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ash

作者: 喜岡せん

燃える夕日が冷めた町で 僕はひとり眠っている

零れ落ちた焔の熱を 未だ瞼に残したまま


有機は腐り 無機は錆び

勇気が腐り 雪が呑む


不健康な日々に笑い方を忘れた 鏡に問う「お前は誰だ」

ヤクヅケの腕で掴む未来はたかが数秒先 コンマ先に絶望も悲観も抱かない


霞む視界で頼りにするのは 君の背中だけだった 昔は

でも 今はどう? 頼りになる君はもういない あるのは見慣れた注射器だけ

これさえあれば また君に会いに行ける

また君と笑い合える どうか夢から覚めないで 醒めないで


二十六年の歳月 与えられた不適合のカードが愛おしい

三十五分のリミット 錆びた心臓にトリガーを引く


狂い始めたのは あの時 たぶん 万引きをした 違う 人を殴った 違う

クスリをやった 違う? 君を刺した たぶんこれ


白銀の月 白い海 眩む世界に 君がいる

午前二時 闇を掴む 正しい位置は 僕の居場所じゃない


光の無い狂気の中で 僕と踊ろうよ ふたりなら

錆びたナイフで君を誘う  痛みを快楽に変えて


不健康な日々に生き方を忘れた 鏡に問う までもない

ヤクヅケの腕が望む未来はその先に無い コンマ先 墜ちて 墜ちていく

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