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997回目 2021/12/5

 オチが全然見えないまま突き進んでいたので、タイムアップして安心した覚えがあります。


 一回目

 お題『嘘のパイロット』

 必須要素(無茶ぶり)『ご飯』

 文字数『1076文字』 未完


 タイトル『チンケな詐欺師の初フライト』


 嘘がうまいことに越したことはない。


 けど、重ねるだけ重ねた嘘なんて、ろくなもんじゃない。


「というわけで、本日臨時で国際線のパイロットになってくれた君塚さんだ。すみません、うちの人材不足に巻き込んでしまって」


「いえいえ、私もちょうど非番でしたから」


 え? なんでトーシロが偉そうに言ってんの?


 俺詐欺師よ? 人を騙して飯食ってる最低な人種よ?


 航空機のパイロット? 免許なんてあるわけねーじゃん。視力も裸眼で1.0切ってるし、管制官とのやりとりなんてできるわけがない。


 あー、マズイ。マジでマズイ。


 昨日の記憶がなかったらどれだけ良かったことか。それなら、ただバックれるだけでよかったのに。


『いい飲みっぷりですなぁ! ちなみにご職業は?』


『あざーす! 実はこう見えて、国際線の操縦士してます! たはは! なんつっt』


『なんと!? これは奇遇ですなぁ!』


 これが昨日、俺がこんな場所にいる原因になった会話だ。


 相席居酒屋なのに何故かおっさんとマッチメイクし、しかも何故か意気投合して、酒の勢いで病欠したパイロットの穴埋めを引き受けてしまった。


 いや、酒が回ると口も回るタチだったのが最悪の裏目に出た結果だ。


 さすがにこのまま流れに身を任せるのはマズイ。俺は嘘で金を騙し取るのはいいが、嘘で殺人をするほど狂った根性をしてないつもりだ。


 ここはなんとか言い訳して、やっぱり無理でしたと逃げるしかない。


「こちら、本日の副機長の三隅くんです」


「三隅です。本日はよろしくお願いします」


 え、めっちゃかわいい。女性パイロットとか珍しいな、おい。


「あ、あぁ。君塚です。よろしくお願いします」


「お願いします。すごいですよね、私と同い年くらいなのに、もう機長だなんて! まだまだ経験が浅い若輩者なので、勉強させていただきます!」


「ははは。まぁ、お手柔らかにお願いします」


 っべー! この子めっちゃタイプ! お持ち帰りしてー!!


 って、待て待て! なんか俺、さらっと安請け合いしなかったか?


 飛行機なんて動かしたことねーよ! リップサービスで盛った経歴が、どんどん自分に返ってくる……!


「フライトまであまり時間もありませんので、早速準備の方をお願いします」


「わかりました」


 ニコッと笑ってわかりましたじゃねーよ、俺!!


 詐欺師が板につきすぎだろ、少しは焦る顔色を見せろや!


 どんな時でも表情筋は常に操作し、周りに合わせるようにした結果がこれか?!


 //(時間切れ)




 二回目

 お題『最弱のダンジョン』

 必須要素(無茶ぶり)『クレジットカード』

 文字数『1063文字』 未完


 タイトル『最低最悪な雑魚ダンジョン』


「ありがとうございましたー」


「……はぁ、また出費が嵩む……」


 財布にクレジットカードをしまい、飛んでいくお金を空に幻視する。


 ここまで不景気な顔をしているマスターなんか、僕以外にはいないだろう。伊達に最弱のダンジョンマスターなんて言われていない。


 ダンジョンマスターは、ざっくり言えば経営者だ。報酬を用意し、獲物を引き寄せ、逆に身包みを剥いで生活の糧を得る。


 食物連鎖と経済活動を足して二で割ったようなものが、ダンジョンマスター業と言えよう。


 ダンジョン運営で重要なのが、立地と難易度だ。


 獲物がきやすい場所にあるなら、より多くの獲物を引き寄せるためにあえて難易度を下げないと実入りが少なくなる。


 逆に獲物の住処から遠い場所にあるなら、あえて難易度を高めに設定してブランド化し、ハイリスクハイリターンな高級路線を打ち出すのが常道だろう。


 そんな中、僕のダンジョンはそのどちらにも属していない。というか、ただ単に忘れ去られた辺境ダンジョンなのだ。


 立地は最悪。獲物はおろか、他の生物でさえ寄り付かないような瘴気が蔓延する穢れた土地のど真ん中に、僕のダンジョンの入り口がある。


 当然、動物さえ迷い込まない場所に収入になりそうな獲物が近づいてくるはずもなく。維持費と修繕費だけがどんどん積み上がっていく赤字経営が続いている。


 今日、ダンジョンマスター用の商店に顔を出したのも、湿地帯の地下に建設されたダンジョン経路のいくつかが水漏れしていたから、修繕用の資材を購入していたのだし。


 そんなだから、獲物誘引用の労働者も集まらない。いくら求人広告を打とうと、僕のダンジョンの悪評は広まり切っているから、誰も近寄らないのだ。


 そりゃあ、まともに給料が出ないようなところより、自分の身の丈にあった難易度と環境の職場で働きたいと思うのはわかる。僕だってそうだ。


 でも、仕方がない。あれはうちの親から財産分与で継承した店舗であり、唯一の財産でもあり、僕の住居でもある。手放した後の就活の方が怖いんだ。


 だって、僕はダンジョンの能力に相応しいくらい弱いから。こんな雑魚じゃ、きっとどこのダンジョンでも雇ってもらえない。


 幸い、種族的な特性で土や草など、そこら中に落ちてるものを食べれば生存はできる種族だから、食うに困ることは死ぬまでない。美味しいものとは無縁だけど、死にはしないのだから儲けものだ。


 ……どんどん負け犬根性が育ってきている危機感はある。でも、どうしようもな//(時間切れ)


『なろう』でもダンジョン運営物はほとんど読んでこなかったですが、多分『なろう』で出すとしたらこんな感じのスタートだろうなとは思いました。


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