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987回目 2021/11/25

 最後に割とえぐいこと書いてますけど、こういうのがさらっと出てくる関西弁って怖いですよね(責任転嫁)。


 一回目

 お題『僕の嫌いな感覚』

 必須要素(無茶ぶり)『「なんでやねん」』

 文字数『1168文字』 未完


 タイトル『人に歴史あり』


「なんっでやねんっ!!」


 瞬間、手に持っていたペットボトルが思いっきり弾き飛ばされた。


 先輩が払い除けたんだ。買えってパシらせたジュースを。


「はっ? ちょ、何するんすかもったいない」


「それはこっちのセリフやドアホ! なんで僕が頼んだやつ買ってけぇへんねん!!」


「え? いやいや、キレすぎでしょ?! たしかに売り切れてたっすけど、似たようなの買ってきたじゃないですか!?」


 ってか、何でこんなくだらないことで怒られなきゃならないんだよ?!


「果汁100%のジュース言うたよな?! それを、よりによって炭酸とか、バカにしとんのか?!」


「だから売り切れてたんだからしょうがねぇじゃねえっすか! せめて味が近いの選んできたのに、そんなキレられる覚えないっすよ!!」


 俺が頼まれたのは、果汁100%のオレンジジュースだった。


 でも、近くのコンビニやスーパーを回って、運悪く先輩が欲しいやつだけ品切れだった。


 だから、何店舗も回るのだるくて、最後に入った店でオレンジの炭酸ジュースを買ったんだ。


 パシらせたりするけど、基本的に軽くて付き合いやすい先輩だったし、大丈夫だろうなって思ったのはたしかだけどさ。


「知り合って最初にキレるのがそこっすか?! さすがに意味わかんねぇっすよ!!」


「っ! ああ、もう! クソ!」


 理不尽を受け入れるほど物分かりが良くない俺が反論したら、先輩は足を何度も踏み荒らして悪態をつく。


 やり場のない怒りを向けているように見えて、ようやく俺も冷静になった。


 そうだ、そもそもこの程度でブチギレる人がいる方がおかしい。


 特に先輩なんて、手ぇ滑らせてお茶を頭からぶっかけちまった時も笑って許してくれた。


 同じ飲み物関連でも、キレるとすれば絶対頭からお茶だろう。


 でも、先輩からしたら炭酸入りの飲み物の方が地雷だった、ってことになって。


 ……何でだ? 炭酸が嫌いになることはあっても、過剰反応するようなことがあるなんて、普通思わないけど。


「あー、その、なんかあったんすか? 言いたくないなら、いいっすけど」


「…………あんま広めんなや。ええ気分になる話やないから」


 先輩も少し落ち着いたのか、近くにあったベンチを適当に手で払って腰掛ける。


 ちょっとした広場程度の公園に人はおらず、誰かに聞かれる心配はほぼない。


 様子を伺いながら、弾かれたジュースのペットボトルを拾って、心持ち距離を離して同じベンチに座った。


「僕なぁ……昔、虐待されてたんや」


「は」


 え、思った以上に重い話きたんだけど……どうしよ。


「基本的に殴る蹴るの身体的暴力や。父親がカスでな、借金こさえて夜逃げした挙句、ヤクザに捕まって魚の餌になってもうた//(時間切れ)




 二回目

 お題『大きな奈落』

 必須要素(無茶ぶり)『セリフのみ』

 文字数『1054文字』 未完


 タイトル『地球はオカルトで回っている』


「うひゃー、あるところにはありますねー。この世の終わりみたいな景色」


「やめろよ縁起でもない。まぁ、言いたくなる気持ちはわかるけど」


「悪魔の陥没穴、でしたっけ? コウモリもうじゃうじゃ出るんでしょ? わー、やだやだ。早く現世に帰りたーい」


「残念ながらここが現世だよ。ったく、テキサスまで来たからはしゃいでんな、お前。一応釘を刺しとくけど、調査で来てるんだからな? 観光気分でいられたら困るぞ?」


「はーい、わかってまーす。で、何を調査するんでしたっけ?」


「事前に説明したろ……ったく。いいか? 悪魔の陥没穴もそうだが、世界には奈落と言っても差し支えない大穴が点在している。天然物も人工物も関係なく、落ちたら一発で死ぬような穴だ」


「ふむふむ」


「そこからな、出るんだとよ。幽霊的なアレが」


「なんと! 幽霊的なアレが!!」


「数日前にも聞いたぞ、そのリアクション……。今のところ、周辺住民の目撃情報だけで、証拠はない。カメラに映らないようでな、提出された写真やビデオには何も映っていなかった」


「あー、なる。だから公式に調査するんですね。世界中の大穴と呼ばれる大穴を」


「そういうこと。目撃情報があった場所以外にも、普通は観光でないとこないような場所の穴も確認するから、しらみつぶしだな」


「にしても、奇妙ですねー。世界で同時期に発見され出したんでしょ? 不穏な空気がゾクゾクですね!」


「嬉しそうだな……どうやって調査して、何て報告すれば良いのかわからん案件だぞ? 俺は依頼が来た時から頭が痛いよ……」


「そういえば、公式で調べるとか大見得切った割に、調査するのは私らみたいな民間の下請けなんですね? 政府はやる気あるんですか?」


「ねぇんだろうよ。そりゃそうだ。どこの国も、内政も外政も問題だらけなのに、幽霊的なものを見た、なんてオカルト話に本気で取り組むほど酔狂じゃないってこった」


「の割には、UFOや宇宙人の情報は隠しますよね? アレもオカルトなんじゃないんですか?」


「お前が言うか、自称地球人? 俺の中じゃ本物が目の前で動いて喋ってんだから、もうオカルトでも何でもねぇよ。存在を公表するには、まだオカルトだと思ってるやつらの準備が整ってねぇんだよ」


「ふーん? 地球人って面倒だね。精神構造がすっごく繊細。宇宙に出たら二日もたずにもずくだね」


「せめて藻屑にしてやれ……っと、準備はできたか?」


「オッケー。ってか、ロープで体を縛るだけでいいの?//(時間切れ)


 いまだに会話劇って難しいと思います。雰囲気だけしか伝えられてない気がするんですよね。地の文好きですから、私。


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