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994回目 2021/12/2

 そろそろ本格的に『コミティア』へ行かないといけない気がしてくるから不思議です。


 一回目

 お題『僕の嫌いな秋』

 必須要素(無茶ぶり)『コミティア』

 文字数『1012文字』 未完


 タイトル『速い必要はないと思いたい』


「やっぱやろうぜ、コミティア」


「一人で黙々とやっててもキツイだろ? 俺らもやってるから、手伝えるぞー?」


「悪いけど、俺は一人がいいから」


 高校の漫画部に入ったはいいものの、部員になってからも勧誘があるのはうんざりする。


 俺は別に何かやりたいことがあるから漫画を描いてるわけじゃない。描きたいから描いてるだけだ。


 それこそ、プロになりたいとか人に見せたいとか、そんな欲が一切ない。誰に言ったところで信じてはくれないけど、俺はただ描きたいだけだ。


 頭の中で暴れ回っている世界を。


 外に吐き出して、ただ楽になりたいだけなんだ。


「……はぁ」


 部室にいても作業が続かなかったから、途中で抜け出して家で作業しようと決める。


 帰り道でため息が出るのは仕方がない。ある程度の道具は揃えていても、部室ほど充実しているわけじゃない。


 デジタル作画もできるはできるが、部活で必要な文化祭用の作品はアナログが基本だ。そうした道具は、やっぱり部室の方が豊富にあってやりやすい。


 家でやるときは、少ない道具からできることを見つけて進めるだけだ。仕上げは部室に持っていってやるしかできない。


 文化祭、だるいな。俺は作品を作れればそれでいい。時間なんて気にしたくないし、個人としては気にならない。


 でも、部活として活動実績がないと部費が出ないから、文化祭の他にもコミティアみたいなイベントに参加する必要がある。


 頭ではわかっているつもりでも、心はついていかない。自分と周りの世界とじゃ、走る速さが違いすぎる。


「秋は本当、憂鬱だ……」


 イベントが多く控えていて、準備もまた多くなる。コミケに参加する奴もいるし、手伝わされるのも日常茶飯事だ。


 商業ペースだったら大勢の人手がいるけど、個人制作ならゆっくりしてもいいじゃないか。


 頑張らないわけじゃない。急ぎたくないだけだ。


 飽きられてもいいし、面白くないと言われてもいい。


 自己満足のための作品づくりで何が悪い? 描きたいから描くことの、何がいけない?


「本当、この時期嫌いになりそうだ……」


 紅葉が始まった、とニュースにはあったけど、俺が描いてるのはまだ夏の季節の漫画だ。


 あんまりゆっくりしすぎると、季節感がわからなくなる。肌から伝わる空気感と、頭の中で渦巻いている世界観が一致しなくて、時々混乱するし。


 //(時間切れ)




 二回目

 お題『情熱的な使命』

 必須要素(無茶ぶり)『100字以内』

 文字数『96文字』 完結


 タイトル『初めて見せたやる気』


「お願いします!」


「……好きにしろ」


 入社以来見せなかったやる気に満ちた部下に、俺はついに折れた。


「やった! 今年の担ぎ手、頑張ります!」


 ……祭りの日の有給休暇を許可して。


 久々にエグイ無茶ぶりに当たりました、『100字以内』。必要文字数が少ないほど、掌編(しょうへん)の落とし方が難しくなるので。


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