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979回目 2021/11/17

 この無茶ぶりは本当に作中に組み込むのか、それともサイトの主の単なるお願いなのか、今でも判断はつきません。


 一回目

 お題『おいでよ酒』

 必須要素(無茶ぶり)『ブラウザはなるべくGoogleChromeを使用してくださいまじで。』

 文字数『1113文字』 未完


 タイトル『飲んだくれ妖精のからみ酒』


「ようこそ、我らの酒宴へ!」


「帰ります」


「そんな冷たい!」


 いや、上着の裾掴まれても。私未成年だし。法律上、お酒は飲めませんが?


「ちょつとくらいいいじゃん! 人間を酒宴に呼ぶとかレアなんだよ!? 僕は初めて誘ったし! 僕の初めて、奪うだけ奪ってそれはあんまりだよ!!」


「言い方に悪意があります。それに、私も最初のお酒の一口目を奪われそうになっているので、おあいこですね。では、またの機会に」


「お礼くらいさせてよー! 僕はお酒しか思いつかなかったのにー!」


 知らないよ。文字通りの酒精だからって、ちょっと道案内しただけでお酒飲まされるなんて思ってないし。


「はぁ……お料理だけ食べるとか、できます?」


「できるできる! ツマミばかりだから、味は濃いめだけどね」


「妖精のあなたがどうやって人間の食べ物を調達したのか、疑問は残りますが、参加するだけなら」


「やったー! 人間様おひとり、ご来店でーす!」


 呼び込みが少し手慣れてる? いや、人間の町に現れたんだから、そこにいる人を観察して真似しただけか。


 たぶん、居酒屋とかに入り浸ってたんだろうな。酒精だし。


「……うっ! お酒臭……」


「お酒をご馳走できないのは残念だけど、感謝の気持ちは本当なんだ! せめて楽しんでいってよ!」


 と、言われても……宴会の主催者っぽいあなた以外は酔い潰れてません?


 みんな酒精でしょ? どんだけ飲んだの?


「それ以前に、飲んでいいんですか? これ、ここの酒蔵が作ったお酒なんじゃ……」


「いいのいいの! どうせ僕らに捧げられたようなもんだし、お酒も飲んでもらったほうが嬉しいよ!」


「捧げられた?」


「よくわかんないけど、酒造の家はいつもそうだよ? 毎年美味しいお酒が作れるように、って言って、一番品質の良いお酒を神に祀るんだ。でも、彼らは大概、正しい作法を知らないんだよね。だから、伝えたい神様の元までお酒は届かない。でも、行き場を失ったお酒はもったいない。そこでお酒をたらふく飲みたい僕たちだ!」


「え、それただの盗み飲みじゃ?」


「失礼な! ちゃんとご馳走になった分の力は貸してるよ! そしたらまた、新米から作られた美味しいお酒が飲めるからね!」


 情けは人の為ならず、なんて言うけど……ことわざの本来の意味通りにしてる人、初めて見たかも。


 あ、厳密には人じゃなくて妖精か。


「じゃあ、人間のご飯ってのも」


「そう、お供物だよ! 僕らはお酒や食べ物から漂う匂いや生気を飲み食いするけど、人間は物質のまま食べるんでしょ? 大丈夫! ちゃんと美味しいようにせいきの//(時間切れ)




 二回目

 お題『3月のドア』

 必須要素(無茶ぶり)『手帳』

 文字数『1051文字』 未完


 タイトル『季節扉の配達屋』


「おや、いらっしゃい。季節扉の配達屋にようこそ」


 不思議な場所だった。


 例えるなら、ホテルの客室が並ぶ廊下。いや、大きさで言えば漫画喫茶の個室が並ぶ間隔と狭さに近い。


 入ってきたのも、本当ならクリーニング屋の自動扉だったはずだ。


 ワープのような現象に、しばらく言葉を失って、ようやく我に帰った時には興奮が抑えきれなかった。


「すごい……」


「はい?」


「すごいすごいすごい! 手帳にあった通りだ! 本当に、本当に魔法はこの世にあったんだ!!」


 祖父の遺品だった手帳を掲げる。ぽかん、とした男の視線を感じるが、そんなものは今どうでも良い!


 これは魔法だ。少なくとも、本来通じる場所とは別の場所へ扉の行き先を捻じ曲げたのは、魔法の力に違いない。


「ええっと、その反応からして、君、魔なしかい?」


「……魔なし?」


 ひとしきり興奮したところで、簡素な丸椅子に座っていたエプロン姿の男が立ち上がった。


 同時に、聞き慣れない言葉を俺に向けて使った。魔法使いの言葉だろうか?


「知らないか……やっぱり魔なしだね。参ったな……偶然扉の条件を満たしたのかな。さて、どうしたものか」


「あ、いや。失礼した。俺は魔なし? という言葉は知らないが、ここへは偶然たどり着いたわけじゃない」


「……へぇ?」


 瞬間、エプロン男の顔つきが変わった。


「それは面白い話だね。詳しく聞かせてくれるかな? いや、断っても無理に書き出すから良いけど」


 そう言うと、エプロンのポケットから本のしおりを取り出した。


「それは?」


「人の記憶に介入する道具だよ。安心して。君から話を聞き終えたら、僕のこともしおりのことも忘れるさ」


「つまり、魔道具ってやつか?!」


「へ?」


 まさか、訪れて早々にこんな魔法アイテムを見せてくれるなんて!


 この人は優しい魔法使いかもしれない!


「み、見せてくれ! 触るのは、流石にやめておくが、もうちょつと! 近くで!!」


「ちょっ!? ダメダメ! 今使ったら意味がないだろう?!」


「じゃあいつ使うんですか?! 今でしょ!?」


「君、状況わかってる?! 自分の記憶消されそうになってるんだよ?!」


「魔法を見られるなら本望です!」


「……うわー、そっち系かー」


 しおりをどう使うのか、人が直接使う魔法はどんな変化が起こるのか。


 ワクワクしながら男の手元を凝視していたのに、またポケットにしまってしまった。


「あぁ。//(時間切れ)


 いわゆるローファンタジー系の話ですが、頑張れば一般文芸と言って通せそうな導入ではないでしょうか? 知りませんけど。


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