幸せなハミルトン伯爵家の四姉妹
数年後、セドウェン王国社交界にて。
この日はヘッセン王家主催の夜会が開かれていた。
「あ、ハミルトン伯爵夫妻だぞ」
「まあ、ヘンリク様もロヴィーサ様も、仲睦まじい様子ね」
父シグルドが隠居し、ハミルトン伯爵家はロヴィーサとヘンリクが盛り立てているのだ。
お互い支え合い、ハミルトン伯爵家は安泰である。
「お、オーディン様とヨンナ様だぞ」
「まあ、お二人とも絵になるわね」
ヨンナは臣籍降下して公爵位を賜った第三王子オーディンと結婚した。
公爵領に機械工学の学校などを設立し、得意や趣味を活かしている。
「あら、クレイツ子爵夫妻よ」
「クレイツ子爵家といえば、この勢いだとまた伯爵位になれそうだと聞いているぞ」
フォルケと結婚したウリカ。
伯爵位から子爵位に降格していたが、二人の努力のお陰でクレイツ家が再び伯爵家に戻れる日はそう遠くなさそうだ。
「あら、ヒェルタ子爵令息アルヴィド様と、そのご婚約者スティーナ様だわ」
「スティーナ嬢、確か体が弱いという話だったけど、丈夫になられたんだな」
アルヴィドが医学を学び、その成果によりスティーナの体はすっかり丈夫になっていた。
スティーナは今ではもう何も諦めることはなくなっていた。
ハミルトン伯爵家の四姉妹は、全員自分らしくいられる人の隣で幸せになったのである。
まさしく光の四姉妹らしい、光り輝く笑みを浮かべていた。
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