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第66話

 みらいものはらも、その美しい黒髪を腰のあたりまで伸ばしている。

 二人と手をつないで森の中を歩いているさなぎは、そんな二人の黒髪を見て、自分ももっと髪を伸ばそうかな? と考えた。(さなぎは肩までの黒髪を今日も、ポニーテールの髪型にしている)

 みらいとのはらは森の中を歩いている間、ずっとおしゃべりをしていた。(とても楽しそうだった)

 みらいものはらもどちらもすごく綺麗だとさなぎは思った。

 そしてどちらも二人のお母さんとなんとなく、よく似ていると思った。

 みらいお姉ちゃんはさやかお母さんによく似ていた。

 綺麗だけど、少し強気な雰囲気があって、つり目ぎみで、攻撃的で、いつも自信満々で、生意気で、でも、本当はすごく優しくて、あたらめて、みらいお姉ちゃんはさやかお母さんによく似ていると思った。

 のはらはどことなく柔らかい雰囲気を持っていて、丸目で、いつも笑っていて、(最初出会ったときは怒っていたけど)優しくて、真面目で、それからとても良い匂いがして、のぞみさんに会ってからは、お母さんののぞみさんに似ていると感じるようになった。

 さなぎはどちらかというとお父さんに似ているね、と言われることが多かったから、お母さん似の二人のことが羨ましいと思った。(別にお父さんに似ていることが嫌なわけじゃないけど)

『空気が澄んでいて、とても気持ちいですね。森って。太陽の日差しも遮ってくれるし、涼しくて良いですね。また眠ってしまいそうです』

 とそんなことをポケットから半分くらい体を出している、妖精さんが言った。

「本当だね」と小さな声で、さなぎは言った。

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