表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/93

第26話

 のはらはさなぎのために縁側に置いたままにしていた麦茶とスイカをお盆の上に乗せて、自分の部屋まで持ってきてくれていた。

 そのスイカ(の最後の一つ)をさなぎは食べているところだった。(麦茶も二つのコップの中からもう、なくなっていた)

 のはらの部屋はとても綺麗に片付いている清潔な部屋だった。

 床は畳で、部屋の中には出入りをするためのふすまとは違い、服や布団などが入っているもう一つのふすまがあった。

(その中をのはらは少し恥ずかしそうにしていたけど、さなぎに見せてくれた)

 部屋の中には勉強机と小さな鏡と小さな箪笥があった。

(机の上には時計とぬいぐるみが置いてあった。かわいいくまのぬいぐるみだ。そこにはランドセルがあり、勉強道具もきちんと整頓されて置かれていた)

「どう? なんにもない部屋でしょ?」とのはらは言った。

 のはらは部屋の電気を紐を引っ張ってつけなかった。(電気をつけなくても良いくらいに、部屋の窓からは明るい太陽の日差しが差し込んでいた。

「そんなことないですよ。とても素敵なお部屋ですね」

 とさなぎは言った。

 そのさなぎの言葉を聞いて、表情を柔らかくしたのはらは「どうもありがとう、さなぎちゃん」とさなぎに言った。

 それから二人は座布団の上に座って、お話を始めた。(のぞみさんがやってきたのは、それからすぐのことだった)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ