日本人を殺すことが出来るでしょう。そうして今度は、あなた方が日本人から「この侵略者の人殺しめ!」と憎しみを受け続けますか? あなた方はそれを勝利者として、得意になって受けますか? 得意になって日本人を侮蔑しますか? 少なくとも、戦後の世代の今の我々は、過去韓国人に対してそのようにおごった気持ちを持ったことはありません。
我々は本当に、何故、若いあなた方が、そうまで感情的に日本人を憎み、蔑む言動を取るのか、理解できないで戸惑っているのです。
何故ですか?
その怒り、憎しみは、本当にあなた方の思想、感情なのですか?
その根拠はなんなのです?
わたしが、あなたに、いったいどんなひどいことをしました?
それは、わたしの罪なのですか?
わたしたち日本人は、戦後、本当にあなた方に、なんらの償いも、してきませんでしたか?
それをあなた方は、知らないだけなのじゃないですか? あなた方に日本人はこんなにひどい悪人だから憎めと、教えた者たちに、教えられていないだけなのではないですか?
中国人もいまだに日本人を「軍国主義」とののしる。訳が分からない。
日本人という憎むべき敵民族を設定することで漢民族を団結させ、一つに束ねようと意思形成を行っている。
政府の見解を一方的に宣伝するだけで、徹底した情報管理、言論統制で反論を許さない。国民の間にもこと日本人を憎むことだけは、疑問や反論を許さない、ナショナリズムを植え付けてしまった。
あなた方はいったい、どういう人間になりたいのです?
世界を支配したいのですか?
漢民族こそが史上最も優良な人種であると、世界に誇りたいのですか?
我々日本人はそんな妄想、とっくに捨て去っています。世界にさんざんいじめられていますからね。日本人はすっかりひねくれて、性根がねじくれているんです。みんな自分たちの生活でせいいっぱいで、わざわざ外国の人間を憎むような面倒なこと、したくはないのです。国民にそんな無駄なエネルギーはないのです。
日本人はもう、どこの誰とも殺し合いをしたいなんて、思っていないのです。
しかしその日本人にも感情やプライドがあります。一方的にののしってくる人間を嫌うのは、当然の感情でしょう?
あなた方は他人から盗むばかりで、自分たちのオリジナルという物を持たない。人の物をコピーして、自分の物だと平気で言い張る。だから人を悪く言うことでしか自分のプライドを誇示できない。人に誇るべき自分のオリジナルが無いからだ。
我々日本人は過去、あなた方の先祖から多くの物を学んだ。そこから我々は自分の文化を築いてきた。ルーツはあなた方にある。しかし今現在我々が持っているのは我々が長年の試行錯誤と研鑽で築き上げた我々オリジナルの文化だ。完成品をコピーするのとは全然違う。まさかその差が分からないわけではないでしょう?
中国三千年の歴史というのは、まったくの過去ですか? 今現在のあなた方は、人から盗み、奪う以外に、何が出来ます?
自分の文化を持たぬ者、民族地域の別なく誰もが共感する思想を持たない者は、世界から決して尊敬されることはない。
物を奪うだけで、独りよがりのわがまましか言わぬ者は、例え大金持ちであっても、心の中では軽蔑されるものです。
韓国人も中国人も、数十年前まで皆、
「敗戦の焼け野原から高度経済成長した日本人はすごいと思う。しかし我々は、日本人のようにはなりたくない」
と、その物的な強欲さ、休むことを知らぬ働き蟻ぶりを軽蔑されたものです。
しかし今や、韓国人や中国人の方が、よっぽど日本人らしくなっているではないですか?
あなた方は、あなた方の親、そのまた親の世代が軽蔑していた日本人以上の日本人に、成り下がっているのですよ?
そのあなた方が、どうして日本人の悪口を言います?
最後に、震災からの復興について。
今の与党政府は、もうじき終わり、与党政府の役割から半永久的に解放されるでしょう。
次の政府には、しっかりとした復興の方向性を作成してほしい。
日本人はこの未曾有の大災害から今日明日復興できるなどといった幻想を捨てるべきだ。
だからこそ、はっきりした復興の指針、道しるべが、早期に必要なのだ。
10年、20年、30年後でも、素晴らしい復興が果たされ、故郷に帰れると確実に信じることが出来れば、今日、明日を、被災者も希望を持って生きられるはずだ。ゴールは遠くとも、確実に存在すると信じられれば、毎日、一歩でも二歩でも、着実にゴールに近づいていけるはずだ。
ゴールのない状態は一刻も早く解消してほしい。
これは国の問題だ。日本人の問題だ。ナショナリズム、大いにけっこう。
我々は福島を見捨てないの言葉を、はっきりと、国の言葉として実践していける政治を、我々国民世論も形成していかなければならない。
次が、政治が国民の信頼を回復する最後のチャンスだと思う。その次は、本当にもうないだろう。次で政治に裏切られたら、国民は本当にバラバラの個人主義になって、社会は捨てられると思う。それは悪夢だと思う。
そうならないために、国民も賢く世論を形成していく必要がある。
国民が国民を信じられるチャンスも、もう後がないかも知れない。
あと一回だけ。
わたしも自分にそう言い聞かせます。