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982回目 2021/11/20

 今思えば、算数や数学の文章題に出てくるキャラ(?)ってツッコミどころ多かったですよね。線分AB上を一定速度で動く点Pとか、普通に笑えてきます。


 一回目

 お題『見知らぬ女の子』

 必須要素(無茶ぶり)『《算数のたかし》』

 文字数『1013文字』 未完


 タイトル『小学生、下校中』


「……俺が赤点取ったのは、算数のたかしのせいだ」


「文章題に出てくるキャラの名前なんて、その時々で違うじゃん」


 小学校の帰り道。


 算数のテストでまさかの赤点を取った友達と下校していた。


 恨みがましく、時速4kmで公園の池の周りを歩いていたたかしくんへの文句を言う友達。


 だったら、時速6kmで走りながらたかしくんを何回も追い越していた物体xには文句がないんだろうか?


 たかしくんがなにに追われながら、池の周りを走り回っていたのか? その怖さで問題が解けなくなる子もいたんだけど、この友達はたかしくんへの恨みがひどい。


 やっぱり怖いのかな、物体x。そりゃそうか。みんな、答案用紙を返されるとき、問題文を思い出したのかイヤそうにしてたし。


「ん? なんだあいつ?」


 ひとしきりたかしくんへの愚痴を言い終わった友達は、しばらく他愛のない話をしていた。


 聞き役だった僕は相槌を打っていたけど、不意に友達が街の先を指さした。


「女の子?」


「うちの校区にあんな子いたっけ?」


 学校では見たことがない女の子だった。うちの学校は一学年二クラスで、あまり人数が多くないから顔見知りばかり。


 それで見かけないなら別の学校の子かもと思うけど、ここら辺で学校があるのはうちの小学校くらいだ。


 私立の学校に通っている、となればわかるけど、歳が近いように見える子を今まで見たことがないのは、なんか変だ。


「あんなやついたっけ?」


「さぁ……私立の学校に通ってるんじゃない?」


「なるほど。話しかけてみようぜ!」


「あ! ちょっと!」


 友達も疑問には思っていたようで、止める間も無く女の子へ走っていく。


 友達はデリカシーがないから、余計なことを言って怒らせたらダメだと、僕も慌ててついていく。


「おい、お前! 見ない顔だな! どこ小だ!?」


「いきなり喧嘩腰なのはやめなよ! ごめん、この子はこういうやつだから」


 案の定、不良キャラみたいな絡み方をした友達をフォローし、改めて女の子の方を見る。


 綺麗な子だった。それと、愛想がなかった。


 びっくりしているからとかじゃなくて、普段から無表情なのかもしれない。それくらい、無愛想が似合っていた。


「別に。通して」


「なんだよ! せっかく話しかけてやったのに!」


「押し付けがましいよ。迷惑かけたみたいだから、もうほう//(時間切れ)




 二回目

 お題『愛、それは兄』

 必須要素(無茶ぶり)『しゃっくり』

 文字数『1220文字』 未完


 タイトル『過剰な愛は迷惑です』


 相思相愛って素敵だと思う。


 でも……一方的な好意は、まして身内から向けられたものは、正直キツイ。


「愛花ぁー!」


「ひゃくっ!?」


 自分の部屋で勉強していたときだ。


 不本意ながら同居しているシスコンが、ノックも無しに扉を全開にしてきた。


 気分は言うまでもなく、最悪である。


「お兄ちゃん、愛花に貢ごうと思っていろいろ買ったんだ! 気に入ったものがあったら使って! 残りはいつものようにフリマに出していいよ!」


「……あのさ、そろそろ心折れてくれない? なんでプレゼント転売されても嬉しそうなのさ?」


「たとえ購入額より割安になっても愛花にお金は入ってくるし、妹への愛はこの程度で減ったりしないからね!」


 減ってよ、お願いだから。


「あと、いきなり部屋に入らないでって何回も言ってるでしょ? 私、この前なんかしゃっくりが止まらなくなったんだからね。友達に説明したらドン引きされたんだからね。一応念を押すけど、許してないからね?」


「それは! ……申し訳ない」


「反省は言葉じゃなくて行動で示して。じゃないと信用できないから」


「はい……」


 本当、態度だけはそれっぽいんだから……毎回これで同じことやらかすから、信用ないんだよね。


 まぁ、私も大概だと思うけど。ここまでされて、まだお兄ちゃんを嫌いになりきれないあたり、程度は違ってもブラコンなんだと思う。


 友達に話したら、だいたい言われるもんね……お兄さんとの縁と玉を切れ、って。


 いつか襲われる、とは両親からも警告されてるけど、今のところ私が言えばなんとか止まってくれてるから、注意していこうと思う。


 本当に襲われそうになったら、股間を蹴り上げて冷静にさせよう。うん、そうしよう。


「……っていうかさ、こんなもの買うお金があるなら、自分のことにお金を使ったら? 無駄な出費じゃない? バイトも毎日入れてて疲れないの?」


「あぁ……こんなウザい兄も心配してくれるなんて、やっぱり愛花は女神!」


「ウザい自覚あるなら直してくれないかな?」


 いや、本当。切実に。


「大丈夫! いつも肌身離さず持ってるロケットで輝く愛花の笑顔を見たら、疲れなんて吹き飛ぶさ!」


「それは体を休めてるとは言わないから、ちゃんと寝て休んだ方がいいよ。それと、写真にキスとかやめてよね。流石に気持ち悪い」


「……だっ、ダメ、なのか……?」


「私たち兄妹。親族。キモい。オーケー?」


「ノット、オーケー!!」


「そこは納得してよ、社会倫理的にさ」


 はぁ……なんでこんなの、嫌いになれないんだろ?


 どうしよう……このままじゃ本当に襲われても、なんだかんだ許しちゃいそうで怖い。


 年齢は上のくせに、なんか弟っぽい感じもあるんだよなぁ。


「そうだ、ついでに勉強教えてよ。お兄ちゃんも期末テスト近いんでしょ?」


「愛する妹のためなら//(時間切れ)


 ラノベっぽいラブコメ風味ですけど、冷静に考えたらヤバイ兄貴描写してるなと思いました。シスコンはほどほどに。


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