993回目 2021/12/1
地球人の方を『宇宙人』のように扱うのは、ある意味逆転の発想なんでしょうか? いずれにせよ、タイトルが残念ですね相変わらず。
一回目
お題『軽い仕事』
必須要素(無茶ぶり)『宇宙人』
文字数『804文字』 未完
タイトル『調査と書いてピクニックと読む』
「宇宙人って、ガキの頃は来るもんだと思ってたよ」
『は? それ、今の仕事に関係ありますか?』
「いや? そろそろ地上か?」
『イエス。残り十秒で着陸します』
ここから外が見えないのは残念だが、仕方ない。
知的生命体が確認された惑星の調査が今回の目的だ。
観賞用のサンプルも最低限でいいらしいし、滞在時間も一時間くらい。
なるべく知的生命体との接触は避けろ、って言われてるけど、さて、まだ生態も何も知らない生き物に対して、どこまで注意を払えるかね?
『……降下シーケンス、全行程終了。大気成分、情報取得。宇宙服の脱着は不許可。酸素ボンベの残量には常に注意をしてください』
「わかってるよ」
意外におしゃべりなAIの声に耳を傾けつつ、シートベルトを外して少し伸びをする。
ヘルメットの内部では小型探査機に備え付けられた成分分析器により、この惑星の大気組成が数字やグラフとして表示された。
……なるほど、酸素がかなり薄いな。割合的に二酸化炭素を吸入し、酸素を排出して動いてるのか? 光合成かよ。
「ってことは、植物優位の生物ってことなのか?」
『断言は致しかねます。過去、類似の環境惑星調査において、主たる知的生命体が地球分類でいう両生類のような生物であった事例もあります』
「まあ、何をエネルギーにしてるのかは、それこそアブダクションで解剖でもしなきゃわからんか」
本当、まさか自分自身が宇宙人みたいな存在になるとはね。
ま、今回は遭遇のリスクも少なめに設定してあるし、事前の人工衛星調査で生物が少ない場所を着陸地点に設定してもらったんだ。
ちょっとしたピクニックだと思って、気軽にやろう。
『ハッチの開閉準備、整ってます』
「OK。じゃ、ちゃっちゃと終わらせますか」
サンプルとしては土や植物の葉っぱなんかを適当に見繕えばいいか。
なんて、//(時間切れ)
二回目
お題『純白のぬめぬめ』
必須要素(無茶ぶり)『鬼コーチ』
文字数『958文字』 未完
タイトル『ある意味鬼コーチ』
「うわーん!!」
放課後、部活のウォームアップとして校舎の外周を走り込んでから。
部室まで戻ってきたら、唯一の女子マネージャーが白いヌメヌメしたものをひっかぶって泣いていた。
……事件か?
「柚月……? あの、警察と保健室の先生、どっち呼ぶ?」
「あ、新田! 聞いてよー! 失敗したー!」
あ、よかった。マネージャーがトラウマになるやつじゃなかった。
「なになにどした? うわっ!? どうした柚月?! 見た目めっちゃエロいじゃん!!」
「古川、お前黙っとけ」
「うわ……古川サイテー」
「え? 三人なのに俺少数派なの?!」
当たり前だろ。先に心配してやれよ、何がエロいだ全く。
「本当、空手部のマネージャー入ってすぐに告白してくるやつなんて袖にしてよかった。あ、新田ありがとー! 私優しい男の子大好きー!」
「はいはいありがと……うわ、めっちゃベトベト。タオルで落ちるか、これ?」
「は? 何お前ら付き合ってんの? 俺を出汁にして? は? 部室で何やってたんだお前ら? は?」
はーはーうるせぇやつだ。
汗拭き用に用意してたタオルで髪とか拭ってやったが、全然落ちる気がしない。
この粘り気からして、トロロかなんかかこれ?
「なんで部室でトロロなんか擦ったんだ?」
「いやー、コーチに頼まれてさー。栄養面でサポートする機会もあるだろうから、作ってみろって長芋渡された」
「なるほど、それで力加減間違ってすり鉢ごとぶちまけたのか……掃除も大変だけど、肌大丈夫か? 痒くなるだろ、トロロがかかったとこ」
「今んとこへーき。なんなら新田が痒いとこかいてくれる? 今なら女子更衣室空いてるよ?」
「大変だな柚月! 俺が手伝ってやるよ!! さぁ、夢の女子更衣室に行こうぜ!!」
「……古川」
「お呼びじゃねーよ、性犯罪者」
「新田は良くて俺はダメなのかよ!?」
「いや、もちろん俺もダメだよ。冗談くらい流せよ普通に」
柚月はだいたいこんな感じだろ……まぁ、古川は下心が前面に出てるから、そういう冗談言ったら身の危険があるだろうしな。
「ちぇー。新田って全然乗ってくれないからつまんなーい」
「そんなことより、保健室行くぞ。肌荒れとかしたら大変だろ?」//(時間切れ)
ギャグでも流せるしラブコメにも舵を切れる感じにしてますね。お題のせいでだいぶ下品よりになってはいますが。




