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27 俺と幼馴染


「あの、一目惚れです!よかったら友達からでいいからよろしくお願いします!」


他のクラスの女子が目の前で告白している。

そこそこ可愛い。小柄で目が大きくてスタイルも良い。

男なら誰でも好きになってしまいそうな感じの子だった。


「ごめん、僕は運命の人がいるから。」


俺にじゃなくて猫宮に。


教室から出ると入り口に集まっていた女子から1人が前に出てきて、猫宮に告白する。

実はこいつ、小春や里奈がいない時はしょっちゅう女子に声をかけられている。


その度に断って、女子を泣かせている。


「なあ、猫宮お前本当に小春が好きなの?」

「何度もそう言ってるつもりだけど?」


小春がいない時の猫宮は、女子達が言う王子様っぽさはあまりない。

これが素で、きっと小春の前では猫を被っているんだと思う。


「それが本当ならいいんだ。でも、もし小春を傷つけるような事をするなら……。」


もし猫宮が小春を傷つけたら俺はどうする?

小春の家の猫がいなくなった時も一緒にいたのは里奈だった。

俺はなんて声をかけていいか分からずに、何もしない事を選んだ。それが良いって思ったから。


「僕が小春ちゃんを傷つけると思ってるの?」

「そんなの、わかんねえけど。」


猫宮が小春に惹かれてる理由が俺にもわからない。

幼い頃に助けられたとか言ってるけど、そんな話初耳だった。

ずっと小春と一緒に過ごして来たけど猫宮みたいなやつは初めて見た。

だから俺も里奈と同じ考えで、猫宮が純粋な小春をからかっているんだと思っていた。


「僕にとって小春ちゃんは世界一大切な女の子だから。」


真剣な眼差しで言う猫宮は嘘をついてるように見えなかった。

男の俺でもかっこいいって思うし、小春もこいつに惹かれてる。


「……。」


俺はそれ以上何も聞けなかった。


その後も猫宮は色んな女子に声をかけられて、

更衣室に着いたのは授業開始ギリギリだった。


今日は新学期の恒例の体力テスト。

猫宮には負けたくない。

ちょっとした対抗意識があった。


「早く着替えていこーぜ。」



猫宮を待っている間、昔の事を思い出していた。


「こはる、そーたのおよめさんになりたい!」

「むりだよ!じゅーはちじゃないもん!」

「じゃあ、じゅーはちになったらおよめさんになる!」

「おれがおぼえてたらな!」


公園の砂場で遊んでいた時の事。

確か3歳ぐらいの時、俺はしっかり覚えてる。

親戚の結婚式に参列して来た小春は、よっぽど花嫁が素敵だったのか一日中その話をしていた。


あんな約束覚えてるのきっと俺だけだろうな。



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