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14 私と思い出



「ただいまぁ……。」


なんか大変だったなあ。

家に帰るとどっと疲れが押し寄せてきた。


あの後里奈と猫宮くんは


「私の方がこはるんの事知ってるし!」

「僕の方が知ってると思うけど?」

「きも!ストーカーじゃん!」

「好きって気持ちを、ストーカーって不名誉な言葉にしないでもらいたいな?」


と、言い合いを終わるまで続けていた。

どうして私なんかの事で2人があんなに言い合っていたかが分からない。


もう、普通に仲良くしてくれたらいいのに……。


はぁ、と大きめのため息を吐いた後

2人の事を思い出してくすっと笑ってしまった。


今日はとても大変で疲れた日だったけど、とても楽しかったみたい。

猫宮くんも謎が多いし、結局なんで私を好きな人って言ってるのか分からなかった。


思い出すだけでも頬が熱くなる

あんなイケメンに好かれるのはもちろん嬉しいけど

好かれる事をした覚えがないのは不気味。


それに私と、結婚の約束をしたとか言うし……。


全く思い出せない。



「おかえり小春、学校どうだった?」

「ただいま、里奈も颯太もいるし楽しかったよ。」


それに仲良くなれそうな人もいた。

木村くんと……猫宮くんはまだ分からないけど、悪い人ではないと思う。


「そう、よかったわ。早く着替えておいで、洗濯回しちゃうから。」

「はーい。」


お母さんに返事をして、自室への階段を登る。

そして部屋を開けて


「レオ……ただいま。」


机の上にある大好きだった猫の写真を見て、悲しみを思い出す。


レオの事は忘れてはいなかった。

けれど、今の今までレオがいなくて寂しいって気持ちを忘れてしまっていた。


「ごめんレオ、あなたの事忘れたわけじゃないの。」


写真を抱きしめる。

そしてレオが居た感覚を思い出す。

ふわふわの毛を撫でた時の手触りや、肉球の匂い、

呼ぶと返事をしてくれた時のちょっと高めの鳴き声。


大丈夫、ちゃんと全部覚えてる。


「今日ちょっと、変な事があったの。」


写真を持ったまま座って、レオに今日あった事を話してみる。



「それでね、その猫宮くんと里奈が仲が悪くて……、そのうち仲良くなってくれるかなあ、あの2人。」


里奈は人の事嫌ったりとかあんましなかったはずなんだけど……。どうしてあんなに猫宮くんにつっかかるんだろう。


「私の事心配してくれてるのかな?」


レオの写真に話しかけてて、ふと思った。


私さっきから学校の話ばかりしてる。

昨日はレオがいない喪失感でいっぱいだったのに。

今は明日の学校が楽しみで仕方ない。


「大丈夫、レオの事は絶対忘れないからね。」


一生私の大好きな猫。








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